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2010年10月30日

個人情報保護方針

当クリニックは患者さま中心の医療を提供することを目指しております。そのためには診療上必要な情報を提供していただくことが必要です。

当クリニックでは患者さまに安心して診療をお受けいただくために、患者様からお預かりした個人情報を適切に取り扱うよう厳重な注意を払っております。

当クリニックでは以下の目的のために患者さまの個人情報を利用いたします。

<診療業務に関する目的>診療行為
診療のフォローアップや予約受付、ダイレクトメールの発送等のための事務的連絡
検査会社へのID、氏名、生年月日等の通知
サプリメントや薬品、商品等の発送に伴う運送会社への通知
<その他の目的>医学研究のためのデータの統計的分析、論文等の執筆
当クリニックの診療内容の説明のためのホームページ・紙面等における引用
(いかなる場合でも個人を特定できる形での利用は行いません)

当クリニックでは、「個人情報の保護に関する法律」(平成15年5月30日法律第57号)を遵守いたします。

なお、医師法に基づき、当クリニックは、患者さまの傷病名、治療経過などに関する情報について、患者さまの同意を確認した場合以外は第三者に供与いたしません。同様に診療行為により知りえた、患者さまに関する個人情報は、患者さまの同意を確認した場合以外には利用または第三者に供与いたしません。

Q&A

頻繁にご相談・お問い合わせがある項目をおまとめ致しました。
お電話・メールでのお問い合わせの前に、ぜひご利用下さい。

Q1. クリニック・ハイジーアでの治療に、健康保険は使えますか?

当クリニックの診療は、すべて自費診療となります。
分子整合栄養医学、高濃度ビタミンC点滴療法、キレーション療法など、治療法自体が日本では保険の適応として認められていないため自費診療となります。

Q2. 毎日きちんと食事をしていても、栄養素は足りないのですか?

残念ながら、足りないと言わざるを得ません。

また、厚生労働省の基準である「栄養所要量」は、いわば栄養失調にならないための基準であり、病態の予防や、健康維持量ではありません。

理由には以下のものがあげられます。
1. 農作物自体の栄養価の低下(農地の劣化、ハウス栽培、農薬の使用など)
2. 加工食品の増加(高温・高圧処理などの加工により栄養成分は減少する)
3. 精製した食品の摂取(精製する過程において多くの微量栄養素は破壊される。
例えば米・麦などの穀物や、油・塩・砂糖などの調味料など)
4. 保存技術の進歩(保存している間にも栄養成分は減少する)
5. ジャンク・フードの氾濫(ファースト・フードやスナック菓子は、カロリーだけあって体に必要な栄養素はほとんど入っていない、「エンプティ・カロリー」の代表選手)
6. 食品添加物・農薬・公害などによる生体に有害な化学物質の摂取(解毒のために微量栄養素が消費される)
7. ストレスにあふれた生活(微量栄養素の消費・胃酸分泌低下などによる消化吸収能力の低下)

Q3. どのようなサプリメントを使うのですか?

アメリカの分子整合栄養医学の基準を満たし、「天然(由来)」の原料を中心に、治療や健康増進の目的のために製造されたサプリメントを使用します。

もっと詳しく知りたい方は、こちら
医薬品と同じGMP基準を満たした工場で厳重管理の下に生産された、高単位・高品質・高濃度のサプリメントです。個人差・性差・病態を考慮し、吸収力の低下した方でも効果が出るように工夫されています。

※ 市販の石油化学製品による安価なサプリメントは、特別な場合を除いて使用しておりません。

Q4. 治療期間はどのくらいかかりますか?

自覚症状の改善が表れるのに必要な期間は個人差がありますが、一般的に3ヶ月~6ヶ月です。症状が安定するまで、少なくとも1年間の治療期間をみてください。

病状がかなり進行した場合には、年単位の治療期間を要する場合もあります。

Q5. いつも飲んでいる薬とサプリメントを併用しても大丈夫ですか?

治療期間中は原則として他社のサプリメントは中止していただきます。
お薬は併用なさって大丈夫です。

Q6. 妊娠中・授乳中の栄養療法はどんな効果がありますか?

母体の栄養欠乏は、赤ちゃんの様々なトラブル(アトピー・アレルギー・夜泣きなど)の原因であるだけでなく、子どもの将来の生活習慣病のリスクファクターであると言われています(Barker仮説)。
また、妊娠初期の葉酸の摂取は母体の葉酸欠乏による胎児の先天奇形(二分脊椎など)を予防するとされており、厚労省はサプリメントでの葉酸の摂取を勧めています。妊娠前から女性の栄養状態を改善しておくことが、健やかな赤ちゃんを産むためのポイントと言えます。 また、妊娠中の栄養療法は、母体の貧血や妊娠中毒症、早産などのトラブルを予防する効果が期待できます。

IQ(知能)とEQ(情緒)の高い赤ちゃんを授かるためには、妊娠前からの摂取をお勧めしております。

Q7. 子どもに栄養療法はできますか?

成長期のお子様は成人より(体重あたりの)栄養素の必要量が多く、栄養素が不足しがちなため、栄養療法の良い適応です。

落ち着きのなさ、学習能力の低下など、子どもに起こりやすい問題は、栄養のアンバランスが原因のひとつであることが指摘されています。

まず、朝起きられない、疲れやすい、集中力がなくなり勉強が手につかないなどは、潜在性鉄欠乏性貧血の症状です。

中学生や高校生の子供が学校から帰るなり家でゴロゴロしている、急に成績が下がったなどの場合は、鉄欠乏性貧血を疑ってみることが大切です。

※ 一般の保険診療の範囲内の生化学検査で異常がなくても、より詳細な検査では実際に潜在性鉄欠乏性貧血が見つかる場合が多くあります。

※ 鉄の過剰症 : 鉄は過剰症の心配があるので、自己判断で鉄のサプリメントを無闇に摂ることはおすすめできません。医師の診断のもとに血液検査を行った上で、特にヘム鉄(有機でくるまれた安全で吸収力の高い鉄)の形で摂取するべきです。また、プルーンやプルーン加工食品などの植物性の鉄は、食物繊維にくるまれた形で存在しているので、鉄は入っていても吸収されず、鉄欠乏の改善には役立ちません。

そして、成績アップや受験を控えているお子様では、脳の神経伝達物質の材料であるビタミンB群の摂取が効果的です。

※ 市販のビタミンB群は含有量が低く、また一般的に石油化学製品が多いためお勧めしていません。

アクセス

●最寄駅
表参道駅(地下鉄銀座線、半蔵門線、千代田線)または原宿駅(JR山手線)より徒歩5分


大きな地図で見る

〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5丁目13-2 3階
Tel.03-6826-8776
(完全予約制)

●道順
①表参道駅より、原宿方面に向かう。または、原宿駅より表方面に向かう。
②シャネルとディオールの間の道を、入る。
③一つ目の十字路(目印は、右角にスターバックス)を、左折する。
④道なりに30メートルほど歩くと、右手に見える茶色のレンガのビルの3階となります。

お問い合わせ

診療に関するご相談・お問い合わせ、またはクリニックに関するお問い合わせは、お電話(03-6826-8776)にて承っております。

2010年10月20日

ご挨拶

この度はクリニック・ハイジーアのホームページをご覧いただきまして、ありがとうございます。

クリニック・ハイジーアは、普通のクリニックとは少しちがいます。
一般的に、クリニックや病院では、病気の治療をするのに薬をつかいますが、当院ではまったくといっていいほど、薬をつかいません。

というのも、クリニック・ハイジーアは「分子整合栄養医学」、「免疫療法」「キレーション療法」「ナチュラルホルモン補充療法」などの治療法に、場合により現代西洋医学を組み合わせた「統合医療」をおこなっている、ちょっと変わったクリニックなのです。

そんなクリニック・ハイジーアには、病気の原因がわからずに不安を感じていらっしゃる患者さま、または向精神薬やステロイド剤などの薬をつかわずに病気を根本的に治療したい患者さまなどがいらっしゃいます。

現代西洋医学は、その治療法の多くが薬や手術などによる「対症療法」であり、「症状をとる」ことを目的とした治療です。

現代西洋医学で原因が解明され、その治療方法が確立されている疾患はいまだに2割程度にすぎません。
残りの8割は、今もなおその原因がわかっていないとされています。
そのため、現代西洋医学の投薬治療は、症状を抑えたりコントロールをすることはできますが、病気を根本原因から治療しているわけではありません。

しかし、原因なくして病気は起こりません。

さまざまな病態の原因を追究していくと、
「栄養欠損」
「炎症(腸内細菌叢の攪乱→免疫の不均衡→全身の炎症)」
「有害物質の蓄積(化学物質や環境ホルモンなどの環境汚染物質、水銀・鉛・カドミウムなどの有害ミネラルなど)」
「酸化」
「糖化」
などが複合的に絡み合い、生体恒常性(ホメオスターシス)が乱れることで体の機能に問題が見つかります。

この機能性疾患を根本から改善し、本来の元気(健康)をとりもどすためには、まずその原因を可能な限り解明し、原因に即した治療をすることが必要です。

幸せの基本は、健康です。

人間には寿命がありますが、寿命までは、病気知らず、介護いらずで、健康で元気でいられるように、毎日診療を行っております。

クリニック・ハイジーア

ドクター紹介

秦 俊昭先生

秦 俊昭 医師

日本産婦人科学会専門医。 防衛医科大学医学部1982年卒業。東京慈恵会医科大学医学研究科大学院修了。 防衛医科大学病院、自衛隊中央病院などを経て、 三宿病院産婦人科部長などを歴任。 2013年より、クリニック・ハイジーア院長就任。


中安ルナ先生

中安 ルナ 医師

日本産婦人科学会専門医。 日本女子大学家政学部住居学科1991年卒業。聖マリアンナ医科大学医学部医学科1998年卒業。 日本赤十字社医療センター、順天堂大学医学部付属順天堂医院産婦人科医局在籍。


吉本 幸子 医師

東京大学医学部保健学科1989年卒業、ニューヨーク州Union College経営大学院ヘルスケアシステム専攻MBA 1991年、大阪大学医学部医学科2000年卒業 国立病院機構大阪医療センター、大阪大学医学部付属病院にて循環器内科診療に従事


山上温子先生

山上 温子 医師

三重大学医学部1984年卒業。 三重大学医学部助手を経て、松阪中央総合病院部長などを、歴任。 分子整合栄養医学に出会い、栄養医学療法を学び薬だけに頼らない医療を目指している。



カウンセラー紹介

シニアカウンセラー     矢崎 禮子

カウンセラー          長谷川 通子

管理栄養士          田邉 典子

オプティマルヘルスとは

オプティマルヘルスとは「Optimal Health」とは、「最高の健康状態」を意味する言葉です。 それは、ただ「病気でない」ということではありません。 たとえば、朝はすっきり目が覚めて、気分は爽やかで、食事がおいしくて、 痛いところもなくて、夜はよく眠れる。そして、人生を存分に楽しんでいる。 そんなエネルギーに満ちあふれた、快適な状態でいられること。 それが私たちの目指す究極の健康、すなわち「Optimal Health」なのです。

クリニック・ハイジーアは、クライアントの皆さまに、「病気の治療」はもちろんのこと、「病気の予防」、そして「Optimal Health」を提供することを目的としています。
「Optimal Health」を得ることは究極の「抗老化(アンチエイジング)」でもあると同時に、「健康に裏打ちされた美」を得ることでもあるのです。 健康であることは幸せの第一条件です。
あなたの人生をより素晴らしいものにするために、より根本的で、体に優しい医療の存在を知っていただき、健康づくりに役立てていただければ幸いです。


ハイジーア Hygeia , ヒュギエイア Hygieia ギリシャ神話の医神・アスクレピオスの娘であり、古代ギリシャにおいてアスクレピオスとともに民の信仰をあつめた、健康の女神。治療に使うヘビを養育する役割を持っていたため、ヘビの巻きついた杯がヒュギエイアのシンボルとなっている。

アンドルー・ワイル著、上野圭一訳 『癒す心、治る力』(角川文庫) 'はじめに'より抜粋

~(略)~

 それにしても現代医学は、いまや先進諸国の経済の重荷となり、また途上国に住む多数の人びとの手の届かない高価なものになってしまった。多くの国では政治家たちが、歴史をつうじて行われてきた医療の本質そのものにまつわる哲学的な論議に耳を傾けることもなく、いたずらに医療費の捻出法について政治論争を重ねている。 医師たちは健康の維持にはなんらかの外部からの介入が必要だとかたくなに信じこみ、一方、自然回帰派の代弁者たちは自然の法則に調和した生きかたからこそ健康が得られると主張してやまない。
古代ギリシャ時代、医師たちは「医神」アスクレピオスの庇護のもとで仕事をしていた。
しかし、ヒーラーたちはアスクレピオスの娘にして輝くばかりの美しさで名高い「健康神」ヒュギエイアに仕えていた。思想家で医事評論家でもあるルネ・デュポスはこう書いている。

 ヒュギエイアを信じる者にとって、健康とはものごとの自然な秩序のことであり、自己の生命を賢く制御した人にあたえられる無条件の属性である。彼らによれば、医学のもっとも重要な機能は、人に「健全な身体に宿る健全な精神」を保証してくれる自然の法則を発見し、それを人びとに教えることである。彼らよりも懐疑的、もしくは世俗的な意味で分別のあるアスクレピオスの信奉者は、医師の主要な役割は病気の治療であり、誕生や生にまつわる偶然が引き起こすなんらかの欠陥をただすことによって健康を回復させることであると信じていた。

 医療費の捻出法についての政治論争は大部分がアスクレピオスの信奉者のあいだで起こっている。そこでは医学の本質や、医学にたいする人びとの期待についての議論もないままに、医師のテクノロジー依存に起因する法外に高騰した医療費をだれが負担するのかという議論に終始している。ヒュギエイアを信奉してやまないわたしとしては、医学の未来にかんするいかなる議論にもヒュギエイア派の視点から口をさしはさむことにしたい。

(略)

2010年10月10日

「Optimal Health」を追及する、クリニックHYGEIAの統合医療

  • 分子整合栄養医学
  • 東洋医学(漢方薬による治療)
  • 高濃度ビタミンC点滴療法
  • ナチュラルホルモン補充療法
  • キレーション(解毒)療法
  • サイモントン療法

分子整合栄養医学

分子整合栄養医学イギリスの物理学者クリックとアメリカの生物学者ワトソンによって、「遺伝子の実体」が明らかにされたのが1953年、そして学問として成立したのが、1958年でした。
それまでは、「生命を支配するには、特別な法則があるのではないか?」とされていましたが、物理学の法則でその生命の一切が説明されたことは、20世紀最大の科学上の成果と評されます。

2003年には、ヒトゲノム(ゲノムとは、生物種の遺伝子全体を指す。)の配列が確定され、たん白質などの生体分子や代謝のネットワークのメカニズムなどの新たな遺伝子像の研究も進められています。

その物理生物学を起源とした遺伝子学を、病気の治療や健康維持を目的に応用したのが「分子整合栄養医学」です。
人間はおよそ60兆個の細胞の集合体で、その細胞一つ一つが正常に機能してはじめて健康であります。
そして、その細胞の機能は、遺伝子の支配下にあります。
かなり省略して説明すると、その遺伝子そのものはたん白質であり、また細胞が、遺伝子の命令どおり機能するには、ビタミンやミネラルが必要です。
どのたん白質に、どのくらい栄養素が必要かは遺伝子検査をしない限りは、分かりません。
しかし、たん白質そのものやビタミン、ミネラルが不足すると、遺伝子の命令通り細胞の機能ができないために、病気(=細胞の故障)、炎症(=細胞の破壊)、老化(=細胞の数の減少)を引き起こすことが分かっています。
一卵性双生児を除いて、ヒトそれぞれに遺伝子の配列は違うため、遺伝子の違いにより必要な栄養の量は個体差があります。
例えば、インターフェロンを合成するのに大量のビタミンCが必要なタイプは、ビタミンC不足で風邪にかかり、コルチゾール合成に大量のビタミンCが必要なタイプは、ビタミンC不足でストレスに負けうつや慢性疲労を起こします。

そこで、大量のビタミンCを日常的に摂取していれば、遺伝子の弱点(優劣)に関係なく、どのような過酷な環境であっても風邪もひかず、ストレスにも強く、健康を維持できるのです。
優位の遺伝子は微量のビタミンやミネラルでも健康を維持できますが、劣位の遺伝子は大量のビタミンやミネラルがないと不具合を起こすというわけです。
ですから、とにかく大量のビタミンやミネラルを日常的に摂取すれば、そのリスクが避けられることになります。
これが、分子整合栄養医学による「メガビタミン療法」の考え方であります。

免疫療法

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高濃度ビタミンC点滴療法

食べ物やサプリメントでとる場合に比べ、ビタミンCを点滴で大量に体内に入れることにより、抗がん効果、疲労回復効果、活性酸素除去効果、コラーゲン合成効果、解毒作用などが非常に高いレベルで発揮できます。
とくに、ストレス過剰な現代において確実に増加している「副腎疲労(燃え尽き症候群)」、慢性疲労症候群、うつ症状などに優れた効果を発揮します。

ナチュラルホルモン補充療法

ホルモンは、ごく微量でありながら私たちの健康に大きな影響を与えており、その不足は多様な症状の原因となります。
自然界にない合成された化学物質である「ホルモン剤」ではなく、私たちの体で合成されているのとまったく同じ「天然ホルモン」を使うことで、安全に健康を回復することができます。
海外でも注目を浴びている治療法のひとつです。

キレーション療法

地球が汚染されている現在、私たち人間の体にも、体に害を及ぼす物質、すなわち水銀や鉛などの重金属が蓄積しています。それらの有毒金属は、私たちの免疫系や神経系などに影響を与え、さまざまな症状の原因となります。
これらの重金属汚染が症状の原因と考えられる場合には、キレーション療法で積極的に解毒をしていきます。

現代西洋医学

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遅延型食物アレルギー

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2010年10月 1日

不妊治療の成功例

不妊治療成功例 1

主訴

不妊症 (女性  初診時39歳)

子供の頃より、虚弱体質で疲れやすい。
25歳頃から下痢と便秘を繰り返している。
この10年間、月に1回風邪をひく(扁桃腺が腫脹し、38度の発熱がでる)。
強い冷え性。常にヘモグロビン11.0程度の貧血。
低血圧(80/50)、口内炎ができやすい。

既往歴

なし

治療歴

婦人科で不妊検査をしたが、とくに異常なし。
人工授精を3回、その後体外受精を2回行ったが妊娠しなかった。
体調が悪化したため、現在は不妊治療をしていない。
ご主人の精子の運動率は50%。

漢方薬による不妊治療

まず2年間、当帰芍薬散と半夏厚朴湯(エキス製剤)を服用した。
その後3年間、参苓白朮湯、荊芥連翹湯、温経湯を服用した。
漢方薬服用で、卵胞の最大径が17センチ→21センチになった。

治療方針

血液検査の結果から、タン白質・鉄・ビタミンB群・亜鉛などの栄養不足を認めた。慢性的な貧血はそれらの影響があると考えられた。プロテイン・ヘム鉄・ビタミンA・B・C・E・亜鉛の治療用サプリメントによる栄養療法を開始。

分子整合栄養医学による改善データ

 参考基準値治療前3ヶ月後8ヶ月後16ヵ月後
(妊娠7ヶ月)
2年後2年半後
血清鉄40-180! 35128123129119147
赤血球380-500! 371420395! 329408382
ヘモグロビン11.5-15.0! 10.513.012.3! 10.712.912.1
ヘマトクリット34.8-45.0! 33.1! 4037.7! 34.540.437.7
MCV85-1028995951059999
MCHC30.2-35.131.732.532.63131.932.1
フェリチン4.0-64.24.433.649.437.136.760.7

ドクターコメント

ドクターコメントこの患者さまのように、器質的異常が見つからないにもかかわらず、体外受精や人工授精などを行っても、妊娠しないケースはたくさんあります。
そのような不妊症の患者さまの検査結果では、フェリチン値(貯蔵鉄)が非常に低値を示していることがほとんどです。
貯蔵鉄が非常に低値では、漢方薬で治療してもフェリチン値がすぐには改善しないため、なかなか妊娠ができません。
そのため、漢方治療と並行して、フェリチン値の改善を主とする分子整合栄養医学での治療を施しました。
元気な赤ちゃんを産むための、フェリチン値の理想は100です。
たとえ高齢出産でも、フェリチン値などの数値がよく、栄養状態がよければ、20代のお母さんにひけをとらない元気な赤ちゃんを産むことが可能です。
アメリカでは、「フェリチン値が40以下では妊娠してはいけない」と言われています。着床不全や、早産、流産のリスクを高めると考えられるからです。この患者さまでは、治療8ヶ月後にフェリチン値が40を超え,体調が改善したとおっしゃいましたが、平均すると40~50くらいに数値が上昇すると、多くの患者さまは体調が良くなった!と、多くの患者様がおっしゃいます。
そして、その直後に40歳で自然妊娠しました。
いったん、妊娠出産によりフェリチン値は低下しますが、出産後は再び上昇しています。

経過

治療開始1ヶ月後、冷えがよくなり、疲れにくくなったのを実感した。
治療後3ヶ月後、風邪をひかなくなった(それまで毎月1回風邪をひいていた)。
約半年後、月経痛がなくなり、冷えも改善された。
約8ヵ月後、この20年間で一番体調がよい。10代の頃に戻ったように、毎日元気でビックリしている。
治療1年後、体調がすこぶる良く妊娠の準備ができたと感じた。
40歳になり、そろそろ妊娠しようと考えたら、すぐに自然妊娠した。
約2年半後、お子様は1歳。体調は安定している。

不妊治療成功例 2

主訴

不妊症 (女性  初診時38歳)

いつも疲れている(易疲労)。
5月下旬まで、暖房をつけているほどの、強い冷え性。
お腹周りが特に冷えているためか、便秘で痔もある。
体外受精をおこなうか、迷っている。ホルモン剤を使いたくない。
まず健康体になり、そしてなるべく自然な方法で妊娠を希望するために当クリニックを受診した。

既往歴

なし

治療歴

生理不順であったが、3年前に月経がなくなり、婦人科を受診しホルモン剤で治療した。排卵誘発剤を使い、月経周期を28日にした。
不妊治療は、婦人科でのタイミング法(6ヶ月間)のみおこなった。
不妊症の検査は、すべて異常なし。

漢方薬による不妊治療

当帰芍薬散と、温経湯(エキス剤)を処方。

治療方針

血液検査の結果から、タン白質・鉄・ビタミンB群・亜鉛などの栄養不足を認めた。貧血の傾向もあった。プロテイン・ヘム鉄・ビタミンA・B・C・E・亜鉛・カルマグの治療用サプリメントによる栄養療法を開始。

分子整合栄養医学による改善データ

 基準値治療前治療3ヶ月後
総蛋白6.7-8.37.37.3
白血球3300-900067009000
赤血球380-500433415
ヘモグロビン11.5-15.011.912.6
MCV85-1028893.0
MCHC30.2-35.131.232.8
亜鉛64-111106114
フェリチン4.0-64.24.630.3

ドクターコメント

ドクターコメント改善例1の患者さまと同様、フェリチン値が一ケタでは、漢方薬のみの治療ではなかなか妊娠できません。
この患者さまは、当クリニックを受診される前から、2年以上漢方薬による不妊治療を行っていて、妊娠できなかったために体外受精をするかどうか迷っていらっしゃいました。

ホルモン剤などを使わないで、自然妊娠を強くご希望されていましたので、当クリニックでは漢方薬の治療と並行して、分子整合栄養医学による不妊治療を行いました。
アメリカの不妊治療現場では、フェリチン値が40以下は不妊の原因になるとも言われていますから、医学的な観点から説明すると、少なくとも40以上になるまでは妊娠しにくいと考えますが、この患者さまの場合は治療開始後2か月弱で妊娠しました。
日本の不妊医療の現場では、フェリチン値まで調べることはありませんから、つい見逃されてしまいます。が、不妊で悩む患者さまでは、潜在性鉄欠乏性貧血の治療を施すことで、すぐに妊娠できたケースはよくあることです。
特筆するのは、どんな高齢出産でも、漢方薬の治療に加え栄養療法で産まれた赤ちゃんは、たいへん育てやすく、アレルギーやぜんそくなどの疾患もなく健康であり、また知能が高い場合が多いことです。
第一子を無事出産されたお母さんは、第二子も漢方薬と栄養療法による妊娠を希望されます。

経過

(患者様の感想)
治療開始1ヶ月後、体調はなんとなく良くなった気がする。
治療2ヶ月後、冷えが軽くなった。朝起きて、体調がとてもよく、疲れにくくなった。人工授精をする予定だったが、自然に妊娠したのでビックリした。
約2年半後、お子様2歳。体調は、安定している。
元気な男の子で、歩き始めたのも、言葉をしゃべり始めたのも、平均よりもとても早かった。お腹がすいて、ミルクが欲しい時は泣いたが、それ以外はスヤスヤいい子に寝ていたので、仕事を続けながら、子育てができたのでありがたいと思う。
アレルギーやアトピー性皮膚炎などの問題が無く、元気な赤ちゃんで良かった。
現在は2歳になるが、4~5歳向けの本を読みたがり、また文章もすぐに覚えるほど、とても利発な頭の良い子供に育っていて、本当にうれしい。
二人目も、漢方薬と分子整合栄養医学で、自然妊娠を希望している。

不妊治療成功例 3

主訴

第二子不妊(女性  初診時38歳)

疲れやすい(易疲労)。月経不順。
摂食障害で、8年間過食と嘔吐を繰り返している。
第一子は、6回目の体外受精で妊娠。
男の子を出産したが、筋肉の発達が十分でなく、3歳の時点で歩行ができない。そのため、言葉の発達が遅い。アトピー性皮膚炎の症状がある。
摂食障害を根本からしっかり治療して、まず健康体になり、そしてなるべく自然な方法で第二子の妊娠を希望し、当クリニックを受診。

既往歴

なし

治療歴

生理不順を、婦人科で排卵誘発剤を使用し、月経周期を28日にした。
摂食障害は、心療内科に通院し、カウンセリングを受けた。

漢方薬による不妊治療

五苓散と、桂枝茯苓丸(エキス剤)を処方。

治療方針

摂食障害のため低体重であり、血液検査の結果から明らかな貧血、およびタン白質・鉄・ビタミンB群・亜鉛などの強い栄養不足を認めた。食事指導、心理カウンセリングとともに、アミノ酸・ヘム鉄・ビタミンA・B・C・E・亜鉛・クロミウムの治療用サプリメントによる栄養療法を開始。

分子整合栄養医学による改善データ

 基準値治療前治療3ヶ月後
総蛋白6.7-8.37.37.3
血清鉄40-180! 2260
ヘモグロビン11.5-15.0! 10.113.0
MCV85-102! 76! 82
MCHC30.2-35.1! 28.931.0
尿素窒素8.0-20.0! 5.012
亜鉛64-111! 57123
フェリチン4.0-64.24.632.1

ドクターコメント

ドクターコメントこの患者さまは、不妊症のため第一子を6度目の体外受精で出産され、出産後体調が悪く、強い疲労感でほぼ毎日寝たきりの状態でした。
また、産まれたお子様は筋肉が発達しないために、歩行がまったくできない状態でした。担当医の診断は、当初は原因不明でした。(その後、某大学病院の筋外来で、「筋無力症」と、診断されました。)お子様の治療は整形外科では治療方法がないため、リハビリセンターで週の3回リハビリを行うのみでした。

この患者さまは、8年間の摂食障害(過食と嘔吐)の治療と同時に、二人目の赤ちゃんの自然妊娠を強く希望されていましたので、漢方薬の治療と並行して、分子整合栄養医学による不妊治療を行いました。

お子様も一緒に、ビタミンB群やヘム鉄を中心に、分子整合栄養医学の治療を行いました。その結果、お子様は1ヶ月経過しないうちに、立って歩けるようになり、言葉も発語するようになりました。現在も治療中です。

分子整合栄養医学誕生の地、アメリカでも、栄養が赤ちゃんの発育のみならず、頭脳の発達にも大きく影響することが知られています。

ビタミン大量投与による知的障害児の治療が専門の、セントドミニオン大学精神科のキャップ元教授の名前は、国際的によく知られています。

* 子供の知能テストの結果をIQの段階に当てはめると、70以下で発達の遅れがあるとみなされます。

彼女が治療した一例に、IQが25~30の言葉が不自由な男子児童に300倍のビタミン大量投与(ビタミンBとビタミンC)をおこなったところ、数日後には口をきき始め、1ヶ月後には読み書きができるようになり、IQが90にあがり小学校に入学できたといった驚く結果が報告されています。

この患者さまのヘモグロビン値は、11g/dl以下でしたらから、貯蔵鉄・血清鉄はすでに消耗され、赤血球そのものに異常が生じている状態です。受精卵が着床した後、赤ちゃんがお腹の中ですくすく育つには、大量の血液(酸素、栄養など)が必要ですから、妊娠するのは難しいでしょう。健康な赤ちゃんを授かるには、マスキング(血液濃縮)がない状態で、母体のヘモグロビン値は13g/dl以上が理想です。母子ともに最良の状態を考えるならば、一般的な産婦人科の基準値は、非常におおざっぱといわざるをえません。

また、海外の多くの文献は、フェリチン値が30ng/dl以下では、貧血の症状がない場合でも、母体や産まれてくる赤ちゃんに重大な障害があることを明らかにしています。

お母さんの栄養状態が、不妊症の原因になるだけでなく、赤ちゃんのカラダと脳の発達にも大きく影響し、一生をも左右することを、知ってください。

経過

治療開始1ヶ月後、体調が改善し家事をこなせるようになった。生理痛がなくなった。
治療2ヶ月後、自然に一人分を食べるとお腹がいっぱいになるようになり、過食が止まった。
第二子の妊娠は、治療が終わってからと思っていたが、思いがけなく妊娠した。第一子の時は、体外受精をしてやっと授かったのに、今回は自然に簡単に妊娠できてびっくりしている。

不妊治療成功例 4

主訴

不妊症 (女性 初診時37歳)

生理不順。もともと虚弱体質。
2~3年前より、子宮筋腫のため強い貧血があり、不妊でもあったため、子宮筋腫核出術を受けた。妊娠できにくい体質だと言われ、体質改善を改善して妊娠するため、また、再び子宮筋腫ができないように体質改善を希望して当クリニックを受診した。

既往歴

子宮筋腫

治療歴

子宮筋腫核出術(開腹)を、半年前に行った。直径7センチのものが一つ、小さい筋腫を合わせると合計8つを摘出した。

漢方薬による不妊治療

芎帰膠艾湯と、牛車腎気丸(エキス剤)を処方

治療方針

腎気(生命エネルギー)の低下があると考えられたため、その治療のための漢方を処方。また、血液検査の結果から、タン白質・鉄・ビタミンB群・亜鉛などの栄養不足を認めたため、プロテイン・ヘム鉄・ビタミンA・B・C・E・亜鉛の治療用サプリメントによる栄養療法を開始。

分子整合栄養医学による改善データ

 基準値治療前治療3ヶ月後
総蛋白6.7-8.37.47.5
血清鉄40-180! 35140
γ-GTP30以下(女性)814
ヘモグロビン11.5-15.012.514
MCV85-1028898
MCHC30.2-35.132.230.2
フェリチン4.0-64.210.547.0

ドクターコメント

ドクターコメント子宮筋腫による月経過多のための「強い貧血」があり、手術後もその影響が残っていました。
(この患者さまのヘモグロビン値は、11g/dl以上ありますから、一般的な産婦人科の基準では貧血とはみなされません。しかし、血清鉄とフェリチン値はかなり低く、強い貧血と考えられます。ヘモグロビン値が12.5と一見正常値を示すのは、血液濃縮(=ドロドロ血)によるマスキングが起こっていると推測できます。)

子宮筋腫そのものを漢方で治すことは難しいですが、手術後の回復を目的とした、血を補う処方、腎気を高める治療を行いました。
また、子宮内膜をよい状態にして妊娠しやすくするためにも栄養は非常に大切であり、漢方治療とともに栄養療法を行いました。
初診時の検査データは、子宮筋腫の影響もあって、やはりフェリチン値が非常に低値でした。また、血清鉄も基準値を下回っていますので、ヘム鉄の補給だけでなく、たん白質の治療レベルの補給も必要と考えます。
手術後で子宮に傷があるため、正常に妊娠するためには特に子宮内膜の状態を整えておくためにも、たん白質の補給は必要不可欠です。
また、ヘム鉄を中心に粘膜(子宮内膜)のコラーゲン合成には、ビタミンCやビタミンAの治療レベルの補充もおこないました。
* ビタミンAやビタミンEは、食物由来の天然に限ります。天然型や合成の脂溶性ビタミンは、治療効果はありません。副作用も、あります。

上記の患者さまのような子宮筋腫や、子宮内膜症、子宮腺筋症などを現代西洋医学で治療しても、月経量過多による強い貧血があるために、不妊の患者さまが多く見受けられます。

1日あたりの失われる鉄量

バランスのとれた食事から摂取する鉄の量
(10~15㎎)
汗・尿・大便などから排泄される量差し引き
(男性、閉経後の女性)
1回の月経で失われる鉄量
(約20~30㎎)
差し引き
(有経女性)
十二指腸からの鉄吸収率(約10%)+ 1~1.5 ㎎- 約1㎎±0- 平均1㎎- 約1㎎

上記のように、有経女性では1回の月経で約30ミリリットルの血液が失われますので、よほど徹底した食事管理でも行わない限り、健康な女性でも貧血は起こしやすいと考えます。
子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などによる月経過多がある場合は、80ミリリットル以上の出血がありますから、貯蔵鉄だけでなくヘモグロビンや血清鉄の値までも「からっぽ」になるのは当然でしょう。
不妊症の患者さまでは、このように強い貧血があり、そしてさまざまな不定愁訴を訴えます。
貧血の症状というと、一般的には、めまい・動悸・ふらつきなどを思い浮かべますが、疲れやすい、冷え性、頭痛、脱毛、生理痛、イライラなどの精神症状などの不定愁訴は、貧血の症状でもあることを知ってください。
また、女性の若さ・美しさも、「鉄欠乏=貧血」と関係します。
お肌のくすみ・たるみ・しわなどの老化現象は、鉄欠乏性貧血と断言します。
一般的に「コラーゲンは美肌効果がある」と言われていますが、コラーゲンを摂取しても、コラーゲンはそのまま吸収されません。
残念なことに、コラーゲンは腸でいったん分解され、「アミノ酸」の形で吸収されます。
その分解されたアミノ酸から、体内でコラーゲンを再合成する必要がありますが、その時に必要なのは、ビタミンCと鉄です。
そして、皮膚の合成そのものにも鉄が材料です。
不妊のみならず、女性の美しさ・若さ・元気にも深く関係していることを知ってください。

このように、「不妊症治療の最優先は、貧血の治療である。」といっても過言ではありません。
女性特有の子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症などで、月経量過多が続いている患者さまは、早め早めの治療をお勧めします。

経過

栄養療法を開始後、2週間ほどで疲れやすさが改善。朝が爽快で、元気を感じる。
月経周期が32日から28日になった。基礎体温の低温期と高温期の温度差がはっきりし、排卵期のおりもの(頚管粘液)が増えた。
治療開始後3ヶ月目で自然妊娠。

PMS(月経前症候群)/月経前不機嫌性障害(PMDD)の改善例

PMS(月経前症候群) 改善例1

主訴

PMS(月経前症候群)。子宮腺筋症。 女性 初診時  31歳

冷え性。低体温。月経前の過食。月経痛。むくみ。
月経前になると過食になり、コンビニで3000円くらい買い込んで全部食べてしまう。

既往歴

なし

治療歴

婦人科で漢方治療(桂枝茯苓丸加ヨクイニン湯)の治療を半年間行い、月経痛が改善した。

治療方針

血液検査データおよび症状より、タン白質・鉄・ビタミンB群などの栄養不足と、機能性低血糖症があると考えられた。治療用サプリメントによる栄養療法(プロテイン・ビタミンC・B群・ヘム鉄・亜鉛・カルシウム・マグネシウム)と、低血糖症治療のための食事療法を開始した。

分子整合栄養医学による改善データ

 基準値初期前3ヶ月後6ヶ月後14ヵ月後
ヘモグロビン11.5-15.0! 10.213.512.713.7
ヘマトクリット34.8-45.0! 33.343.438.442.5
MCV85-102! 80929396
MCHC30.2-35.130.631.133.132.2
総蛋白6.7-8.36.87.97.27.4
GOT10-4020141418
GPT5-4519221516
γ-GTP30以下28191615
尿素窒素80-20.081912.611.5
血清鉄40-1801229096120
血糖70-10982868481
グリコアルブミン12.3-16.514.913.814.014.3
インスリン1.7-10.42.52.02.02.0
フェリチン4.0-64.28.743.643.643.6
 治療前3ヶ月後
身長163cm163cm
体重59.8kg56.8kg
筋肉量42.3kg41.2kg
体脂肪量15.0kg13.2kg
体脂肪率25.1%23.1%

ドクターコメント

ドクターコメントこの患者さまの初診時の血液検査データは、不定愁訴がオンパレードでもまったく驚かないようなデータでした。
ヘモグロビン・ヘマトクリットは参考基準値を下回っており、明らかな貧血でした。女性の場合、元気で疲れ知らずで、PMSなどの症状がない状態にするためには、ヘモグロビンは少なくとも13以上は必要です。

また、一般の病院ではあまり行われませんが、フェリチン(貯蔵鉄)の数値は女性にとってとても大切です。フェリチンの女性の理想値は100ng/mlですが、この患者さまは8.7しかありません(注:「参考基準値」は、「理想値」ではありません)。
この患者さまは、ヘモグロビン・ヘマクリットともに、フェリチン値も基準値を大きく下回っていましたが、この3つのどれかが基準値を下回っていると、PMS(月経前症候群)、更年期障害、不妊症、女性特有の不定愁訴(冷え性、頭痛、めまい、むくみ、イライラなどの精神症状など)などが起こりやすくなります。
また、女性の美しさも、「鉄欠乏=貧血」に強い影響を受けます。
一般的に「コラーゲンは美肌効果がある」と言われていますが、実はコラーゲンを摂取しても、コラーゲンがそのまま吸収されるわけではありません。残念なことに、コラーゲンは腸でいったん分解され、「アミノ酸」の形で吸収されます。コラーゲンを作るためには、分解されたアミノ酸から体内で再合成しなければなりませんが、その時に鉄が必要になります。
皮膚の合成そのものにも鉄が必要ですから、貧血が原因のひとつであるPMS(月経前症候群)、更年期障害や女性特有の不定愁訴でお悩みの患者さまの多くは、「しわができやすくなった」「肌がくすむ」と訴えます。
また、この患者さまのように非常に強い鉄欠乏性状態(フェリチン値が1ケタ)では、代謝が著しく低下していますから、鉄欠乏の治療を行うだけでも、代謝がアップし自然にそして健康にダイエットが可能となるのです。
女性にとっては、この「貧血=潜在性鉄欠乏性貧血」が、理想の健康だけでなく美容(美肌やダイエット)にも深く関係していることを知ってください。
またアメリカでは、元気な赤ちゃんを産むための理想のフェリチン値は100と言われます。
たとえば卵管障害・子宮奇形などの器質的な問題・子宮内膜症などがないのに妊娠できない場合、または体外受精などの不妊治療を行っても妊娠できない場合、当クリニックで検査をさせていただくと、ヘモグロビンやヘマクリットは基準値内でも、フェリチン値が一ケタである患者さまがほとんどです。
潜在性鉄欠乏性貧血が、不妊症の原因の大きな一つであることを知ってください。
たとえ高齢出産でも、フェリチン値などの数値がよく、栄養状態がよければ、20代のお母さんにひけをとらない元気な赤ちゃんを産むことが可能です。

そして、この患者さまのフェリチン値が一ケタになってしまったのは、子宮腺筋症(器質的疾患)による月経過多が原因と思われます。月経過多(エンジントラブル)がフェリチン値(貯蔵鉄)を非常に低下させ、その結果PMSなどの機能性疾患(ガソリン不足)を引き起こしてしまったと考えられます。
貯蔵鉄が非常に低値の場合、漢方薬のみではガソリンが満タンにならない、つまりフェリチン値がすぐには改善しないため、なかなかスッキリと自覚症状が改善できません。
そのため、漢方治療と並行して、フェリチン値の改善を主とする分子整合栄養医学での治療を施しました。

経過

治療開始1ヶ月後、PMSの症状はほとんどなくなった。まだ過食はあるが、治療前のように3000円分のお菓子を食べるようなことはなくなった。冷えがよくなり、疲れにくくなったのを実感した。
治療開始2ヶ月後、月経前の過食が止まった。甘いものを止められた。
治療3ヶ月後、不定愁訴はほとんどなくなった。むくみがまだ気になる程度。ダイエットをしたわけではないが、月経前の過食が止まったのが原因か、体重が3キログラムも減った。毎日、体調がとても良い。10代の頃に戻ったように、毎日元気でビックリしている。
今後は、子宮腺筋症の月経過多を漢方薬も合わせて治療したいと考えている。

PMS(月経前症候群) 改善例2

主訴

PMS(月経前症候群) 女性 初診時 35歳

20代後半からPMSの症状が強くなり、毎月3週間は、朝起きると体が重く疲れている。強いだるさと疲労感で起き上がれない。1日中横になっている状態。
うつなどの精神症状も悪化。月経前の過食もエスカレートして、甘いものを手当たり次第食べてしまう。
このまま毎月のほとんどを寝たきりで過ごしていたら、仕事も結婚もあきらめるしかないと不安になり、当クリニックを受診した。

既往歴

突発性難聴、アルコール依存症

治療歴

28歳のときに、婦人科を受診し、ピルを処方してもらったが、症状が悪化しため中止。
その後、心療内科を受診し、抗うつ剤や精神安定剤などの投薬治療を試したが、やはり症状が悪化して、自己判断で中止した。

治療方針

血液検査データおよび症状より、タン白質・鉄・ビタミンB群・亜鉛などの栄養不足と、機能性低血糖症があると考えられた。治療用サプリメントによる栄養療法(プロテイン・アミノ酸・ビタミンC・B群・Eヘム鉄・亜鉛・カルシウム・マグネシウム)と、低血糖症治療のための食事療法を開始した。

分子整合栄養医学による改善データ

 基準値初期前4ヵ月後9ヵ月後
ヘモグロビン11.5-15.014.314.713.9
ヘマトクリット34.8-45.044.544.642.2
総蛋白6.7-8.37.47.27.9
GOT10-40202421
GTP5-45132514
γ-GTP30以下121517
尿素窒素8-23! 712.013.4
血糖70-109869081
グリコアルブミン12.3-16.512.712.613.6
インスリン1.7-10.44.23.31.8
亜鉛64-1118291106
フェリチン4.0-64.226.240.9110.0

ドクターコメント

ドクターコメントこの患者さまのヘモグロビンやヘマトクリットは、初診時では基準値内でした。ヘモグロビン値は14以上ありましたから、通常の病院では全く貧血を疑いません。
しかし、貯蔵鉄を示すフェリチン値は、女性の理想値(基準値はあくまでも参考程度であり、理想値ではありません)は100ng/mlですが、この患者さまは26.2と低値でした。フェリチン値が40以下ですから、潜在性鉄欠乏性貧血です。
残念ながら、多くの日本の医療現場では、フェリチン値まで調べることがありませんから、見逃されてしまいます。
ヘモグロビン、ヘマクリットが基準値内でも、フェリチンが低値では強い貧血の症状がおきます。
PMS(月経前症候群)、更年期障害、不妊症、女性特有の不定愁訴(冷え性、頭痛、めまい、むくみ、イライラなどの精神症状など)、脱毛、老化(しわやたるみなど)の原因の一つとなります。
また、この患者さまでは血糖値の平均であるグリコアルブミン値が12.7と、基準値内ではあるものの、たいへん低値でした。グリコアルブミン値が14.5以下では、低血糖症を疑います。
とくに女性では、月経前のエストロゲンとプロゲステロンとういう女性ホルモンの分泌が起こる時に、インスリンの過剰分泌が起こりやすくなり、過食症状が悪化します。
この方には糖質を制限した低インスリンの食事方法を実践していただきました。

経過(患者様の感想)

治療開始4ヶ月後、PMSの症状は初診時を10とすると5まで良くなった。しかしまだ気になる症状はあった。月経前の過食が止まったのが、とてもうれしい。
治療1年後、治療前と比較して「天国と地獄」と言っても過言ではないほど、体調が良くなった。
治療1年と半年後、元気に働けるようになり、そして去年までは寝たきりであきらめていた私が結婚できました。
正直に話すと、サプリメントと食生活の改善で、こんなに良くなるとは思っていませんでした。
これからは、よい赤ちゃんを授かるように、健康のためサプリメントの摂取を続けたいと思います。

PMS(月経前症候群) 改善例3

主訴

PMS(月経前症候群) 女性 初診時 38歳

疲れやすく、常にだるい(易疲労)。
冷え性。月経痛(とくに下腹部痛が強い。)
イライラ。むくみ。肩こり。じんましん。
10年前から、上記の症状が出てくるようになり、とても体調が悪い。
第一子を出産後、ますます体調が悪くなり、当クリニックを受診した。

既往歴

なし

治療歴

婦人科を受診し、鎮痛剤とピルを処方された。鎮痛剤は、まったく効かなかった。
ピルは、2か月間服用したが、特に変化がなかったので自己判断で、中止した。

治療方針

血液検査データおよび症状より、タン白質・鉄・ビタミンB群・亜鉛などの栄養不足と、機能性低血糖症があると考えられた。治療用サプリメントによる栄養療法(プロテイン・ビタミンC・B群・E・ヘム鉄・亜鉛・カルシウム・マグネシウム)と、低血糖症治療のための食事療法を開始した。

分子整合栄養医学による改善データ

 基準値初診時7ヵ月後
ヘモグロビン11.5-15.013.113
MCV85-1029498
MCHC30.2-35.131.430.9
総蛋白6.7-8.37.47.3
A/G1.1-2.01.31.4
GOT10-401617
GPT5-451214
γ-GTP30以下1111
尿素窒素8-231314
血糖70-10910489
グリコアルブミン12.3-16.514.814.4
血清鉄40-18044! 38
フェリチン4.0-64.27.533.5
Hピロリ抗体(-)(+) 

ドクターコメント

ドクターコメントこの患者さまの初診時のヘモグロビン値は13.1でしたから、通常の病院では全く貧血を疑いません。
フェリチン(貯蔵鉄)値の女性の理想値は100ng/mlですが、この患者さまは7.5と非常に低値でした。
フェリチン値が40以下ですから、潜在性鉄欠乏性貧血です。
残念ながら、多くの日本の医療現場では、フェリチン値まで調べることがありませんから、見逃されてしまいます。
ヘモグロビンが基準値内でも、フェリチン値が低値では強い貧血の症状がおきます。
PMS(月経前症候群)。疲れやすく常にだるい(易疲労)、むくみ、肩こり、冷え性などの不定愁訴。
生理痛、イライラなどの精神症状は、まずは潜在性鉄欠乏性貧血を疑ってみてください。
貧血というと、一般的には「めまい、立ちくらみ」などと考えますが、貧血の症状は多様です。
PMS(月経前症候群)だけでなく、更年期障害、不妊症、女性特有の不定愁訴(冷え性、頭痛、めまい、むくみ、イライラなどの精神症状など)、抜け毛がひどいなどの脱毛、老化(しわやたるみなど)、中学生や高校生の子供が学校から帰ると家でゴロゴロしたり、急に成績が下がったなどのなども、鉄欠乏性貧血の症状です。
また、初診時のMCHCは、32以下と低値です。特に、女性の場合は、不定愁訴の原因となります。
このように鉄が不足する原因として、食事の偏りや月経過多だけでなく、胃のピロリ菌感染も関わっている場合があります。この場合はピロリ菌の除菌治療が必要になります。
A/G比は1.7以下でアルブミンが低い状態です。このような場合、血液濃縮、いわゆるドロドロ血になっていることがほとんどです。タンパク質・とくにアルブミンが、血液中に水分を保持できる「スポンジのような」働きを持っているため、アルブミンが減少すると水分量が減り、ドロドロ血液になります。
こうなると血管内に水分を十分に保持できないため、血管外に水分が滲出し、いわゆる「むくみ」の大きな原因になります。

経過(患者様の感想)

治療開始2週間後  イライラなどがなくなり、精神状態が安定するようになった。ウソのように元気になり、全然疲れなくなった。治療効果に、びっくりです。
月経前症候群の症状は、初診時を10とすると、5まで減った。下腹部痛と悪寒は、今のところ変化なし。
また、月経とともにできて月経が終わると治まるじんましんや水疱が、今回の月経では悪化した。
治療3ヶ月後、初診時の月経前症候群の症状や、その他の不定愁訴はスッキリ良くなった。
本当に、栄養が大切なんだと痛感しています。

PMS(月経前症候群) 改善例4

主訴

PMS(月経前症候群) 女性 初診時 36歳

毎月、月経前の2週間、熱が37.5度まで上がり微熱が続くためか、とても疲れて日常生活ができないほどつらい。乳房が張って痛い。
イライラしたり「うつ」っぽくなり、精神状態も不安定になる。
手足はとても冷えているのに、やたらと汗をかく。
ますます症状が悪化してきたので、不安に思い、当クリニックを受診した。

既往歴

子宮腺筋症(経過観察中)

治療歴

婦人科を受診し、ピルを処方され10年間服用していた。ピルを飲んでいるときは、症状は軽減した。
年齢的にそろそろ止めたほうがいいと判断し、ピルの服用は中止した。

治療方針

血液検査データおよび症状より、タン白質・鉄・ビタミンB群などの栄養不足と、機能性低血糖症、脂肪肝があると考えられた。治療用サプリメントによる栄養療法(プロテイン・ビタミンC・B群・E・ヘム鉄・カルシウム・マグネシウム)と、低血糖症治療のための食事療法を開始した。

分子整合栄養医学による改善データ

 基準値初診時4ヵ月後
ヘモグロビン11.5-15.013.513
MCV85-10210098
MCHC30.2-35.132.232.8
総蛋白6.7-8.37.77.6
GOT10-401820
GPT5-451317
γ-GTP30以下1817
LDH120-240150147
尿素窒素8.0-239! 7
血糖70-1098483
グリコアルブミン12.3-16.513.914.4
血清鉄40-18013866
フェリチン4.0-64.272.453.8

ドクターコメント

ドクターコメントこの患者さまの場合の初診時のヘモグロビンは13.5でした。フェリチン値も、72.4で一見貧血のデータではありません。
しかし、尿素窒素値に比べてγ-GPTが高めですので、隠れた脂肪肝があることが考えられます。
このような場合、フェリチン値のデータは脂肪肝の影響を受けて上昇してしまうため、実際の貯蔵鉄の状態としては数値よりももっと低いことが多く、実際には鉄欠乏状態であることがほとんどです。
この場合脂肪肝が改善するとフェリチン値も低下します。実際に治療前が72.4で3ヶ月後が53.8と低下しています。実際には初診時のフェリチンは20以下だったのではと推測します。
3ヶ月の治療後にヘモグロビンが13.5→13.0と下がっているのは、タン白質不足による血液濃縮が改善され、本来のデータが出てきた証拠です。おそらく、初診時のヘモグロビン値は13以下だと推測できますから、やはり貧血です。
血液濃縮が強いと、強い疲労感と、むくみの原因となります。この患者さまは、初診時に非常にむくむと訴えていました。
また、LDHの参考基準値は120~240ですが、200以下はビタミンB群の不足のために、疲労物質を除去する能力の低下を示し、非常に疲れやすい状態です。

経過

PMS/PMDD チェックリスト

症状の強さ 0(なし)~3(強い)

症状初診時4ヵ月後
うつ状態になる30
無気力になる30
イライラする30
不安になる30
緊張感が、ある20
情緒不安定になる30
悲しくなる・泣きたくなる30
怒りっぽくなる・攻撃的になる20
ものごとに、興味がなくなる20
引きこもりになる30
疲れやすくなる・だるくなる30
判断力・集中力が低下する20
眠くなる20
眠れなくなる10
性欲が増す12
食欲が増す(過食になる)22
自分をコントロールできない20
下腹部が、痛い・重い・張る00
乳房が、張る・痛い31
頭が痛い・重い00
手足が、むくむ20
便秘になる30

(患者さまの感想)
治療開始1ヶ月後、たったの1ヶ月で体調が良くなって、嬉しい。お肌がきれいになった。でも、体重が増えてきたのが心配。
治療3ヶ月後、PMSの症状はなくなった。たったの3ヶ月でこんなに良くなるなんて、栄養って本当に大切だと感じます。友達にも勧めます。
心配していた体重増は、3ヶ月後には0.5キログラム減で大丈夫でした。
フェリチン値の理想値の100まで、少しずつサプリメントを飲んで続けます。

PMS(月経前症候群) 改善例5

主訴

PMS(月経前症候群) 女性 初診時 28歳

月経の2週間前頃から気分が落ち込んだり、体が重くなったりしてつらいので、仕事を休んだり、引きこもりがちになり、悩んでいる。朝目覚めた時から疲れていて、起きられないことがよくある。
また、月経に関係なく、ちょっとしたことで気分が落ち込みやすいので、社会生活や人間関係が上手にできない。ひどい時は、絶望的になって落ち込む。
冷え性で、クーラーに弱い。月経不順。お腹が張る。
月経が終わると、パッとすべての症状が良くなる。
13年間悩み続けてきたので、しっかり原因から根本治療を希望して、当クリニックを受診した。

既往歴

月経痛

治療歴

婦人科を受診し、検査などを行ったが異常なし。のたうちまわるほど月経痛がひどいので、漢方薬を処方してもらい(当帰芍薬散)、月経痛はだいぶ改善した。
心療内科を受診し、抗うつ剤や精神安定剤を処方されたが、効果を感じられずに自己判断で中止した。

治療方針

血液検査データおよび症状より、タン白質・鉄・ビタミンB群・亜鉛などの栄養不足と、機能性低血糖症があると考えられた。治療用サプリメントによる栄養療法(プロテイン・アミノ酸・ビタミンC・B群・E・ヘム鉄・亜鉛・カルシウム・マグネシウム)と、低血糖症治療のための食事療法を開始した。

分子整合栄養医学による改善データ

 基準値初診時4ヵ月後6ヵ月後
ヘモグロビン11.5-15.013.113.612.8
総蛋白6.7-8.37.887.9
A/G1.1-2.01.71.71.6
GOT10-40162221
GPT5-45141922
γ-GTP30以下151414
尿素窒素8.0-2391416
LDH120-240134146144
血糖70-10998274
グリコアルブミン12.3-16.513.513.812.7
血清鉄40-18075120100
フェリチン4.0-64.222.743.480.0

ドクターコメント

ドクターコメントこの患者さまでは、3ヶ月間で劇的にPMS(月経前症候群)の症状が改善しています。PMSや更年期障害、または女性の自律神経失調症などでは、このように劇的に短期間で症状が改善するケースは少なくありません。
初診時にほとんどの自覚症状が(一番最大の)3であったのが、すべて0(ゼロ)になっていました。
自覚症状の改善と平行して、フェリチン値や血清鉄もしっかり改善しています。ヘモグロビンは、半年後に逆に少し下がっていますが、これはたん白質の欠損による血液濃縮(いわゆるドロドロ血)が改善され、本来のデータが出てきたと考えられます。6ヶ月後のヘモグロビン値が12.8とすると、初診時のヘモグロビンの本来の値はもちろん12.8以下を大きく下回っていたでしょう。女性が、PMSや更年期障害などの症状に悩まされることなく、元気で快適に毎日を過ごすためには、ヘモグロビン値は13以上必要です。
貯蔵鉄のフェリチン値は、治療前が22.7、3ヶ月後43.4、6ヶ月後が80.0です。この患者さまの場合も、おそらく初診時でのフェリチン値は、10台でかなり低かったと考えられます。
一般には、フェリチン値が50を超えるころから、患者さまは「調子がよい。疲れない。PMSの症状がなくなった」とおっしゃいます。
PMSや更年期、冷え性、疲労感がなく、いつも元気でお肌の老化知らずでいるためには、フェリチン値の理想値は、有経女性の場合100です。
この患者さまでは、グリコアルブミン値が低く、低血糖症と考えられます。低血糖症の体質もある場合、PMSはより悪化します。低血糖症では、低GI値の食生活を守る必要があります。
3ヶ月で劇的にPMSの症状が改善したため、気が緩んでGI値の高い「口当たり」の良いものばかり食べると、一時的に症状は悪化しますから、常日頃から気をつける必要があります。

経過

PMS/PMDD チェックリスト

症状の強さ 0(なし)~3(強い)

症状初診時3ヵ月後6ヵ月後
うつ状態になる300
無気力になる300
イライラする300
不安になる301
緊張感が、ある200
情緒不安定になる300
悲しくなる・泣きたくなる300
怒りっぽくなる・攻撃的になる100
ものごとに、興味がなくなる201
引きこもりになる201
疲れやすくなる・だるくなる301
判断力・集中力が低下する300
眠くなる201
眠れなくなる000
性欲が増す000
食欲が増す(過食になる)200
自分をコントロールできない100
下腹部が、痛い・重い・張る300
乳房が、張る・痛い201
頭が痛い・重い200
手足が、むくむ000
便秘になる200

治療開始2ヶ月後の患者さま本人からのお手紙より
クリニック・ハイジーアさま
こんにちは、お世話になっております。
神奈川県の○○です。
先日は、体調のことを気にかけていただき、ありがとうございました。
さっそく、体調の変化についてご報告いたします。
治療用サプリメントを飲み始めて、1ヶ月が過ぎたのですが、自分でもビックリするくらい体調が良くなっています。
まず、胃腸の調子がとても良くなりました。
以前は、生理前には必ずお腹が張って苦しんでいたのですが、それが無くなりました。
朝の目覚めもスッキリで、いつもの憂鬱な生理前でもちゃんと起きられるのです。
本当に、びっくりです。
一番嬉しかったのは、家族や会社の人たちに「お肌が、すごくキレイになったね!」とほめられたことです。
自分の体が、みるみる良くなっていくのを毎日実感しています。
こんなに、嬉しいことはないですよね。
気分の浮き沈みは、まだ多少ありますが、治療前より落ち着きました。
あと、2か月がんばります。
3ヶ月後の再検査の結果が、楽しみです。
検査結果も、絶対に良くなっていると確信しています。
ありがとうございました。

更年期障害の改善例

更年期障害 改善例1

主訴

更年期障害 H.E.様(54歳・主婦)

動悸、のぼせ、急な発汗、体重増加、怒りっぽい、動くのがおっくう、血圧が高い

初診時検査

身長158cm 体重70kg 血圧 150/90

血液検査データ

タン白質欠乏
ビタミンB群欠乏
鉄欠乏
高コレステロール血症
軽度の脂肪肝
低血糖の傾向
筋肉量の減少

治療

・分子整合栄養医学療法・食事指導

経過

頭がびしょびしょになるくらい発汗があったので、表に出るのが嫌でしょうがなかったのですが、今はほとんどなくなったので、積極的に外出するようになりました。精神的にも落ち着いてきて、家族に当たることも少なくなりました。更年期障害の治療のつもりで栄養療法を受けたのですが、肌の調子も良くなって得した気分です。代謝が上がったせいか、そのつもりがないのに体重も減りました。今度は本格的にダイエットに取り組もうかと思っています。

摂食障害の改善例

摂食障害 改善例1

主訴

摂食障害(過食と嘔吐)、無月経 女性 初診時18歳

4年前から、過食と嘔吐を、毎日1回繰り返している。
小学校6年生からバレエを始め、絶対に太ることができないために、常にダイエットをしていた。
食べるのを我慢できないが、太りたくないから吐き始めた。
体重が33キログラムまで落ちてしまい、生理が半年止まった。
非常に強い疲労感を訴え、当クリニックを受診した。

既往歴

なし

治療歴

心療内科で、抗精神薬を処方されたが効果がなかったので、自己判断で服用を中止した。
心療内科でカウンセリングを3回受けたが、あまり効果を実感できなかった。

治療方針

食事内容および血液データ上、非常に強い栄養失調、すなわち鉄欠乏、タン白質不足、ビタミンB群欠乏、亜鉛欠乏などがあると考えられました。一見貧血はなさそうに見えますが、タン白質不足による血液濃縮があるとマスクされるため、隠れた貧血があることが予測されました。
また、血糖値・グリコアルブミンの低下から、低血糖の兆候を認めました。これらはすべて摂食障害の原因となるものです。
また、運動量が多いことも関係していると思われますが、間接ビリルビンが高値であることから、血管内溶血(赤血球が壊れやすい)状態であることがわかりました。
この方には、まず栄養失調を治すために栄養療法(サプリメント療法)と、低血糖症を治すための食事療法を指導しました。

血液データ

 基準値初診時7ヵ月後
ヘモグロビン11.5-15.012.113.7
ヘマトクリット34.8-45.039.042.4
総蛋白6.7-8.37.27.2
GOT10-402528
GPT5-451118
γ-GTP30以下1216
間接ビリルビン0.2-1.01.51.1
尿素窒素8.0-20.014.915.6
グルコース70-1097069
グリコアルブミン12.3-16.512.813.4
インスリン1.7-10.4! 1.03.5
亜鉛64-11175113
フェリチン4.0-64.24.171.8

ドクターコメント

ドクターコメント過食症の患者様は、「一日中食べるのを我慢しているが、『プチッ』といったんスイッチが入ると、食べはじめて止まらない」とおっしゃいますが、それにはさまざまな原因があります。
まず考えられる大きな原因のひとつは、「低血糖症」です。
甘いものや精製された炭水化物を食べると、血糖値が急激に上ってしまうので、インスリンという血糖値を下げるホルモンが過剰に分泌されます。その結果、逆に血糖値が下がり過ぎてしまい、今度は脳を守るために食欲が起こります。同時に血糖値を上げるためにアドレナリンなどの「攻撃ホルモン」が分泌され、いわゆる「キレる」状態になってしまうので、発作的に過食を起こしてしまうのです。
もうひとつの原因は、「脳の栄養不足」です。
ビタミンB群は、脳の食欲中枢と満腹中枢が機能するための大切な神経伝達物質の材料ですが、無理な食事制限や過食による糖質過多で欠乏状態になります。これを治すためには治療レベルの量のビタミンB群が必要です。
亜鉛は、過食と拒食の両方に関係しており、適度な食欲と満腹感を得るためには必須の栄養素です。
また、潜在性鉄欠乏状態(隠れ貧血)では、強い疲労感や無月経、そして低血糖症をより悪化させるため、貧血の治療が大切です。

この患者様の初診時の血液データは、まさに上記のような状態であることを示していました。しかし7ヶ月の治療で、データは素晴らしく改善していました。
まず、4.1と極度に低値であったフェリチン(貯蔵鉄)が、7ヵ月後には71.8と見事に上昇しています(フェリチンは、男性や閉経後の女性では150~200、月経のある女性では100必要)。鉄はエネルギー産生・脳機能・コラーゲン合成などさまざまな機能に必要であり、摂食障害にも関係します。
また、筋肉にも多く含まれ、エネルギー供給にかかわっているため、不足すると運動でのパフォーマンスを十分に発揮できなくなります。
ヘモグロビンは12.1とやや低め程度でしたが、治療後13.7に上昇していることから、隠れた貧血があったことがわかります。
GOT・GPT・γ-GTPの低値はビタミンB6不足の不足を意味しますが、これも改善しています。
亜鉛も75と低値でしたが113に上昇しています。
グリコアルブミンが、12.8から13.7まで上昇されていますが、これは低血糖の兆候が改善したことを 表します。
空腹時インスリンが初診時は1.0と低値でしたが、過食嘔吐などのために食後のインスリン過剰分泌がある患者様では、空腹時のインスリンは低値を示すことが多くあります。7ヵ月後に3.5と上昇していることはインスリン分泌能が改善していることを推測させる結果です。
この患者様は、栄養療法によりさまざまな体調不良が改善し、過食嘔吐も減りました。精神的にも安定してきたそうです。体調がよくなったため、バレエの練習にもより励むことができるようになり、非常に喜ばれました。

経過

2ヶ月目が経過して、過食と嘔吐の頻度が激減した。バレエを続けることに自信が持てないくらいの疲労感がなくなり、以前のように元気になった。

摂食障害 改善例2

主訴

摂食障害(拒食と嘔吐) 女性 初診時20歳

過食はしないが太るのが怖いので、何かを食べると嘔吐をする。
15歳頃より食べないダイエット(1か月に-6.7キロ)にはじまり、17歳頃から精神的ストレスで体重 が増え、食べ吐きをくりかえすよ うになった。
通常の量を食べると、太ってしまうのではないかという恐怖感が、3年間続いている。
食べ吐きを繰り返しているので、何かを食べて吐かないと、すぐに太るようになってしまった。以前 より、とても太りやすくなったと思 う。体調が悪く、胃も重だるい、精神的にも弱くなりすぐに泣いて しまう。
とにかく毎日が疲れて体力がなく、人ごみの多い場所に行くと1日中横になっていないと動けない。
もともと月経不順であったが、37キログラムになってから無月経になった。
2か月前から自律神経が乱れ、頭(頭重感、圧迫感)、耳(耳下の圧迫感、聴力低下)などの症状が 出てきたので、当クリニックに受診 した。

既往歴

なし

治療歴

耳鼻咽喉科で、血行を促す薬を処方され服用してみたが、頭と耳の違和感が取れない。

治療方針

この患者さまの摂食障害の原因として、長年の無理なダイエットと嘔吐による「極度の栄養失調」、 および知的レベルが大変高く「完璧 主義者」であることが、体重に過剰にこだわる心理的な要因を 作り出しているのではないかと考えられました。これらの治療のため、栄 養療法による身体面から の治療と、サイモントン療法による心理的なサポートを行いました。
栄養療法として治療レベルでのビタミンB群(食欲中枢と満腹中枢が機能するための神経伝達物質 の材料)の投与と、食欲コントロールに 必須の亜鉛、タン白質不足、潜在性鉄欠乏性貧血の治療を 行いました。ヘモグロビンは基準値内でも、貯蔵鉄が著しく低値の場合、まず 食欲のコントロールが できませんし、強い疲労感、頭痛、無月経などの原因となるため、治療上重要なポイントになります。
頭痛や耳の圧迫感・閉塞感は、「低血糖症」でよく起きる症状です。データ上低血糖の兆候は明ら かではありませんが、5時間糖負荷試験 では低血糖症と診断されました。このため、血糖値が不安 定になるような甘いものや白米などの糖質(炭水化物)は控え、タン白質や野 菜を中心とした食事を 指導しました。

血液データ

 基準値初診時7ヵ月後
ヘモグロビン11.5-15.013.513.4
ヘマトクリット34.8-45.044.142.6
総蛋白6.7-8.37.67.6
GOT10-401927
GPT5-451620
γ-GTP30以下1025
尿素窒素8-231214
グルコース70-1097982
グリコアルブミン12.3-16.515.514.9
インスリン1.7-10.41.64.7
亜鉛64-111101114
フェリチン4.0-64.213.532.1

ドクターコメント

ドクターコメント過食というよりも拒 食傾向があり、せっかく食べた時でも吐いてしまっていた患者様です。 拒食の患者様は、非常にまじめな性格で、何でもキチンとやらな いと気がすまない「完璧主義者」 である方が多いです。この方にも「理想の体重」があり、それに非常にこだわるがゆえに、極端な 栄養 失調に陥ってしまっていました。
このようなケースは、もともとの性格的なものに加え、栄養不足が脳での正常な思考や判断を妨げ てしまうため、相乗効果で体重に異常 にこだわるある種の「強迫観念」を作り出すと考えられます。 この場合、ビタミンB群や鉄・亜鉛・タン白質などの栄養素をしっかり補充 していくと、そのような強 迫観念(「ねば・べき症候群」)が改善していくことが多いです。
それに加え、心理療法(当院で行った治療はサイモントン療法)を行い、なぜ体重にこだわるのか、 という心理的な原因を掘り下げてい ったことも功を奏し、心境に大きな変化があったことも、摂食障 害が改善することにつながりました。
もちろん、低血糖症の治療として食事の指導も行いました。
栄養状態ですが、この患者様の血液データは、一見それほど問題があるようには見えません。 しかし、血液濃縮や低栄養による脂肪肝、 タン白質の異化亢進などがあると、見かけ上データが 問題ないように見えることがよくあります(「マスキング」)。
顕著なのは、フェリチンが13.5と低値でしたが、6月後には32.1と改善しています(フェリチンは、男性 や閉経後の女性では150~200、月 経のある女性では100必要)。
GOT・GPT・γ-GTPの低値はビタミンB6不足の不足を意味しますが、これも改善しています。 亜鉛は明らかに低値ではありませんでしたが 、症状と食事内容から補給を行い、114に上昇してい ます。
グリコアルブミンが、12.8から13.7まで上昇されていますが、これは低血糖の兆候が改善したことを 表します。
これらの治療の結果として、精神的に安定し食事の量がコントロールできるようになりました。

経過

治療後2ヶ月目に、月経が再開した。 3ヶ月経過したころから、吐かなくなった。普通の生活をしても、疲れなくなり体調が良くなった。

摂食障害 改善例3

主訴

摂食障害(過食と拒食の繰り返し) ・ うつ ・ 不眠症 女性 初 診時23歳

11歳から14歳まで、家族間の精神的ストレスがあり、過食気味となり、51キログラムから12キログ ラム太ってしまった。その後、14歳 でダイエットを始め拒食症に移行し、体重は63キログラムから36 キログラムに激減した。むくみと寒さ、そして体力がなくなり、歩行困 難になって入院した。
17歳で、再び過食に転じ体重は63キログラムに戻った。自殺願望が起こりリストカットを繰り返し、 4ヶ月間入院治療をした。抑うつ剤や 睡眠薬などの内服治療と、カウンセリングを受けたが、より症 状が悪化した。
その後も、1~2週に1回の過食が続くが、体重は安定していた。
このところ様々なストレスが重なり、この1か月で53キロから61キロへ体重が増加した。
過食をしてはいけないというプレッシャーで友達にも会いたくない。
むくみ、不眠もずっと続いているような状態で、当クリニックを受診した。

既往歴

なし

治療歴

15歳の時、心療内科で抗うつ剤や睡眠薬を処方され、3~4ヶ月服用したが症状ひどくなった。
17歳の時、4ヶ月間入院治療(内服、カウンセリング)したが、かえって悪化した。

治療方針

この患者様は、拒食から過食に転じ、その後体重の増減が10キロ以上を繰り返し、うつ症状も併発 しています。摂食障害を引き起こした 原因は、強い家族からのストレスが発端となった「極端なダイ エットの繰り返しによる極度の栄養失調」と、「低血糖症」であると考え ました。そのため、栄養療法 による身体的な治療と、サイモントン療法による心理的なサポートを行いました。
まず、治療レベルでのビタミンB群(食欲中枢と満腹中枢が機能するための神経伝達物質の材料) の投与と、食欲コントロールに必須の亜 鉛、タン白質、鉄などの補給を行いました。この患者さまの 場合、初診時のヘモグロビンも貯蔵鉄も基準値内でしたが、脂肪肝によるマ スキングと考えられた ため、実際は鉄欠乏状態であると考えられました。鉄欠乏状態では、食欲のコントロールが難しくな りますし、う つ症状を起こす場合があります。また、低血糖症も悪化させます。
5時間糖負荷検査を行ったところ、「無反応性低血糖症」でした。無反応性低血糖症では、常に血糖 値が低い状態であることから、うつ状 態になりやすく、アドレナリンやノルアドレナリンなどのイライラ や不安を引き起こす神経伝達物質が出続けるために、リストカットを 起こすことがよくあります。 このため、食事管理を厳密に行いました。

分子整合栄養医学による改善データ

 基準値初診時6ヵ月後12ヵ月後2年後
ヘモグロビン11.5-15.014.514.014.115.1
ヘマトクリット34.8-45.042.740.841.745.4
MCV85-102999599101
総蛋白6.7-8.37.57.37.27
GOT10-4068242723
GPT5-45128211917
γ-GTP30以下2591012
尿素窒素8-2382116.914.6
グルコース70-10978807971
グリコアルブミン12.3-16.512.513.213.513.2
インスリン1.7-10.48.82.91.33.7
フェリチン4.0-64.276.169.210297.2

ドクターコメント

ドクターコメントかなり極端な体重の 増減を繰り返してこられた方です。
うつ症状にはいろいろな原因がありますが、無反応性低血糖症でした。通常ブドウ糖を飲むと、血 糖値は飲む前の50%以上は上昇するの ですが、上昇しない(検査データ上、上昇しているように 見えない)のが無反応性低血糖症です。脳のエネルギー源である血糖が常に低 い状態が続くため 、慢性疲労やうつ症状を起こすことが多いパターンです。この方の場合、無反応性低血糖症に加え 、極端なダイエット の繰り返しによる極度の栄養失調(カロリーは多いがタン白質やビタミン・ミネラ ルなどの微量栄養素が少ない)が、さまざまな症状と 摂食障害の原因と考えられました。
食事のコントロールをきっちり行うこと、栄養療法を行うこととで、症状はかなり改善しましたが、食 事のコントロールがうまくいかな いと過食が起こりやすくなってしまうので、根気よく治療をすること が必要と思われます。
運動を行うと血糖調節が安定しやすくなりますので、それによって症状が改善することも多いです。

経過

治療後1ヶ月で、気持ちが前向きになり、うつが良くなり、笑顔が増えた。過食は、治療をしている 安心感があるのか減っている。
治療後2ヶ月、過食がピタリと止まった。落ち込んで、死にたくなることが不思議になくなっている。 不眠症がなくなり、良く眠れるよう になった。月経前は、体調が悪いが、むくみが軽くなり、体重が 減ってきた。
1年後経過、症状に波がある。精神的なストレスがあると、過食をしてしまう。体重は、10キログラ ム減った。
強いストレスを感じると、甘いものに手をだしてしまう。油断していると、低血糖症の症状がでてき て、過食してしまう。

摂食障害 改善例4

主訴

摂食障害(過食と嘔吐)、月経前症候群(PMS)、慢性疲労 女性 初診 時35歳

高校1年生の時から、摂食障害の症状がはじまった。甘いもの(まんじゅう1箱、カステラ一本、あん こ1kgなど)を食べ続けても満腹に ならない。結局食べ過ぎて気持ちが悪くなり、嘔吐を毎日続けて いた。下剤も使っていた。高校1年で50キログラムの体重が、3年で は60キログラムまで増加した 。その後は、過食とダイエットの繰り返しで、10キログラム位程度の体重の増減は頻繁にあった。 ひど い時は、1日に5~6キログラムの体重の増減があったという。
22歳頃より運動するようになり、今でも過食症はおさまっていないが、嘔吐はしなくなった。 20代では、生理前の1週間くらいが、 いわゆる月経前症候群の症状があった。だるい、浮腫み、過 食、イライラや気分の落ち込みなどの精神症状など多彩である。
この3年間は、生理前の3週間症状が続くようになり、体が「シンドい」ので、1日中横になっている。 調子が良いのは、1ヶ月のうち の1週間だけ。
3年前に、突発性難聴と過呼吸になり、薬物治療を行って治ったが、それからずっと耳鳴りが続い ている。
この3年間、うつ症状がひどくなってきた。
自分の正常な状態が分からなくなったので、根本から治療したいと考え、当クリニックを受診した。

既往歴

アルコール依存症、突発性難聴、自律神経失調症

治療歴

27歳の時、心療内科で抗うつ剤、安定剤、睡眠薬を処方され、1ヶ月間服用したが症状が悪化し て中止した。
婦人科で、ピルを処方され内服したが、症状が悪化し中止した。

治療方針

初診時のヘモグロビンとヘマクリットは参考基準値内にあり、一般的には貧血とは診断されません が、貯蔵鉄が26.2と低値です。赤血球 、ヘモグロビン、ヘマクリットが一見高くなっているのは、強い タン白質不足による血液濃縮のためであると予測できます。赤血球、ヘ モグロビン、ヘマクリットは 基準値内でも、貯蔵鉄がこのようにかなり低値の場合は、新陳代謝が低下し太りやすく、うつ症状 などの精 神症状を伴い、また低血糖の症状を悪化させますので、自分自身で食欲のコントロール をすることは難しくなります。このような患者様 の場合、(自覚症状の個人差はありますが)貯蔵鉄 (フェリチン)の値がおよそ40~60くらいからさまざまな症状が改善され、体調が良 くなったとおっし ゃる方が多いです。
そのため「栄養失調(貧血を含む)」と、5時間糖負荷試験は行わなかったものの「低血糖症」とみ なして、治療を行いました。

分子整合栄養医学による改善データ

 基準値2007年12月2008年4月2009年9月
ヘモグロビン11.5-15.014.317.713.9
ヘマトクリット34.8-45.044.544.642.2
総蛋白6.7-8.37.47.27.9
GOT10-40202421
GPT5-45132514
γ-GTP30以下121517
尿素窒素8-23712.013.4
クレアチニン0.47-0.790.450.470.48
尿酸2.5-7.03.03.44.3
グルコース70-109869081
グリコアルブミン12.3-16.512.712.613.6
インスリン1.7-10.44.23.31.8
亜鉛64-1118291106
フェリチン4.0-64.226.240.9110

ドクターコメント

ドクターコメント女性の摂食障害で、 月経前症候群や生理不順、無月経などの婦人科疾患と、うつ症状などの精神 疾患を併発される患者様はたいへん多く見受けられます。ま た、この患者様は、突発性難聴やアル コール依存症もありました。
この方のように多くの症状や病気を併発している方は多いですが、それらの病態の根本原因の多 くは、「ガソリン不足」です。病気を「 車の故障」に例えると、「ガソリン不足(9割)=栄養不足などに よる機能異常」と「エンジントラブル(1割)=器質的な異常」にわけ ることができます。たとえば「貧血 」は、女性に多い典型的な「ガソリン不足」ですが、これは無理なダイエットや過食や嘔吐による栄 養失調で、程度の差はありますが、引き起こされることが多い症状です。
月経前症候群、更年期障害、生理不順、無月経などの婦人科疾患、うつなどの精神疾患、突発性 難聴や耳鳴りなどなどの原因の多くは、 貧血(ガソリン不足の代表)から起きることが多いことは、 是非知っていただきたいことのひとつです。一般的には、「貧血」というと 、たちくらみやめまいなど の症状を想像しますが、実際には「貧血」の症状は上記のようにじつに多彩です。
また、一般の検査では正常で、貧血ではないと診断された患者さまでも、より詳細に検査を行うと、 「隠れ貧血(潜在性鉄欠乏性貧血) 」が見つかることが少なくありません。この方は低かったフェリ チンが、治療3ヶ月後には40.9まで上昇していますが、処方どおりにサプ リメントが飲めた場合は、 およそ数値は30以上は改善するのが一般的ですから、初診時の貯蔵鉄は実際にはその半分程度 と考えられます 。この原因はおそらく低蛋白と糖質過多による脂肪肝と考えられますが、このように 実際の数値よりもいろいろな理由でデータが高く見 えてしまう(問題ないように見えてしまう)ことは よくあります(マスキング)。栄養療法をやりながら、何回か血液検査をしていくと 、マスキングが取 れて本来の数値が表れてきます。

経過

治療3ヶ月後、過食症状はほとんどおさまったが、ストレスがたまるとまだ食べてしまう。月経前症 候群の自覚症状は、10→5に軽減 し、だいぶ改善した。
治療1年後、「去年と比べると「天と地」の違いほど、良くなった。治療当初は、ほんとうに良くなる のか疑心暗鬼な部分もあったが、 今では信じられない。」と、本人のコメント。
治療開始から1年9ヶ月後に、結婚。治療前の3年間は、慢性疲労とうつの症状が悪化し、ほとん ど毎日寝たきりの状態だったので、結 婚はあきらめていたそう。まさか結婚できるとは、当時を思 うと信じられない、と喜んでいた。

摂食障害 改善例5

主訴

摂食障害(過食症)、うつ 女性 初診時21歳

16歳よりうつ症状が出始めた。18歳よりダイエットをはじめ、53キログラムから36キログラムまで体 重が減少。その後過食が始まり(嘔 吐はない)、徐々に体重が増え、うつ症状が悪化し、不登校、 やる気が起きない、パニック発作のような症状、イライラ、むくみ、冷え 、倦怠感、疲れやすさ、ボー っとしているなどの症状もでてきた。
リストカットしたため精神科に入院し、その後は心療内科で治療を受けた。
症状の改善がなかなかみられないため、元気になるよう根本的に治療したいと考え、当クリニック を受診した。

既往歴

なし

治療歴

心療内科にて、投薬治療とカウンセリングを受けているが、効果は感じられない。

治療方針

明らかにうつの症状が強く、体重に対する強いこだわり、ネガティブ思考が強い患者様でした。血液 データではγ-GTP↑およびGOT 5時間糖負荷試験を行ったところ、非常に激しい血糖値の乱高下と、インスリンの過剰分泌が認め られました。血糖値の乱高下は脳細胞へ の影響が非常に大きく、さまざまな精神的な症状や疲労 倦怠などに関係していると考えられるため、糖質制限と血糖値を安定させるよう な栄養素の補給 (鉄・ビタミンB群・亜鉛・クロミウムなど)を行いました。
また、心理的サポートとして当院でサイモントン療法を、その後患者様の希望で対人関係療法(他 院)を行いました。
途中甲状腺機能低下症があることがわかり、それに対する治療も行いました。

血液データ

 基準値初診時7ヵ月後
ヘモグロビン11.5-15.011.813.4
ヘマトクリット34.8-45.037.442.5
総蛋白6.7-8.36.87.7
GOT10-402241
GPT5-453182
γ-GTP30以下1038
尿素窒素8-231721
グルコース70-1097985
グリコアルブミン12.3-16.514.513.5
インスリン1.7-10.42.23.0
亜鉛64-11190147
フェリチン4.0-64.2207151

ドクターコメント

ドクターコメント初診時データでは、 まず貧血があることから、鉄やタン白質・ビタミンB群などの栄養素が複合的に 不足していることが予想されました。鉄不足はうつ症状の 原因となる代表的な栄養素です。また脳 の機能にはビタミンB群や亜鉛などさまざまな栄養素が関与しているため、栄養療法がとても有効 です。
そして特徴的なのは、若い女性にしては結構しっかりした脂肪肝があると考えられたことです。 γ-GTP↑およびGOT また、甲状腺機能に明らかな低下が認められ、これも症状に関わっていました。これに対し、いわ ゆる甲状腺剤ではなく、ナチュラルな 甲状腺ホルモンの補給を行いました。薬として認められてい るホルモン剤は、通常は体内で合成される形のホルモンではなく、手を加え て違う分子構造に変 えられています。このため、副作用の問題が起きたり、効果が十分に出ない場合があります。この ような場合、体内 で作られているのと同じ(または非常に近い)構造の天然のホルモンを補うことで、 副作用なく症状の改善が期待できます。保険外治療 になりますが、欧米では盛んに行われている 治療法です。
また、心理療法も患者様の助けになったようでした。
これらの複合的な治療により、症状は完全には改善されていないものもありますが、気持ちが前 向きになり社会に出て活躍することがで きるようになられました。

経過

サプリメントを飲み始めて3ヵ月後に、うつ症状、過食はかなり改善した。5ヵ月後にはアルバイトを はじめるくらいに改善した。しかし 波があり、精神的に落ち込むことが多く、心理療法を併用するこ とで症状の改善につながった。
栄養療法を行ってもむくみや冷えの症状が強かったため、甲状腺ホルモンの検査を行ったところ、 甲状腺機能低下症と診断された。甲状 腺ホルモンにて症状はかなり改善した。
現在は治療をしながらアルバイトに励んでいる。

摂食障害 改善例6

主訴

摂食障害(拒食症)、無月経、パニック障害、不安神経症 女性 初診 時18歳

中学2年生の時に、油と炭水化物抜きの自己流ダイエットを初めて、2年間で55キログラムの体重 を37キログラムまで落とした。
中学3年生の時に、月経が止まった。
高校1年生くらいから、精神が不安定になり、抑うつ感、不安感、イライラ、自分に自信が持てない などの症状が出てきた。
体がだるく、疲れやすい。脚が痛くなるくらい、パンパンにむくむ。たまに、息苦しい。
ニキビが、たくさんできるようになった。便秘している。
母親が心配して、根本から元気になるよう治療したいと考え、当クリニックを受診した。

既往歴

なし

治療歴

14歳時、165㎝55キログラムの体重が37キログラムまで減少したことと、強い抑うつ感のため に、大学病院の精神科に6カ月間 入院した。
入院中は、カウンセリングを受けるなどの行動療法と、抗うつ剤、安定剤、睡眠薬などの投薬療法 が行われた。
現在も、薬を服用中であるが、自覚症状の改善がないので、効果がわからない。

治療方針

拒食症の者様では、るいそう(極度のやせ)のために無月経や生理不順などの婦人科疾患、うつ 症状やパニック障害、脅迫神経症、イラ イラなどの抑うつ感などのさまざまな精神疾患を併発する 方が多くいらっしゃいます。
同じ摂食障害でも、過食症と拒食症では内容がかなり異なります。拒食症の場合は、生命に危険 を及ぼすほどの体重減少で衰弱している ことが多く、身体的な治療は必要不可欠です。しかし、体 の治療以上に精神的な治療も重要です。
「自信がない」「(必要以上に)やせたい。太りたくない」「食べるのが怖い。」「外見が異常に気にな る」「他人の評価を(必要以上 に)気にする」などの気持が大変強いため、栄養失調を改善するた めに栄養療法での治療は受け入れていただいても、カロリーを気にす るあまり食事療法を守るこ とが難しく、本人、家族と治療者がチームを組んで根気強く治療をする必要があり、時間を要しま す。
上記のように栄養療法と精神的なサポートが、治療の重要な2本柱となります。

改善データ

 基準値初診時3ヵ月後6ヵ月後9ヶ月後
赤血球380-500377395342336
ヘモグロビン11.5-15.012.913.311.811.7
MCV85-102106110108108
総蛋白6.7-8.37.27.16.36.3
GOT10-40578979104
GPT5-457595128205
ALP100-325184276310263
γ-GTP30以下43675586
グリコアルブミン200-452119126117102
尿素窒素8-2314192523
総コレステロール120-219248236221201
グルコース70-10985799773
亜鉛70-13272837574
フェリチン4.0-64.232.159.163.752.7

ドクターコメント

ドクターコメント人間のさまざまな病 態の原因を、「車の故障」に例えると、まずは「ガソリン不足(9割)」と「エンジン トラブル(1割)」に分けることができますが、 拒食症は「重症なガソリン不足(ガソリン切れ)」の状態 です。通常はガソリンを満タンにするのに半年ほどかかる方が多いですが、拒 食症では短くても1 年を要します。
またたいへん興味深いのが、米国摂食障害学会の報告でも同様ですが、拒食症の患者様のほと んどが強い肝機能障害(脂肪肝が多い)が みられます。初診時の肝機能数値はそれほど問題が ない場合でも、治療後3ヶ月から6ヶ月の間に、GOT・GPTが100以上まで上昇し、 その後低下す る、という経過がみられます。これは脂肪肝が改善する過程で、肝細胞からGOTやGPTなどの酵 素が逸脱(漏れ出す)ためと 考えられます。
サプリメントを飲める量がかなり制限されたこともあり、血液データ上、栄養状態が改善というより も悪化しているように見えますが、 タン白質不足による血液濃縮がある場合、治療によりそれが改 善するにつれて、総蛋白やヘモグロビン等の数値は逆に低下してくること が多いです。まだまだこ れから改善してくるデータであり、根気よく治療を続けることが必要です。

経過

精神科での心理カウンセリングは頻繁に受けていたのにもかかわらず、まったく改善されなかった ことと、薬物療法でも改善されなかっ たこともあり、患者さま本人もご家族も栄養療法のみの治療 をご希望された。
カロリーのある食事に対して抵抗感が続いたが、栄養療法はしっかり継続できた。徐々に、精神症 状が安定し、不安感や抑うつ感、イラ イラなどがほとんどなくなり、気持ちが(本人、家族とも)穏や かになった。また、慢性疲労の症状が改善し疲れにくくなった。筋肉の ハリや、息苦しさもなくなった。
大学受験のため「勉強しなくてはならない。」といったストレスで、不眠やイライラはあったが、勉強 に集中できるようになった。無事 に、現役で志望大学に合格した。

摂食障害 改善例7

主訴

摂食障害(過食と嘔吐)、月経不順、第二子不妊 女性 初診時32歳

高校3年からダイエットをはじめ、数年間で体重が70kgから42kgまで減少した。
22歳頃から過食と嘔吐がはじまり、初診時は毎日1~3回過食嘔吐をしていた。
立ちくらみ・めまい・疲れやすい・肩こり・便秘・湿疹・憂うつになる・落ち込みやすい・イライラしやす い・月経不順・月経痛・第二子不 妊。
体重は48kgをキープしていたが、体重は変えないで過食と嘔吐を治したい、という要望で当院を受 診した。

家族歴

第一子の言葉の発達が遅れている

治療歴

心療内科で1~2回カウンセリングを受けたが、効果を感じられず、やめた。

治療方針

まず貧血があることが大きな問題となります。これは複合的な栄養失調、すなわちタン白質・鉄・ビ タミンB群・ビタミンC・亜鉛・カル シウム・マグネシウム等の不足により起こります。
全身の細胞に酸素を運ぶための大切な赤血球が作れないような栄養失調状態では、当然体のほ かの部位も影響を受けていると思って間違 いありません。疲労や倦怠感などのしょうじょうはもちろ ん、精神症状や免疫力の低下、ホルモンバランスなどにも影響します。
とくに女性の方は、体重が正常範囲でも、栄養失調によってホルモン分泌がうまくいかなくなり、無 月経や月経不順・不妊症の原因とな ります。
これらに対する治療として、栄養療法と食事療法を行いました。

血液データ

 基準値初診時4ヵ月後
ヘモグロビン11.5-15.010.214.9
ヘマトクリット34.8-45.035.151.1
総蛋白6.7-8.37.27.4
GOT10-401723
GPT5-451125
γ-GTP30以下1315
尿素窒素8.0-20.014.112.0
グルコース70-1097478
グリコアルブミン12.3-16.514.413.4
インスリン1.7-10.42.32.0
亜鉛64-11195197
フェリチン4.0-64.23.826.5

ドクターコメント

ドクターコメント貧血が素晴らしく改 善しています。逆にやや高めの数値ですが、これはタン白質不足による血液濃 縮が完全には改善していないためと考えられます。
フェリチン値もまだ低めではありますが、大幅な改善です。
GOT・GPTも適度に上昇しており、ビタミンB6が充足していることを表します。

経過

治療開始1ヶ月後、生理痛が改善。
2ヵ月後に自然妊娠。それど同時に過食がぴったりおさまった。しかし妊娠8週で自然流産。
治療開始4ヶ月後、過食はぶり返しているが食べる量は激減している。
不妊のための栄養素も加え、栄養療法を継続中。

摂食障害 改善例8

主訴

摂食障害(過食と嘔吐)、無月経 女性 初診時29歳

10年前から、過食と嘔吐を、毎日1~2回を繰り返している。
高校時代に、63キログラム以上あった体重を、自己流ダイエットで1年間でマイナス16キログラム 減量して48キログラムになった 。
その後、受験のストレスが原因か、過食しては太りたくないため吐くようになり、42キログラムまで 減った。
社会人になり、激務のために37キログラムまで体重が落ち、生理がなくなった。
立ちくらみ、めまい、強い冷え性、耳鳴り、立っていられないほど疲れるなどの症状で、仕事を休職 し、当クリニックを受診した。

既往歴

なし

治療歴

心療内科で、デプロメール(25)2T×2、レスレン(25)2T×2、マイスリー 1T×1などの抗精神薬を 処方されたが、効果がなかっ たので自己判断で服用を中止した。
無月経のため、1年前に婦人科を受診。子宮と卵巣が萎縮をしていると診断された。

治療方針

栄養失調が強く、さまざまな症状を訴えていらっしゃる、過食症の典型といえるような患者様です。 前述しましたように、栄養失調と低 血糖症は過食症を起こすかなり中心的な原因となっています。 そして同時に多様な症状を合併します。
このため、まず栄養素の補充、血糖値が安定するような食事指導を行いました。
また、摂食障害の患者様はもともと知的レベルが高く、体型においても自分の理想とする確固たる パターンをお持ちの方が多いのですが 、それにこだわりすぎてしまい、病的な栄養失調状態を招き 、さらに摂食障害や精神症状などが強くなり、体調も悪化する、という状態 を起こしてしまいます。
この患者様は栄養療法だけでかなり改善されましたが、やはり心理療法も併用していくとよいように 思われます。

血液データ

 基準値初診時5ヵ月後
ヘモグロビン11.5-15.014.813.2
ヘマトクリット34.8-45.046.240.5
総蛋白6.7-8.37.87.2
GOT10-402522
GPT5-451713
γ-GTP30以下1512
尿素窒素8.0-20.010.415.1
グルコース70-1098284
グリコアルブミン12.3-16.514.313.5
インスリン1.7-10.42.12.0
亜鉛64-11110084
フェリチン4.0-64.223.844.3

ドクターコメント

ドクターコメントデータはかなり素晴 らしく改善しています。
まず初診時のヘモグロビンやヘマトクリットが高く、血液濃縮があることがわかります。これが5ヵ月 後には低下していることから、血液 濃縮が改善したということがわかります。
血液濃縮はタン白質不足のために血液中の水分が減少して起こりますが、循環血漿量が減少して いるために、一見貧血には見えなくても 貧血様の症状、すなわち疲れやすい・冷え・立ちくらみ・め まい・息切れ・むくみなどが起こります。タン白質の摂取によって改善しま す。
GOT・GPTの低値はビタミンB6の不足を表しますが、初診時も低値でしたが、5ヵ月後にさらに低下 しています。この場合は、脂肪肝などの 理由で初診時の数値が実際よりも高めに出ていたことを意 味します。改善してはいますが、実際にはまだビタミンB群の不足があると考え られるため、治療の 継続が必要です。
また、フェリチンも改善しており、脳機能などにもよい影響を及ぼしていると考えられます。

経過

治療開始3ヶ月後、復職できた。きちんと、仕事がこなせるようになって、嬉しい。
治療開始4ヶ月後、過食と嘔吐は、激減した。現在は、1週間に、1~2回程度になった。
立ちくらみ、めまい、強い冷え性、耳鳴り、立っていられないほど疲れるなどの症状は、ほとんどな くなった。また、仕事に意欲も湧い てきた。
生理はまだ来ていない。
つい、ストレスがたまって甘いものを食べてしまうと、過食してしまうことが分かったため、低血糖症 の食事療法も取り入れるようにな った。

メディカル(医療)ダイエットの改善例

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骨粗しょう症の改善例

骨粗しょう症成功例 1

主訴

M.0.様 (79歳・女性)

背骨の湾曲と痛み

現病歴

10年前に都内大学病院にて骨粗鬆症と診断される。
胸椎・腰椎の圧迫骨折を認める。
身長145cm 体重37kg

血液検査データ

貧血・A/G↓(アルブミン低下)
ビタミンB群欠乏・潜在性鉄欠乏
亜鉛欠乏

治療

2005年3月より、総合的な栄養療法を約1年施行

ドクターコメント

ドクターコメント% Young Ref.は、80%以上が正常、80~70%が骨量減少、70%以下が骨粗鬆症。この患者様の2005年7月の骨密度は60.3%であり骨粗鬆症であったが、栄養療法により75.5%に上昇している。また、2005年7月では年齢平均より12.4%骨密度が低かったが、治療後は年齢平均を10.0%上回っている。 L(腰椎)2-4の骨密度の平均は25.2%上昇している。
*通常の薬物療法では、骨密度の改善率は5%程度です。

経過

骨密度の推移(DEXA法:かかりつけの大学病院による)

 2005.7.282006.1.25改善率
% Young Ref60.375.5↑15.2%↑
T-Score-2.91-1.79↑1.12ポイント↑
% Age Matched87.6110.0↑22.4%↑
Z-Score-0.510.41↑1.12ポイント↑
BMD(L2) (g/cm2)0.5540.706↑27.4%↑
BMD(L3) (g/cm2)0.7150.943↑31.9%↑
BMD(L4) (g/cm2)0.6150.697↑13.3%↑
BMD(L2-4) (g/cm2)0.6270.785↑25.2%↑
BMD(bone mineral density):骨密度(骨の強さ)
% Young Ref.:若年成人平均値(骨が最も強いとされる)の骨密度に対する割合
% Age Matched: 年齢別平均の骨密度に対する割合
T-score:若年成人平均値に対する標準偏差値
Z-score:年齢別平均の骨密度に対する標準偏差値

副腎疲労の改善例

症例1 39歳女性

主訴

異常に疲れる。起きていることがつらく、横になっていたい。休日は一日中寝ている。
立位(起きた状態)では頭が回らないので、仕事ができない(横になっているとできる)。
頭が働かない。記憶力の低下。ろれつが回らない時がある。
よく眠れない。眠ろうとすると、動悸がする。
ちょっとしたストレスですぐに風邪を引く。

既往歴

易疲労、胃のもたれ、冷え症、足のむくみなどの不定愁訴を栄養療法にて治療し、体調は改善していたが、仕事のストレスや海外出張などが重なり、副腎疲労の症状が発症。

血液データ

基準値
2008年11月
ヘモグロビン1.5~15.013.9
ヘマトクリット34.8~45.043.2
総蛋白6.7~8.37.6
GOT10~4023
GPT5~4519
γ-GTP80以下15
尿素窒素(UN)8.0~20.017.5
血糖(グルコース)70~10984
グリコアルブミン12.3~16.513.7
フェリチン18.6~26154
DHEA-S(30~39歳女性)
50~270
92

唾液コルチゾール濃度の日内変動

唾液コルチゾール濃度の日内変動

*グラフ中のピンク色で示されているラインは、参考基準値ではなく理想値(Dr. Thierry Hertogheの"The HORMONE HANDBOOK"による)を示す

ドクターによるデータ解説

すでに栄養療法を十分に行っていたため、栄養状態は、貯蔵鉄を表すフェリチン値がやや低いこと、低血糖の徴候があること以外には、大きな問題はなかった。
しかし、唾液コルチゾール濃度では、全般的なコルチゾール分泌の低下を認めた。
また、DHEA-Sも、100以下は低値であるため、経過と症状からも、副腎疲労と診断した。

治療方針

副腎疲労と診断されたため、副腎を回復させるために必要な栄養素と、ホルモンの補充を行った。

栄養処方

プロテイン10g×3回(朝・昼・晩)
ビタミンC1g×5回適宜
ビタミンB群(B5レベルで)500mg×3回(朝・昼・晩)
ビタミンE300IU×3回(朝・昼・晩)
亜鉛25mg×3回(朝・昼・晩)
ビタミンA10000IU×1回適宜

ホルモン処方
ヒドロコルチゾン(=コルチゾール) とDHEA

ドクターコメント

ドクターコメントこの患者は実は私ですが、典型的な副腎疲労と考えられる状態です。
数年間にわたる精神的ストレスおよび身体的ストレス(時差など)の積み重ねにより、副腎疲労が発症し、ヒドロコルチゾン(=コルチゾール)の内服で劇的に症状が改善しました。
しかしその後、ヒドロコルチゾンを飲んでいても、疲労感や慢性的な眠気、頭が回らないなどの症状が出現しましたが、これはコルチゾールの不足を通り過ぎて、副腎髄質ホルモンであるアドレナリン・ノルアドレナリンなどの分泌不足が起きたものと考えられます(検査は未施行)。
アドレナリンを合成するにもビタミンCが必要となります。
高濃度ビタミンC点滴療法により、副腎皮質と副腎髄質の両方にビタミンCを充満させ、それらのホルモンの分泌を改善し、症状の改善につながったと考えられます。

しかしながら、慢性疲労の原因は副腎疲労だけでなく、他にもさまざまな原因がありますので、詳しい検査と原因に即した治療が必要です。
慢性疲労(慢性疲労症候群)ページへ

経過

ホルモン内服後数日で、起きていられないなどの症状は劇的に改善。
動悸や不眠などの症状も改善。
その後しばらく治療を続けるも、ホルモンを飲んでいても、疲労感、つねに眠い、頭が回らないなどの症状が表れたため、高濃度ビタミンC点滴療法を1週間毎日行った。
それによりまた症状は劇的に改善し、その後はホルモンを飲まなくても体調は安定している。

症例2 43歳女性

主訴

ここ3~4年、寝つきが悪い、眠りが浅い。悪い夢を見る。早朝覚醒あり。目が覚めても動けない。
食後にガクっと眠くなる。そしてむしょうに甘いものが食べたくなる。
疲れやすい。立ちくらみ、めまい。
他院で反応性低血糖症と診断されている(データはなく詳細は不明)。
寝汗、全身倦怠感、無気力、パニック障害。頭痛。腰痛。目のかゆみ。
無月経(4年前より)。
ここ4~5年というもの、仕事、家庭内の問題などで、強いストレスにさらされていた。
これらの症状のため休職していたが、2ヵ月後には職場復帰を希望して来院。

血圧 108/60 脈拍82
顔色は黄色で目の下にクマあり。

既往歴

慢性胃炎、皮膚炎、腎盂腎炎

血液データ

基準値
初診時
3ヵ月後
ヘモグロビン11.5~15.013.113.4
ヘマトクリット34.8~45.039.440.5
総蛋白6.7~8.37.68.1
GOT10~401522
GPT5~45717
γ-GTP80以下1819
間接ビリルビン0.2~1.0!1.1!1.7
尿素窒素(UN)8.0~20.010.114
血糖(グルコース)70~1098088
遊離脂肪酸0.10~0.90!1.000.85
グリコアルブミン12.3~16.514.514.2
フェリチン18.6~2615775
DHEA-S(40~49歳女性)
33~262
128

唾液コルチゾールデータ

唾液コルチゾールデータ

ドクターによるデータ解説

まず血液データより、さまざまな栄養素の不足を認めた。
尿素窒素の低値よりタン白質の摂取不足、GOT・GPT値よりビタミンB群の不足、間接ビリルビンの高値より血管内溶血(おそらくストレスが原因と考えられる)、γ-GTPが比較的高値より脂肪肝の傾向、フェリチン低値より潜在性鉄欠乏などが認められた。
また、唾液コルチゾール日内変動の検査では、一日を通して極端なコルチゾールの分泌不足を認めた。
DHEA-Sも低い傾向にあり、症状からも副腎疲労と診断した。

治療方針

副腎疲労と診断されたため、副腎を回復させるために必要な栄養素と、ホルモンの補充を行った。また、慢性疲労には副腎だけでなく鉄不足なども関与しているため、ヘム鉄の補給も行った。

栄養処方

プロテイン10g×3回(朝・昼・晩)
ビタミンC2g×3回適宜
ビタミンB群(B5レベルで)500mg×3回(朝・昼・晩)
8(400)mg×3回(朝・昼・晩)
ビタミンE300IU×3回(朝・昼・晩)
亜鉛25mg×1回(晩)
カルシウム・マグネシウム225mg/225mg×2回(朝・晩)

ホルモン処方
ヒドロコルチゾン(=コルチゾール) とDHEA

ドクターコメント

ドクターコメントこの方もやはり、さまざまなストレスに長期間さらされ、副腎にダメージを受けた方です。
副腎疲労の患者さまの顔色はやや黄色みがかっていて、目の下にクマがあるのが特徴です。
これはコルチゾールの不足により血圧が下がり、末梢循環が不良になるためと考えられます。
そしてお持ちだったさまざまな症状も、副腎疲労が原因であると考えられました。
このような状態では日常生活事態が困難になることが多いため、仕事に復帰することはおすすめできませんでしたが、諸事情により復帰せざるを得ず、治療用サプリメントとホルモン療法を併用して治療を行いました。
高濃度ビタミンC点滴療法は、通院が難しいため行いませんでした。
しかしながら、なんとか職場復帰もでき、仕事をフルタイムでこなすことができています。
治療半年たった時点でまだ治療中でしたが、ストレスをコントロールし、徐々にホルモンの量を調節し、副腎疲労の改善に持っていくことができるでしょう。

経過

1ヵ月後 治療用サプリメントとナチュラルホルモン療法の併用により、症状は徐々に改善していった。
朝起きられるようになり、散歩などの運動もできるようになった。
睡眠も深く眠れるようになり、悪い夢も減っていった。
昔からあった頭痛も軽減した。
3ヵ月後 食後の眠気はまだあるが、耐えられる。まだ甘いものが食べたい。
仕事に復帰したが、なんとか仕事できている。

低血糖症の改善例

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痛風の改善例

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糖尿病の改善例

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自律神経失調症の改善例

自律神経失調症成功例 1

主訴

T.N.様 (64歳 女性 主婦)

動悸、不安、血圧が不安定、気力がない、何をするのもおっくう、怒りっぽい、疲れやすい、胃の調子が悪い、風邪を引きやすく治りにくい、下痢気味、手足の冷え、震え。動悸と不安の発作で救急車で運ばれ入院したが、原因不明。

初診時検査

低蛋白血症
鉄欠乏
貧血
ビタミンB欠乏
低血糖
カルシウム低値
ピロリ菌の感染による萎縮性胃炎

治療

ピロリ菌の除菌
栄養療法による複合的な栄養素の補給

経過

4ヵ月後、自覚症状はほぼ解消した。血液データも貧血の改善をはじめ、栄養欠乏を示すデータは改善した。その数ヵ月後、顔面皮膚の違和感、動悸、不眠にて受診。栄養療法とともに、漢方薬の三物黄ゴン湯加減(サンモツオウゴントウカゲン)を処方、鍼灸にて改善した。

患者さまからの言葉

動悸や不安の発作などで何度も病院にかかっていました。どの病院でも、検査をしても特に問題はないと言われ、精神安定剤をもらっていましたが、良くならず、困っていました。血液検査で栄養素が足りないと言われた時は驚きましたが、今まで言われたことがなかったので、そのせいだったのかと納得がいきました。食事にも気をつけ治療用サプリメントを頑張って飲みました。だんだん元気が出てきて、動悸や不安になることもなくなり、疲れにくくなり、とても調子が良いです。顔色も良くなって肌のハリも出てきて、若返ったと言われます。

C型肝炎の改善例

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不老長寿の改善例

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その他の改善例

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料金と診療の流れ

初日

専門カウンセラーによるカウンセリング+医師の診察無料 / 60分
↓

統合医療についての説明と、患者さまの現在までの状態を詳しく聞き取りし、その後医師が検査内容について判断します。初日の医師の診察は、検査内容の判断のみとなります。
60項目以上の詳細な生化学検査と、必要に応じて追加検査を実施し、機能性疾患の原因を特定します。

生化学検査料 (採血・採尿)データ解析料

1週間後

医師が生化学検査および追加検査のデータに基づく診察を行い、治療方針を決定します

初診料

症状の改善の目安は3~6ヶ月ですが、個人差があります。治療期間は、年単位になります。
3か月から6か月間の治療期間中は、一ヶ月当たり5~13万円の治療費が目安です。
全ての治療内容が、原則では医療費控除の対象となります。

栄養療法に加え、キレーション治療や腸内環境の改善、抗酸化治療などの治療が必要な場合もあります。
管理栄養士による個別の食事指導のサポートプログラムがございます。


約3~4ヶ月後

治療が1クール(約3ヶ月間)終了した後、再検査を行います。

再検査15,750円ドクター再診5,250円 / 20分

治療期間の目安は、約3ヶ月から6ヶ月です。

メディア掲載

  • ミセス
    2014年4月7日発行
  • 日刊ヘルス
    日刊ヘルス
    2011年1月号
  • VOCE
    VOCE
    2010年12月号
  • AERA
    AERA
    2010年4月30日発行
  • anan
    anan
    2010年1月20日号
  • クロワッサン
    クロワッサン
    2009年10月15日発行
  • クロワッサン
    クロワッサン
    2009年9月1日発行
  • 美的
    美的
    2009年5月号
  • 日経ヘルス
    日経ヘルス
    2009年4月号
  • クロワッサン
    クロワッサン
    2009年1月25発行
  • すこやか健保
    すこやか健保
    2008年12月号
  • 日経ヘルス
    日経ヘルス
    2008年2月号
  • Baby
    婦人公論
    2007年11月10日増刊号
  • 婦人公論
    Baby
    2007年6月22日号
  • Body
    Body
    2006年11月号
  • OZマガジン
    OZマガジン
    2006年1月23日号
  • Urb
    Urb
    2003年11月号増刊
  • 婦人公論
    婦人公論
    2003年10月7日号