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ハイジーア通信 クリニックハイジーア

フードアレルギー

2009年10月23日

 

コメントにご質問をいただきましたので、頭痛の原因のひとつである食物アレルギー(遅延型)について書いてみたいと思います。

 

頭痛の原因はさまざまで、稀ですが脳腫瘍のようなものから、脳血管障害(脳梗塞や脳出血など)、結構多い筋緊張性頭痛、また貧血や鉄欠乏なども原因となります。

 

そして低血糖症も原因になりうることは以前書きました

 

これは低血糖のために脳血管が拡張するからとも、アドレナリンが血管を収縮させるから、とも言われています。

 

そして案外多い頭痛の原因が、食物アレルギーです。

 

アレルギーと言うと普通思い浮かぶのは、蕎麦を食べて喘息が出るとか、ピーナッツを食べて呼吸困難になるなどの「即時型アレルギー」です。

 

これは、特定の食べものを食べた時に劇的な症状が起こるため、患者様が自覚しやすいアレルギーと言えます(そうでない場合もありますが)。

 

これはIgE抗体というものが関係しています。

 

しかし、もちろんこれも問題ですが、それよりもずっとずっと頻度が多いのが、IgG抗体による「遅延型アレルギー」なのです(「食物不耐性」ともいいます)。

 

これは反応が出るのが遅いタイプのアレルギーで、原因となる食物を食べた後、早くて数時間後、遅いと数日後に反応(症状)が起こります。ある程度の期間持続する場合もあります。

 

また、それほど激烈な症状ではなく、じわりじわりと表れたり、体調によって違ったり、食べる量や密度(濃さ)、食べた期間などによっても違うなど、かなりヴァラエティに富んだ症状の出方をするのです。

 

その上、たまに食べるものではなく、毎日毎日食べるもの(米や麦などの主食や、大豆やイースト(酵母)など)によっても起こるので、たまに食べて症状が出るなら気がつきそうなものの、毎日当たり前のように食べているとかえってそれが症状の原因であることに気づかない、ということがよくあります。

 

「ランドルフ博士の新しいアレルギー根絶法」と言う本には、何人かのアレルゲンの除去により改善した頭痛の症例が載っています。

 

・乳製品を控えることによって頭痛をコントロールできた看護学生

・マスクメロン・とうもろこし・バナナ・魚・ウサギ肉によって頭痛が起きていた男性

・小麦・とうもろこし・豆類・ブルーベリー・ビートなどによって頭痛が起きていたうつ病患者

 

アレルギーによって頭痛が起きる原因は、アレルギー反応によって脳に水分が貯留し、脳浮腫が起きるからだと説明されています。

 

現在では、アレルギーによって種々のサイトカインが分泌されることが明らかになり、それが影響していることも指摘されています。

 

 

以前結果を載せましたが、私は蕎麦に弱いですがIgGの反応があります。

 

蕎麦は好きなのですが、前からなんとなく食べたあとに気持ちのよくない感じがありました(一緒に飲む休日の昼ビールのせいかと思っていました(笑))。

 

先日、老舗の蕎麦屋さんに行って、とても美味しい十割蕎麦をいただいたのですが、それ自体はとても美味しかったのですが、翌日かなり激しい頭痛に見舞われました。

 

そして過食の傾向になりました(とはいってもそれほど多くはないと思いますが・・・)。

(過食にも遅延型アレルギーは関係しています)

 

かなり具合が悪く、それは翌々日まで続きました。

 

普段そこまで強い症状が出たことはないので、相当蕎麦の成分が濃い(普通に考えたら質のよい)蕎麦だったんだろうと思いました。

 

残念ですが、私の場合、やはり蕎麦は体に合っていないと考えられました。

 

 

何度も書きますが、頭痛の原因は人それぞれで、アレルギーはあくまでそのひとつに過ぎないわけですが、体に良かれと思って食べている食物が頭痛の原因だった、ということはありえることです(頭痛に限ったことではありませんが)。

 

この場合、最も手っ取り早くそれを調べる方法は、血液検査でIgG抗体検査をすることです。

 

残念ながら日本では調べられないので、私のクリニックではアメリカのラボに送って検査をしています。

 

もちろんIgEも大事なので、両方調べることが大切です(IgGだけでは片手落ちです)。

 

 

遅延型アレルギーで起こりうるその他の症状については、後日書くことにいたします。

 

 

 

 

 

 

こちらもよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

2008年11月24日

 

疲れやすい、体がだるくて仕方がない、うつっぽい、やる気が起きない、動悸がする、朝起きられない…。

 

といった様々な症状をお持ちの患者様が、かなりいらっしゃいます。

 

そのような症状にはもちろん、いろいろな原因が考えられます。

 

低血糖症

栄養失調

重金属の蓄積

上記の複合的な影響による脳内の生化学的なアンバランス

ホルモンのアンバランス(多いのは甲状腺機能低下症・部分的な副腎機能低下症など)

微生物の潜在的な感染

 

などがありますが、とくに「食物アレルギー」が深く関係していると考えられる患者様が、少なからずいらっしゃるのです。

 

この場合問題となるのは、日本でも保険で調べられる「即時型アレルギー(IgE抗体が関与)」ではなく「遅延型アレルギー(IgG抗体が関与)」ですが(詳しくはまたいずれ)、検査結果のレポートを見て、ぎょっとすることが少なくありません(とくにここ最近)。

 

なぜアレルギーで疲労が起きるのでしょうか?

 

このひとつの原因として、長期間の副腎の負担による副腎機能低下が挙げられます。

 

短期的なストレスに対しては、アドレナリンやノルアドレナリンが対応しますが、ある程度長期間にわたるストレスに対しては、コルチゾール(副腎皮質ホルモン)がその主要な役割を演じます。

 

アレルギー以外の要因でも、精神的ストレスや環境の変化(社会的なことに限らず、季節や気温、天候などすべて)など、何らかの「変化」は、副腎に負担をかけます。

 

最初の段階ではコルチゾールは増加するのですが、それが長く続くと分泌が低下し、ストレスに対応できなくなります。 その結果、上記の症状が起きることになります。

 

もちろん、このような理由以外にも、アレルギーそのものが疲労を起こす機序があるかもしれません。

 

この場合、副腎のケアをすることと同時に、原因となる食物の除去食を行っていくことが必要です。

 

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(↑これは私の結果なのでたいしたアレルギーは出ていません) 

 

 

 

ちなみに、そのアレルギーはどこからくるかというと、元をたどれば「胃腸」から来ます。

 

十分な消化ができないこと、そして腸のバリア機能が低下し、アレルゲンとなる未消化のタン白質が吸収されてしまうことが、アレルギーの原因となるからです。

 

その場合は、「お腹」から治療していかないとならないのです。

 

 

なかなか気の長い話ですが、「急がば回れ」で、本当に根っこから治してこそ(腸は根っこです)本当の意味での根本治療であるということを、このことは教えてくれていると思います。

 

 

こちらもよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

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∥∥プロフィール∥∥

杏林大学医学部卒
日本産科婦人会学会専門医
日本内分泌学会会員
World Society of Anti-Aging Medicine 認定医
高濃度ビタミンC点滴治療学会理事

1969年長野県にて、漢方医の家に生まれる。
産婦人科医としての経験を積んだ後、2005年11月、分子整合栄養医学に基づく栄養療法と東洋医学を中心とした統合医療を行うクリニック・クリニックハイジーアを開設。

趣味:
声楽(ソプラノ)、音楽鑑賞(クラシック・オペラ・JAZZ・etc.)、美術鑑賞、ベランダガーデニング、旅行、ダイビング、etc.

最近気になる人(敬称略)・
モノ:
伊藤京子、森麻季
スミ・ジョー、幸田浩子
Susan Boyle
三浦大知


The doctor of the future will give no medicine,
but will interest his patient in the care of human frame, in diet and in the cause and prevention of the disease.
Thomas A. Edison
(1847-1931)

未来の医者は薬を使わず、食事を重視し、病気の本来の原因を探し、予防するという、人間の基本を大切にして治療をするであろう。
トーマス・エジソン
(1847-1931)

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