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ハイジーア通信 クリニックハイジーア

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2006年04月09日



引き続き、肉体改造日記です。

前回までの分をお読みになってからご覧くださいませ。


前回示した、肉体改造挑戦中の血液検査データについての考察です。


まず特筆すべき点は、開始後5日目のTP(総蛋白濃度)が、開始前の7.2から8.6に急上昇していることです。

これは結構びっくりする変化です。

このTPの上昇が、3日目ごろから現れた「頭重感・ボーっとした感じ・頭痛・異常なのどの渇き」の原因だと考えられるのです


TP(総蛋白)とは、血液中のタン白質を総合した濃度を表します。

総蛋白のおよそ6070%がアルブミンというタン白質なのですが、このアルブミンは人体にとってとても重要な役割を担っています。

そのひとつは、血液の「膠質浸透圧(こうしつしんとうあつ)」を調整するという働きです(医療関係の方は生理学の講義で習いましたね!)。


以下ちょっと専門的な話になりますが、説明が必要だと思うので書いておきます。

(浸透圧についてはこちらの一歩一歩学ぶ医学生理学が詳しいです)


浸透圧と言うのは簡単に言えば、「水を引っぱる力」なのですが、アルブミンは血管内に水を引き込み、保持する作用を持っているため、アルブミンの量で血液中の水分量が決まります

すなわち、アルブミンの量が血液の濃さ(および量(volume))を決めているのです

低蛋白血症(=アルブミンが少ない)では、水を血管内に保持できにくくなるため、循環血漿量が減少し、血液濃縮が起こります。さらに進行すると、血管外へ水分が漏れてしまい(漏出)、浮腫(むくみ)が起こります。

血液の量をある程度保つためには、アルブミンの絶対量が必要なのです。


ということは、逆にTPが高い(濃い)ということは、血管外から血管内へ水分を引っ張ろうとする力が働きます。

つまり、タン白質を過剰に摂りすぎたためにTPが上昇→膠質浸透圧が上昇→脳が脱水状態に陥り、「頭重感・ボーっとした感じ・頭痛」などの症状が出現したのではないか考えられるわけです。

特にプロテインを飲んだ後やタン白質の多い食事をした後に、頭痛が起きていたこともこれを裏付けています。

のどが渇くのは、血液の浸透圧が上昇したために、水分を摂らずに脱水状態になった場合と同じ理屈で、「のどが渇いた」というサインが出るのでしょう。


この時、タン白質と野菜中心の食事を摂り、ジムや自宅でもプロテインをガンガン飲んでいました。

1日のタン白質摂取量は、はっきりはわかりませんが、80g以上は摂っていたかもしれません。

私の体重はほぼ50kgで、筋肉量が比較的少ないことから考えると、激しい運動をしていたとは言え、私にとっては過剰な摂取量だったのでしょう。

また、栄養療法ですでに蛋白質不足が是正された状態だったために、比較的急速にタン白質の血中濃度が上がってしまったのではないかと考えられます。



この話、まだまだ続きます。



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トーマス・エジソン
(1847-1931)

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