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ハイジーア通信 クリニックハイジーア

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2006年05月14日

私の西洋医学的な専門は産婦人科ですが、自分のクリニックでは栄養療法と漢方がメインなので、一般の産婦人科診療は行っていません。

しかし、お手伝いに行っている病院では分娩に立ち会ったり、通常の外来業務を行ったり、なんだかんだ言って周産期医療には関わっています。

まあ根が好きなんでしょう、きっと。


で、先日、久しぶりに早産の分娩に立ち会いました。


妊娠29週(8ヶ月)の妊婦さんで、全く早産の兆候はなかった様なのですが、早朝いきなりお腹が痛くなり、病院に来た頃には子宮口が全開して、膣内に胎包(赤ちゃんを包んでいる羊膜)が出てきている状態でした。

こうなるともう止めようがないので、近所に住んでいる待機のA先生を呼びだし、そしてH市小児病院に新生児搬送を依頼しました。


数日前の妊婦検診での赤ちゃんの推定体重は1200g

極低出生体重児(1500g未満)で、一般の開業医では小さすぎて診ることができない赤ちゃんです。

早産児(未熟児とは今は言わないのです)・新生児の専門の施設に搬送しなくてはなりません。


新生児科のドクターが乗った救急車が到着するまで、どんなに早くても小一時間はかかります。

案の定、救急車が間に合う前にお産になってしまいました。

でも待機のA先生がすぐに来てくれたので、私が産婦さんの診察や縫合をして、A先生が生まれた赤ちゃんの蘇生をしてくれました。

幸いなことに赤ちゃんはすぐ泣いてくれ、蘇生といっても酸素を流すくらいで済みました。

体重は1300gちょっとありました。

 

生まれて約20分後に救急車が到着しました。

新生児科の先生が神業のように、挿管(気管に人工呼吸のための管を入れること)して、点滴をしてくれました(ちっちゃい赤ちゃんの挿管や点滴は、とーっても難しいのです!)。

そしてお母さんとお父さんに説明をして、救急車で赤ちゃんを小児病院に連れて行ってくれました。

 

お母さんは泣いていました。

いきなりこんなことになって、大変なショックを受けてしまったのでしょう。

でも、この赤ちゃんは幸せです。

産科の医者が二人立ち会って、一人が赤ちゃんを手厚くケアしたこと。

そして新生児科の先生が来てくれて、専門の病院にすぐに連れて行ってくれたこと。

 

もし、産科の医者が一人しかいなかったら、産科医はお母さんと赤ちゃんの両方を診なければなりません。

当然具合の悪いほうを優先に診るわけですが、赤ちゃんにかかりっきりになっているうちにお母さんの出血が多かったりして具合が悪くなることもあります(これは早産でなくても同じですが…)。

また、新生児搬送を依頼したくても、日本全国、未熟児・新生児の入院施設は足りていないので、送りたくとも送れない、というシチュエーションはいくらでも考えられます。

 

29週、1300gで生まれたことは彼(男の子でした)にとって試練かもしれませんが、この時のシチュエーションでできる限りの最高のケアを受けることができたと考えられるのです。

 

今、産婦人科と小児科の医師は減少しています。

過酷な労働条件が、医師の産婦人科離れ・小児科離れを起こし、それがさらに条件を過酷にするという、負のスパイラルに陥っているのです。

今回助けを呼んですぐに来てくれたA先生は、かなりのお年です。

いくら待機と言えども、朝5時に叩き起こされ、文句も言わず病院に駆けつけ、分娩や帝王切開に立ち会う。

その働きぶりは、時々後光がさして見えるくらいです。

周産期医療は、こういう先生に支えられているのです。

しかしこのご時世、こんな超3K(きつい・汚い・危険)な職種につく人はそう多くありません。

勤務条件を良くしないと今後の周産期医療のなり手はいないでしょう。

そしてそのつけは結局患者さんに回ります。

安心して女性が妊娠・出産できるよう、国レベルでの改善を望みます。



周産期医療の崩壊をくい止める会

http://plaza.umin.ac.jp/~perinate/cgi-bin/wiki/wiki.cgi



(そういう私は産科以外で開業してしまったのであまり大きなことは言えないのですが…)

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コメント

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