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ハイジーア通信 クリニックハイジーア

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2006年06月06日

同じネタが続きますが、モーガン・スパーロック氏監督の「スーパーサイズ・ミー」という映画についてです。長いです。

 

(ネタバレ注意!まだ観ていない方で内容を知りたくない方は読まないでください)


 

この映画を観た後、この映画に関する批判や論争を、ネットで見られる範囲ですが、いくつか見ました。


私が驚いたのが、この映画の結末が私にとっては「さもありなん」であり、至極同意できる話だったのに対し、意外に批判的な意見が多かったことです。


 

「やり方が極端すぎる」


「マクドナルドでなくとも、同じものを食べ続けていたらこうなって当然(=だからマクドナルドの食事が悪いわけではない)」

 

「売名行為にすぎない」


 などなど。

 


知らない方のために書いておくと、この映画は、スパーロック氏が30日間3食マクドナルドを食べ続け、どうなったか、ということを描いたドキュメンタリー映画です。

その結果、彼は体重が11kg増加し、高血圧と肝機能障害になりました(1ヶ月の間にGOT1817186IU/lGPT17471240IU/lと推移したということです!)。

尿酸値も上がり、頭痛、胸痛、倦怠感、脱力感、イライラ、うつ状態、性欲の低下などの症状を呈しました。

 

この映画に対する反論として、同じ実験をやったところ、太るどころかやせました、という実験結果を公表している人たちがいます。

 

しかしこれは摂取カロリーがかなり抑えられたもののようで、いくら3食マックでも、それ以前の摂取カロリーよりも減らせばやせるに決まっています(健康的なやせ方とは言えないのでおすすめできませんが)。これはフェアではないので比較の対象にはならないでしょう。

 

この映画を批判する「ボウリング・フォー・モーガン」という自主映画まであります(もちろん、「ボウリング・フォー・コロンバイン」をパロっています←私は観てないのでよくわかりません)。

 

確かに、彼の実験では摂っているカロリー量がかなり多いです。50006000kcalを、13回のマック食で摂っていたようです(考えただけで気持ちが悪くなりますが…)。


私も、モーガンはそれまでどんな食生活をしていたのか?と言うことが気になりました。


彼の本によると、大の料理好きのお母様のおかげで、かなり栄養的には良い食事をしていたようです。カロリーもそこまでは摂っていなかったはずです。


マックでなくでも、急激にカロリーを増やして運動もしなかったら、もちろん太るでしょう。

本当は、カロリーを同じにして、いろんな食材を組み合わせた栄養バランスのよい健康的な食事と、マック食を比べる、ということをやっていたら、このような批判は起こりにくかったのではないかと思います。

(そのかわりインパクトは薄れますね)


しかし、そうしたとしても、やはりマックは体に良くない、という結果が出るであろう、と私は思います。

問題はカロリーではなく、「食べ物の質」にあるからです。


マクドナルドだけでなく、ファーストフードやコンビニなどで買えるハンバーガーやサンドイッチ、スナック、おにぎりなども含め、多くの加工食品はいわゆる「エンプティ・カロリー」と言われるものです(そうじゃない加工食品ももちろんありますが)。

エンプティ・カロリーとは、脂質や糖質といったエネルギー源は十分に(過剰に!)入っているのに、ビタミン・ミネラルなどの微量栄養素やタン白質、食物繊維などが極端に不足している食べ物のことです。

(ファーストフードはタン白質が多いという印象がありますが、総カロリーにおけるタン白質の含有量はあまり優秀ではないと思います)

 

脂質・糖質というエネルギー源だけを摂っても、エネルギーを産生するために必要なビタミンB群が十分でなければ、エネルギーを産生することが充分にできないので、太りやすくなります。

同じカロリーの食事を摂っていても、ビタミンB群が充足しているかいないかで太りやすさは全く違います。

また、単純な糖質を摂るということは、ただでさえ足りないB群をさらに消費することになるので、精神面にも影響がでます。つまりキレやすくなります。人によってはうつの傾向も出てくるでしょう。ビタミンB群は脳神経機能に非常に深く関与しています。

また、お肌の代謝も悪くなるので肌荒れやニキビ、くすみなども起こります。

 

鉄や亜鉛などのミネラルも不足していますから、貧血や免疫力の低下、肌のトラブル、性機能障害、子どもだったら成長障害などが起きても不思議ではありません。

カルシウム・マグネシウムの不足は精神面にも影響を来たしますし、神経や筋への影響や、長期的に骨粗鬆症などのリスクを増やすでしょう。

食物繊維が足りなかったら、便秘や腸内環境の悪化による問題が起きてきます。

 

しかし、これらは栄養素が「足りない」ことによる悪影響なので、極端な話、エンプティ・カロリーを摂っていても、サプリメントで補充すれば解決できる問題です。

(しなかったら健康状態がかなり損なわれることは確実でしょう)

 

しかし、足りないだけでなく体にとって必要でない、はっきり言えば害になる成分も、これらの加工食品は含んでいます。

 


続く。



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トーマス・エジソン
(1847-1931)

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