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ハイジーア通信 クリニックハイジーア

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2006年06月17日

 

先日、所用のついでにちょっと息抜きしてきました。

 

木場公園にある東京都現代美術館(通称MOT)でやっている、「カルティエ現代美術財団コレクション展」。

ちょっと前にNHKの「新日曜美術館」で紹介されていて面白そうだったので、観に行きたいなあ、とうずうずしていた。

東京近郊の方は、電車の中吊り広告で見たことありませんか?

これ↓


Cartier.jpg


 

あ、これからへなちょこな感想を書くので、これから行こうという方は読まない方がよいかもです。

 

 

私は結構MOT好き。昔行っていたバイト先の病院から車で帰る途中にMOTがあったので、時々寄るようになった。

まあただの“なんちゃって現代美術ファン”なのだが(うんちくは全く知りません)MOTの何がいいって、とにかく空いてる()

都民の血税をぶち込んで作ったと思われる建物はとてもかっこいいのだが、大概空いてる。平日に行ける時しか行ってないからかもしれないが。

いやもちろん、単に空いてるからいいのではなくて、現代美術は空間芸術なので、人のまばらさ加減も重要なのですよ(自己フォロー)

ぼーっとできるしね。気分転換にはもってこいなのだ。

 

カルティエ現代美術財団はもちろんあのカルティエを母体とした財団で、パリを拠点に、現代美術作家に作品を依頼、買い上げて、作家の支援を行い、世界各国の優れた才能のある作家を発掘・紹介してきた財団だそうだ。

さすが芸術の国・フランスを代表する企業。素敵です。


In%20Bed.jpg

 

これは、ポスターにもなっているロン・ミュエクの「In Bed(2005)


これだけ見ると、ただの女性の写真のようにしか見えないが、実は巨大な人形のオブジェなのである。

実物大の人間とはスケールが全然違う。はるかに大きくて、そして滅茶苦茶リアルなのだ。

ベッドに横たわる女性の、頬に手を添えてちょっと憂いを帯びた表情は、一見暗いムードを漂わせている。

しかし見ていると不思議なことに、だんだんと親密さが沸いてくるのに気づく。

大きさのためか距離感が縮んで感じるのと、肌の質感とか顔や手のシワとか毛の生え際とか、手の甲に浮き出た静脈とかが、ものすごーくリアルなので、初めて会った人をものすごい至近距離で見ているような錯覚に陥ってしまうのだ。

そして、今日この人には一体どんなことがあって、何を考えているのか、どんな感情があるのか、などと、いろんな想像が頭の中を駆けめぐるのである。

そのようにして釘付けになって見ているうちに、ふと気付くと、今度はその表情が笑みを含んで、茶目っ気たっぷりのいたずらっ子のように見えてくる。

不思議!!

どうだ、面白いだろー!!と、人形を通して作家がニヤニヤするのを見ているみたいだ。

あー面白い。

 

そして、デニス・オッペンハイム。

 

私は旅先で美術館、特に現代美術館に行くのが好きなのだが、結構この人に会うのよね~(笑)。

(ってそれほどたくさん行ったわけじゃないんだけど)

この人って、デニス・オッペンハイムのオブジェの人形のことなのだが、ユーモラスで笑えるのである。とてもブラックな笑いだけど。

コミカルな人形の動きが誘い出す笑いの中に、人間の持つ矛盾とか、徒労感とか、絶望感とかを表現していて、とても印象に残る作品だと思う。

ヘルシンキのキアズマでも見たし、確かデンマークでも見たなあ、と思い、ミュージアム・ブックを探してみると、やっぱりいた。


Oppenheim.jpg


 

これはLouisiana Museum for Modern Artに収蔵されているもので(この美術館すごくいいです。コペンハーゲンに行く方はおすすめ。市内からはちょっと離れてますが)、タイトルは「Attempt to Raise Hell(1974)

人形の頭が動くのか鐘の方が動くのかは忘れたが、とにかく人形がオデコで鐘を打ち続けるというオブジェである。動きとか間とかがポイントなので、写真を見ただけじゃ面白さがわからないだろうなあ。

今回の展覧会に出ているのは「Table Piece(1975)。これもすごく面白いのでご覧になられるといいと思う。

ちなみに現在は全く違う作風らしい。

 

他にも、日本の若手、松井えり菜ちゃんもよかったし、森山大道も、ナン・ゴールディンもすごかった。

くわしくはこちらをどうぞ。

http://media.excite.co.jp/ism/099/index.html

欲を言えば、もっとゆっくり観たかった…。

 


現代美術は、笑えるから好きである。

吉本のお笑いを見るのとは求める笑いの種類が違うが、驚くべきアイディアとユーモア、もちろんそこには痛いほどの感情の爆発や、強烈な風刺、もろもろが混ざって、考えたり、ぞっとしたり、笑ったり。

評論家じゃないんだから、難しく考える必要はなくて、感じればいいのさ、と気軽に楽しむことにしている。

 

 

そして、私にとってMOTとペアになっているのが、門前仲町にあるイタリアン、「Passo a Passo」さんである。

http://www.gillie.co.jp/atable99/report/040614.html

MOTでアートを堪能した後、近場で美味しいものでも食べたいな~、という欲望から見つけたレストランなのだが、これが素晴らしく美味しいお店なのである。最近行ってなかったので嬉しい。

家からは遠いので、バイトの帰りかMOTに来た時のランチでしか来たことがないのだが、夜は予約が取れないらしい。

ランチはパスタを中心に、5種類くらい選べる。

先日いただいたのはこれ。


soup.JPG

 

温かいカリフラワーのスープ。素朴なようで複雑な味わい。


risotto.JPG

 

ズワイ蟹のリゾット、ホロホロ鳥の卵あえ。

細いアスパラガスと蟹肉を煮込んで米を炊いたものに、ホロホロ鳥の卵があえてあるそうな。

蟹肉が主張しすぎず、柔らかい味。

赤いのはコショウの実で、時々ピリリと利いて、絶妙なバランス!

お米はもちろんアルデンテ。


dessert.JPG

 

食後のコーヒーと、キウイとバジリコのシャーベット。隠し味はミント?めっちゃ爽やか。美味です。

 

(ああ、私は評論家にはなれません。。。こんな文章しかかけなくてごめんなさい)

 

なんとこれで1200円。驚き。(ワインは別)

 

私ごときが言うのもなんだけど、こちらのお料理の特徴は、とても優しい味にあると思う。

素人にもわかるくらい手が込んでいるのだが、素材の味を生かすためか、強い味付けはしていない。

私は最初ちょっと物足りなくて、よくフレッシュペッパーをかけてもらっていたのだが、この優しい味がここの味なんだ、と思ってからはかけてもらうのをやめた。フレッシュペッパーは美味しいけど、せっかくのお料理の味を変えてしまうこともあるものね。

シェフはまだお若いらしいのだが、素材に強いこだわりをお持ちのようで、築地に近いという理由でこの場所を選んだのだそう。

近くにあったら週3回は通うのに、と思うけど、渋谷あたりにあったとしたら客層が変わって落ち着けなくなってしまうかもしれないな。

 



久々に美術館に行って、美味しいものを食べて、雨には降られたけど、ガス抜きできた1日でした。

 

 

あ、そうそう。ホロホロ鳥の卵と普通の卵との違いがお料理からはよくわからなかったので、ちょっと調べてみたら、こんなものを見つけました。

http://www.dacho.co.jp/

ダチョウ倶楽部、じゃなくてダチョウ王国ですよ、皆さん。()

世の中にはいろいろな食材がありますね~(^0^

今度食べてみよう…。

 



 

(*一部文章を修正いたしました。あしからず)

2006年06月15日

 

1週間前に診察させていただいた患者さんのお話。


50代後半の女性の方で、主訴は「とにかく足が冷たい」。

半年前から、腰から下全体が冷えて痛くなって、どうしようもないとのこと。

内科や整形外科などいろいろな科を受診したが良くならず、更年期障害ではないかと言われたそうである。


ほかにも不眠などの不定愁訴がいくつかあったので、私の前のドクターには、更年期障害などによく使われるジアゼパム系の自律神経調整薬を処方されていた。

しかし、それらの薬ではちっとも良くならなかったということだった。



この方の状態は、下半身の冷感を主訴とした自律神経失調症と考えられるが、栄養療法という立場から診ると、このような症状の原因にはいろいろある。


まずタン白質が足りないこと(詳しくはこちら)。そしてビタミンB群の不足。および貧血・または鉄欠乏。

他にも挙げればいろいろあるが、これら栄養素のアンバランスが、こういった病態の原因の主要な部分を占めていると考えられる。

要するに栄養欠乏によりホメオスターシス(生体恒常性)が崩れ、体温調節がうまくいかなくなっているのだ。

こういう状態では冷え性だけでなく、いろいろな不定愁訴を起こしても不思議ではない。



根本治療としては栄養療法・食事療法が必要なのだが時間がかかるので、それらを同時にすすめながら、症状をとることを目的に「苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)」を出してみた。



で、1週間後の今日。

まず患者さんの顔つきが全然違った。血色が良くていかにも調子が良さそうなのである。

腰から下が全部冷たかったのに、膝から下だけになったそうである。

食事もタン白質系のものを中心に、いろいろと食べるように気をつけているとのこと。

とても喜んでいただいた。



こういうのは非常に嬉しい。

いろんな病院をハシゴしたのに治らなかったとか、西洋薬が効を示さない長患いの人などが、漢方薬や栄養療法でスカっと治ってくれると、まさに快感!なのだ。

まさしく「してやったり!」という気持ちになる。

(百発百中とは言いませんけどね…)



ほとんどの慢性疾患には栄養欠乏が関与していると言われている。

特に今回の患者さんのようなな自律神経失調症や不定愁訴症候群、更年期障害、月経前緊張症などは、栄養素のアンバランスが病態に関与していることが非常に多い。


栄養療法と言う視点から見ると、これらの病態の根本的な原因は栄養欠乏にあると考えられるので、本来は栄養療法が根本治療だと考えられるが、栄養療法が効果を発揮するにはある程度時間がかかる。

分子レベルで栄養素を至適濃度に整え、ホメオスターシスを回復するには時間が必要なのである(病態によってはすぐに良くなることもあるが)。


なので、可及的速やかに症状をとるために、漢方薬をうまく使っていくと、症状がとれてとても喜ばれる。

そうしながら、栄養療法によって体の土台を整えていく治療を行っていくと、患者さんは本当に元気になられるのである。しかも若返ってキレイになっちゃうというオマケつき。体の中から健康になっていくのだから、当然である。



こういうことは残念ながら「薬」(西洋薬のこと)ではできない。西洋薬は基本的には対症療法であり、根本治療ではないからだ。

なので、栄養療法と漢方・鍼灸を組み合わせて使いこなしていくというのは、自慢じゃないがとても素晴らしい治療方法だと思っている。



まず健康の基本は、栄養素である。これは間違いない。

そして、それでも起きる症状や、ホルモンや自律神経、経絡などのバランスの乱れには、漢方や鍼灸などの東洋医学が効果的だろう。

西洋医学による薬や手術は、本来はその後に選択すべきものだと私は思う。

薬では健康にはなれないのだ。



日本の医療現場でももっとそういうことに理解があれば、病気が減るのにね。



2006年06月13日


マクドナルド・ケンタッキーFC・ウエンディーズ・モスバーガー・小僧寿し・ミスタードーナツ・ファミレス・牛丼・スターバックス・・・。


外資系を含めた多種多様な日本の外食産業の市場がどのようにして出来上がって行ったか、日本マクドナルドの立ち上げとKFCのマーケティングに携わった著者が書いている。


切り口があくまでも「マーケティング」なので、私が期待したような(業界暴露本みたいな(笑))内容ではなかった。


しかし読んで強く思ったのは、私たちは食べるものを自分で選んでいるように思っているが、実際に食行動を動かしているのは経済であるということ。


経済によって私たちが手に入れられる食べ物は決められる。離れ小島で自給自足しているのでなければ。(あ、これも経済か。)


ファストフードが健康に与える影響についてはまったくと言って良いほど言及がなかったが(それが目的の本ではないのだろうから仕方ないが)、マーケティング担当者とはそういうものなのであろう。

というよりも、1970年代からの外食産業の変革で日本の食が変わり、経済だけでなく身体的にどんな影響が及ぶかということは、当事者は全く予想だにしていなかったことかもしれない。ファストフードで健康が害されるなんて、まったく頭になかっただろう。


選択肢が増えて、いろいろなものを食べられるのはいいことだ。

しかしその反面、日本の食が大きく変わり、便利を追求していった代償に失ったものはあまりにも大きい。

微量栄養素の代わりに大量のカロリーと添加物をGETして、料理する時間や手間と引き換えに家族の団欒を失った(←これは外食産業だけの影響とは言えないけど)。


何を食べようと自由だが、何を食べているのかということは理解して、賢い消費者になることが必要だと思う。

2006年06月11日

まずタイトルがサイコーです(笑)



ふざけたタイトルに反して、かなり真面目な本。

人口の60%が肥満もしくは過体重という肥満大国アメリカが、いかにしてそのような道を辿っていったのか?ということを徹底取材したノンフィクションである。


こうなったのにはいろいろな理由がある。経済問題、食料もしくは農業政策、貧困、遺伝子、食品工業のテクノロジーの発達、そして利潤を追求する企業、子どもたちの食・もしくは体作りに対する責任を放棄した(いろんな事情があったのだろうが)学校…。


私は、やはりアメリカの食全体がファストフード化して、カロリー過多の栄養失調になっていること、そして利潤追求の結果、量が大量になっていったことが、一番の原因だと思う。中でも、砂糖やぶどう糖果糖液糖(これは最悪!)の使用量が多いことは特に比重が大きいと思う。


しかしこれには、企業の責任が大きいことは疑う余地はないが、消費者の責任だってないとは言えない。


ファストフードはなんてったって便利だし、安上がり。

この忙しいご時勢に、3食自炊はやろうと思えば不可能ではないが、結構難しい。


こんなことブログで書いてる私だって、たまには食べるもん。

(あ、ちゃんと体によくないことは熟知しているので気をつけた食べ方をしています。念のため。マックはさすがに食べません)


しかし、毎日仕事だ子育てだ、と忙しく働いている世の女性たちに、そういったものを「一切食うな!!」というのも酷なことだろう。


でも、便利で安いものには「わけ」がある。

「なんでこんなに安いの?」

ということを考えれば、なんか変だなー、と言う気がしてくるだろう。

(その内容については前のログを読んでね)


私たちが普段食べているものがどんなものなのか、知ることは大事なことだ。

消費者がそれを、知っていて選ぶのと知らないで選ぶのでは大きな違いだ。


そして女性であれば、自分の食べるものが、自分の子どもや孫にまで影響を及ぼすことも知って欲しい。


どうしてもファストフードや加工食品に頼らざるを得なかったり、食事に気をつけたくとも難しい場合は、サプリメントをきちんと摂ることだ。


そうすれば、悪影響は最小限に抑えられるだろう。




あ、ちなみにここで言っている必要なサプリメントとは、CMに踊らされてCoQ10を飲むことではなく、基本的に体が日々の代謝に必要としているタン白質、ビタミンB、C、E、カルシウム・マグネシウム、鉄、亜鉛、食物繊維などの基本的なものを摂ってね、ということですよ。念のため。


ちなみに、ビタミンBとか鉄とか基本的なものが足りなくて、いくらCoQ10を飲んだところでほとんど効果ありません。


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未来の医者は薬を使わず、食事を重視し、病気の本来の原因を探し、予防するという、人間の基本を大切にして治療をするであろう。
トーマス・エジソン
(1847-1931)

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「冷えに効く漢方薬」のページでお話をさせていただいています。



妊娠中の栄養素の話の転載をしていただきました。



こちらも低血糖症の記事を転載していただきました。