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ハイジーア通信 クリニックハイジーア

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2006年07月01日

センス・オブ・ワンダー

レイチェル・L. カーソン, Rachel L. Carson, 上遠 恵子
センス・オブ・ワンダー


殺虫剤DDTの危険性を告発した歴史的な書「沈黙の春」の著者、レイチェル・カーソン女史の最後の著作。


自然への愛情と尊敬、そしてそれを愛することができる幸せに満たされた、美しい文章と写真に感動します。


地球の美しい自然をいつくしむ心を子どもたちに持って欲しい、という、強いメッセージが込められています。


北米の先住民には、

「大地は祖先からの贈り物ではなく、子孫からの借り物である」

ということわざがあるそうです。


私たちは未来の子どもたちに今の美しい自然を残すことができるのでしょうか?


無駄をなくして、身近にできることから始めないと、と思いました。




2006年06月28日


今日は分子栄養学(正確には分子整合栄養医学)の話しをします。                    

 

分子整合栄養医学に基づく栄養療法を行う際に重要なのは、血液検査です。

病院や人間ドックなどで、血液検査をお受けになったことのある方は、沢山いらっしゃると思います。

しかし、この血液データの読み方が、一般の医師と、分子栄養学を行っている医師では、かなーり違うのです。

このデータの読み方が、栄養療法のキモであると言ってもいいでしょう。

(ちなみに、もうひとつのキモは治療に使うサプリメントです。残念ながら日本で治療に耐えうる良質のサプリメントを提供している会社はごくごくわずかです)

 

症状があって病院にかかった時、血液検査では何の異常も見つからず、原因がわからなかった、という経験をお持ちの方はいらっしゃいませんか?

例えば、頭痛や腹痛などいろんな症状に対し、医師は必要に応じて、検査を行います。

血液検査のみならず、超音波やレントゲン、CTMRI、細菌検査など、現代西洋医学の検査技術は非常に素晴らしいものです。

しかし、いろいろな検査を行っても、原因が見つからない!!ということは、よくあることです。

その場合にどうするかと言うと、明らかな原因が見つからなければ生命に別状があるわけではないことが多いので、差し当たり症状をとるための治療を行います。

痛かったら痛み止め、かゆかったらかゆみ止め、眠れなかったら眠り薬、と言う具合です。

これがいわゆる「対症療法」というものです。

西洋医学による治療法には、こういった対症療法がとても多いのですが、これは西洋医学的な検査では「機能的な問題」による病態を診断するのが非常に難しい、ということによります。

 

機能の問題に関してはまたの機会に書きますが、血液検査でなぜ問題が見つからないのか?

 

それは、血液データの解釈の仕方にあります。

 

一般の医師は、私も分子栄養学を勉強する前はそうでしたが、血液データを見る時にその数値が「基準値の中に入っているか否か」で、正常なのか異常なのかを判断します。

しかし、この「基準値」というのがくせものなのです。

 

基準値とは、そのデータをとった母集団のうち、(およそ)95%の人の数値がその範囲の中に入った、という程度の意味でしかありません。

もちろん目安にはなるのですが、基準値の中に入ったからと言って、その数値が「望ましい数値」であるわけではないのです。

基準値=正常値ではない」のです。

 

確かに、基準値の中に入っていれば、「病気ではない」と言えるかもしれませんが、基準値の中に入っていても、様々な分子栄養学的な問題点を見つけることができます。

 

タン白質不足、ビタミンB不足、鉄欠乏、亜鉛欠乏、低血糖、インスリンの過剰分泌、脂肪肝、肝機能低下、ストレスの度合い、などなど。。。

 

一般のどんぶり勘定的な見方ではわからない、栄養素の欠乏状態やそれに基づく代謝の異常を把握すると、患者さんの訴えてる症状の多くが当てはまるのに驚きます(自覚症状の感じ方には個人差がありますが)。

例えば、頭痛やめまい、うつなどの精神症状、月経困難症、にきび、肥満などの原因が、データから読み取れるのです。

 

血液データは思った以上に、体内環境を雄弁に語ってくれています。

そもそも、エネルギーの産生や体蛋白の産生、ホルモンや神経伝達物質の生成など、(後天的に)体の機能がどのように働いて生命が維持されるのかと言うことは、ほぼ体の中に入ってくる栄養素によって決められるのです

そしてそれらの不足やアンバランスにより、様々な代謝の異常が起こり、それらがいずれ病気となって現れるずっと前から、きちんと血液データには現れてくるのです。

しかし、「基準値の中に入ってさえいればOK !」という見方をしている限り、それらを読み取ることができないので、結局「原因不明」になってしまうのです。

ということは、治療は対症療法に頼らざるを得なくなり、根治療法は難しい、と言うことになります。

 

残念ながら、このデータの読み方は医学部では教わらないことなのです。

まあその判断ができても保険診療では薬を出すことしかできませんから、根本治療(つまり栄養素を使った治療です)は難しいのですけれどね。

 

アメリカの開業医の60%は、何らかの形で栄養素を治療に取り入れていると言われています。

日本でももっとそういう考え方を持つ医師が増えてくれるといいのに、と思います。


supplement.jpg




 

 

2006年06月27日







今更ながら、「ボウリング・フォーコロンバイン」を観ました。

想像したより過激じゃなかった、というのが印象です。


銃社会アメリカの実情を描いて物議をかもした有名な映画ですが、銃やNRA云々に関しては知識がないのでコメントを避けますが(根が深すぎて解決するのは難しいでしょうね…)、コロンバイン高校で起きた悲惨な銃乱射事件に、アメリカの極悪な栄養状態が関係しているのは間違いないでしょう。

主犯の生徒がうつのために抗うつ剤を内服していたというのは有名な話ですが、微量栄養素の欠乏は精神神経機能に大きな影響をもたらします(事件が発生したことそのものは抗うつ剤の副作用のせいだとも言われています)。


何しろ、以前取り上げた「スーパーサイズ・ミー」という映画でも出てきますが、学校給食がひどい。

給食が、ピザ、ハンバーガー、菓子パン、パスタ、フライドポテトなどのジャンクフードの嵐です。

そして学校にはコーラやスプライトの自販機があって、子どもがガンガン飲んでいるのですから、キレないほうがおかしいです。

(最近になってアメリカの学校内での清涼飲料水の販売が禁止になったのは記憶に新しいところですが)

しかしこれは学校も苦しいところで、福祉にかける予算が少ないために学校はお金がなく、安価な外食産業に頼らざるを得ないと言う事情もあります。

これらのジャンクフードは、脂質・糖質過剰で、タン白質やビタミン・ミネラルが欠乏した、最悪の食事です。

家で食べる食事だって似たようなものでしょうから、家でも学校でも、ほとんど毎日こんなものばっかり食べているわけです。


これらの食事では脳神経機能を正常に働かせるビタミンB群が徹底的に不足していますし(昔から栄養学の世界では「B足りんは脳足りん」と言うそうです)、砂糖やブドウ糖果糖液糖などをはじめとする精製された糖分の過剰摂取により、低血糖症が起きる可能性が非常に高いのです。

低血糖症は、脳がエネルギー源として必要とするブドウ糖の代謝異常ですから、うつや統合失調症、パニック障害、強迫神経症、凶暴性など、実に多彩な精神症状の原因となります。

私が思うに、いわゆる月経前緊張症(PMS)も低血糖症が主犯格でしょう(症状が非常に良く似ています)

低血糖症は、糖尿病患者さんがインスリンを打ちすぎた時に起こるアレではなく、精製された糖質の摂取により、インスリン分泌が過剰反応して、結果的に低血糖に陥る、というものです。

これは老若男女を問わず、広く現代人を蝕んでいます。

甘いものは体に良くない、というのは真実です。

(低血糖は非常に深いテーマなので、今度書きます。。。)


もちろんビタミンB不足や低血糖症だけでなく、体の材料であるタン白質や鉄や亜鉛・カルシウム・マグネシウムなどのミネラル、食物繊維なども足りません。ないない尽くしです。

ファストフード世代・コンビニ世代である我々が親となっている今、子どもたちの栄養状態は、想像をはるかに超えて悪いのです。


私には関係ないわ、とお思いの方。

決して、これはアメリカだけの話だと思わないでください。

アメリカよりは多少ましですが、日本も同じようなものです。

これはまたの機会に書きますが、今、日本の子どもたちが食べているものも、悲惨です。そして大人も。


そんな21世紀、日本がアメリカに誇れるものがあります。

それは、学校給食です。

いま、日本の子どもたちの食文化をかろうじて支えているのは、栄養と愛情をこめて作られた学校給食なのです。


VIVA!! 日本の学校給食!!

(冗談抜きで)

 



学校給食がないオトナのあなた。

あなたの栄養状態は大丈夫ですか?



2006年06月25日

赤ちゃんの値段

高倉 正樹
赤ちゃんの値段


恥ずかしながら、産婦人科医でありながら、こういう現実があるということをあまり認識していませんでした。

知らない人にはショッキングな内容です。

(帯のキャッチコピーはちょっと扇情的すぎると思いますが…)


悲しいことに、様々な理由で、世の中には望まれていない赤ちゃんが生まれてきます。

性に関する知識の乏しい若年者の妊娠、暴力による妊娠、不倫の果ての妊娠・・・。

または、親に養育能力がない、家庭不和などで、親元を離れざるを得ない子どもが、ある一定の数存在します。

 


そのような状況に陥る子どもをゼロにすることができない以上、そのような子どもと、子どもが欲しいという夫婦の間を取り持って、養子縁組させる、というのは最も望ましい解決策だと思いますが、現在のところ日本にはそのような公的な仕組みは存在しない、という現実。

 

そのため、実際の斡旋業務は民間の「養子斡旋業者」に任されていますが、ほとんど法的な規制はされていません。

届出義務を怠っても罰則があるわけでもなく、実際には「野放し状態」のようです。


そしてそのような斡旋業者による斡旋は、国内よりも海外へ斡旋されるケースが多いのだそうです。

厚生労働省によると、2000年度から2003年度までの4年間で計106人の養子が日本から海外の養親に斡旋されているそうですが、これは届出された一部の業者から報告された分に過ぎず、著者の独自調査では少なくとも70人以上が無届で海外に斡旋されたことが確認されたそうです。

日本人の養子はドラッグなどに染まっていないなどの理由で外国人に人気があり、常に需要が供給を上回っているらしいです。

 

少子化だ高齢化だと騒がれている昨今、あまりにも皮肉です。

 

斡旋という行為、また海外に養子に行くこと自体が悪いわけではありませんが、人身売買まがいの斡旋が行われていることも指摘されています。もちろんそのような斡旋業者は一部でしょう(そう願いたいです)

 

問題なのは、国も自治体も、実際に斡旋された子どもの数や、海外養子に行った後の経過など、国際養子縁組の実態を、

全く把握していない、ということです。

 

国際的に見ても日本の養子縁組に対する監視体制は不十分であり、国際的な非難を浴びています。

国連から何度も勧告されているにもかかわらず、全く何の策も講じていないのが我が国の政府の実態です。

強い憤りを感じざるを得ません。

 

民間レベルでは国内養子が推進されつつあり、過渡期であるようですが、まずとるべき対策は、国による公的な機関を作り、実態を把握すること、拘束力のある法律を定めること、国内の養子縁組を推進するための仕組みを作ることなどでしょう。

福祉を充実させて、片親などでも子どもを育てやすい環境にすることも必要です。

そして、性教育をもっとオープンにして、望まない妊娠を減らすことです。

 

国は、このような問題を含めて、小手先の少子化対策ではなく、子どもを産みやすく育てやすい社会にするように考えて欲しいと思います。

子どもがいなくなったら、日本は沈没してしまいますから。

 



 

ちなみに、少し前にこんな記事を見つけ、目を疑ったばかりだった私です。

これって本当なんでしょうか???

めまいがします。。。

 

 


今日は暗い話題ですみません。。。




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未来の医者は薬を使わず、食事を重視し、病気の本来の原因を探し、予防するという、人間の基本を大切にして治療をするであろう。
トーマス・エジソン
(1847-1931)

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∥∥雑誌掲載情報∥∥



「冷えに効く漢方薬」のページでお話をさせていただいています。



妊娠中の栄養素の話の転載をしていただきました。



こちらも低血糖症の記事を転載していただきました。