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ハイジーア通信 クリニックハイジーア

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2006年08月26日

会期終了間近の「プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」に行って来た。


予想通り、すごい人ごみ。


江戸文化については正直あまりよく知らないが、日本人の感性はすごいと思う。


伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)は、数多いる江戸時代の画家の中でも、個性あふれる作風でいま注目を浴びているらしい。


jyakutyuu.jpg

 


紫陽花双鶏図



ディテールがすごい。ちょいと偏執狂?っぽさも感じるほど、微に入り細に入り、描写されている。


でもよーく見ると、見たままを描いているのではなくて、かなりデフォルメされているんだよね。


これってモダンアート?と言いたくなるくらい、かなりエッジィだ。


日本画って大人しいもの、というイメージがあったけど、予想外な動き。


曾我蕭白(そがしょうはく)と言う人も有名だけど、この人がかなり破天荒で奇行の多い人だったらしい。


絵も凄いよ。トンガってる!

2006年08月21日

すっかりサボり癖がついてしまいました。おかげさまで元気でやっております。

しかもまったく医学ネタではなくてすみません。

(よりにもよってアラーキーネタ)




 

 

 

アラーキーってやっぱりすごい。自分で天才って言っちゃってるし。最高。

 

 

「写真は3Pである!ハハハハハハハ

 写真は一種のインタビューだ、インタビューとおんなじだっていうこと。相手から何を引っぱり出すか。インタビューってのは引っぱり出すことでしょ。だから、表現じゃなくて表出。相手のことを表すんじゃなくて、相手の何を引き出すかっていうことなんですよ。

 私の場合は一応性善説だから、相手のいいとこだけを引き出そうとするわけ。悪は写さない。写真で人を撮るっていうことはね、絵描きみたいに、自分のイメージの顔にするっていうのじゃないの。そういうのはダメ~。一種、奥ゆかしさを装わないとさ(笑)。

 写真を写すっつうのは、同化なんていうんじゃなくて、犯されるぐらいの気持ちじゃないとダメですよ。駄洒落でいうと、道化でもいいんだけどね。なんか、ふたりで作った異化作用っつうか……。いままで気づかなかったことを、撮る側と被写体が協力して化けたものにして出す、っつうことかな。撮る人が写真を作るっつうんじゃなくて、撮られる人と撮る人のコラボレーションなのよ。もし創造とか創作とかいう言葉を使うとしたら、いま言ったような感じをふくめなくっちゃ。写真っつうのは共作なんですよ。カメラもふくめれば、三人の共犯か。写真は3Pである!っつうわけ。

 写真っつうのはさ、生きることなんだよね。もう、生きることの原点ですよ。ひとりじゃ生きていけないのよ。ひとりは寂しいもんですよ。どんな奴でも、他者がいないと面白くない。そういうふうにできてる、人間っつうのは。プラスもマイナスも関係ないのよ。とにかく誰かが必要。そういうことですよ!」

 

 

「似るっつうことだけならさ、写真撮るだけでいいって言うかもしれないけど、写真撮ったって似ないんだから。写真は、似るったって似てないだろ?なあ。写真っつうのは、そのまま写るって思うかもしれないけど、写真機使ったって似ないんだから。だから、絵で似てなくたって恥じることはないんだってこと。

あのね、写真っつうのは、いや、写真家っつうか、まあ私の場合は、男だから、五〇歳の女を見て、過去、その人の過去が頭の中に彷彿と浮かんでこなくちゃダメなんだ。人生、きたな~って、過去の人生が見えちゃうのさ。そんで、五〇歳、六〇歳のポートレートで大切なのは、その過去ですよ。人は顔だって?そう、まったくそう。」

 

 

「考えてみるとね、写真というコトの中には、ウソとマコト、虚実が混ざって入っているんだね。それで、あたしはともかくシャッターを無心に押しているだけなんだよな。私に主体性はないのよ。主体性は被写体にあるってこと。さっき、物語は写される側にあるって言ったけど、それと同じことだな。何が主観か、何が客観かということを見きわめたいとも思わないんですよ。もしかしたら、あたしに客観性というものがないかもしれないんだからさ。

それからついでに言っておくけど、何かを記憶したいと思って写真を撮ってる人がいるかもしれないけど、あたしの場合は撮った瞬間に記憶がなくなるのよ。あたしに記憶がなくなってもいいの、記憶は写真機がするんだから。でもね、写真は、記憶を失いたいと思って撮ってるのかもしれないのよ、ほんとに。写真になることで新しい記憶が出てくるんですよ。

写真には過去も未来も入ってるっていっつも言ってるでしょ。じゃあ、写真機は現在を撮れるかっていうと、カメラに現在は写らないと思うのよ。シャッターを押した瞬間は現在だけどさ、写真になってできあがってきたときに写っているのは過去だからね。」

 

 

 

 

お気に入りの写真集



tokyonekomachi.jpg

 

荒木 経惟
東京猫町



小っちゃな子猫が、何か言ってる!しゃべってる!

可愛くて、そして切ない。猫たちのいる東京の町並み。

 

 

 

 

 

2006年08月14日

 

「女子は月経に支配され、男子は月給に支配される。」

 


これはあるブログに出ていた「名言」だ。
女性と男性の生理の違いを絶妙に表していると私は思う。
PMSはまさにこの状態だ。
(もうひとつ付け加えれば「人間は血糖値に支配される」!)
私たちが自覚している以上に、人間の精神は、物質的な条件、つまり”脳の生化学的環境”(神経伝達物質やホルモンや血糖値など)に支配されているのだ。
もちろん身体も同じである。


前回まで、PMSとは何ぞや、ということを書いてきた。
私に言わせると、PMSとは「ホメオスターシスの乱れにより、月経のある女性であれば定期的に起こる女性ホルモンの変動というストレスに、身体が適応できなくなっている状態」である。

 

そしてホメオスターシスを乱す最大の原因は、栄養欠乏である。

 

よって、PMSの最も根本的な治療方法は栄養療法である、と言うのが私の意見である。
(もちろん、ホメオスターシスが乱れて起きる病態はPMSだけとは限らない。)

 


ホメオスターシスの乱れによる病態が相当進んでいる場合、食事療法だけでは残念ながら治療効果は望めない。栄養療法の効果は用量依存性であり、効果を出すためには相当量の栄養素が必要だからだ(時として必要栄養所要量の200~300倍にもなる!)。

 


栄養療法を行うにあたっては、まず具体的にどんな栄養素が不足しているのかを知ることが必要だ。


そのためには血液検査が必要なのだが、一般的な医師には栄養欠乏の概念がないので、分子栄養学に習熟した医師が診ることが必要である。その血液検査の結果に基づき、個人差に合わせた栄養素の補充を行っていくのだ。

 


栄養療法の詳しい方法については、個人差にもよるし専門性が必要なためにここでは書かないが(無料相談をご希望の方はこちら)、ホメオスターシスの乱れを引き起こさないために、自分でできること、特に「何を食べるべきなのか」について書いていくことにしよう。

 

 

 

食事について

 


1.まず3食きちんと食べること。


2.タン白質を充分に摂ること。肉・魚・卵・乳製品・大豆製品などを必ず”メイン”で毎食食べること。なお、鉄を摂るのに一番よい食材は動物性蛋白である。(*タン白質を食べる時には大根おろしを一緒に摂ると消化がよくなる)


3.もちろん野菜や海草、きのこ類なども食べること。


4.炭水化物は少なめに、なるべく精製していない形で摂ること。玄米や全粒粉のパンやパスタ、ライ麦パンなど。(五穀米は消化が悪いのでおすすめしない)


5.砂糖やぶどう糖果糖液糖がが入っている食べ物、飲み物は控えること。


6.加工食品は控えること(添加物が多く栄養素が少ない)。なるべく自然に近いものを食べること。


7.カフェインは控えること。

 

などである。

 


なかなか現実的には難しい面もあるかもしれないが、一番簡単なのはとにかくタン白質を摂るように気をつけることだ。野菜の栄養価は年々下がっているし(だからと言って食べなくていいわけではない)、「栄養密度」で言えば肉は非常に栄養価が高く、効率がいいからだ。


また、これはツライという人が多いかもしれないが、「砂糖」をなるべく摂らないようにすることも大切だ。
(*単純な糖質の摂取は一時的に血糖値を上げるものの、その後低血糖を引き起こすし、インスリン抵抗性を引き起こしメタボリック症候群の原因となる。また、体内で最も脂肪に変わるものは糖質なのだ!)

 


病態がしっかり出来上がってしまった場合には、食事の注意だけでは限界があり栄養療法が必要であるが、日頃の食事をおろそかにするべきではないのは当たり前の話である。


普段食べているものがあなたの体を作っているのだから!

 


その他には

 


1.睡眠をきちんととること

2.規則正しい生活をすること

3.適度な運動

4.ストレスの解消法を工夫する

 


なども当たり前にした方がいいことだ。

 


また、ホメオスターシスの乱れは東洋医学的な病態も引き起こすため、漢方や鍼灸、整体や経絡マッサージなど、経絡の乱れを整える治療も助けになるだろう。

 


以上の注意点は、PMSがある方も、ない方の予防にとっても、助けになると思うので、できることからこつこつと実行していただければいいと思う。

 

 

 

 

2006年08月06日

 

PMSの続きです。


(間があいているため、重複する部分があります。すみません。)

 

 

 


つまるところ、PMSというのは、「ホメオスターシスの乱れ」の表現の一つ、と考えるのが妥当である。

 


そもそも、ホメオスターシスが乱れることによって、様々な症状が起きてくる。


疲れやすい、冷え性、うつ、イライラ、むくむ、発汗、動悸など、多様な症状が起こりうるが、これは例えばエネルギー産生、体温維持や精神活動、体水分の配分などの分野で、恒常性を保つという基本的な人体の働きに障害が生じることにより、起きてくる症状である。

 


例えば、PMSのよくある症状であるむくみや頭痛なども、ホメオスターシスの乱れにより、本来は起こらないかある一定の範囲内に抑えられるべき症状が、ホルモンの影響下である度合いを逸脱して起こってくる、という病態だと言える。

 


つまりPMSとは、ホメオスターシスの乱れにより、月経のある女性であれば定期的に起こる女性ホルモンの変動というストレスに、身体が適応できなくなっている状態、と言える。

 


PMSの症状が強い女性は更年期障害も起こしやすく、産後うつ症も起こしやすいという決まった傾向がある。

どれも患者の体内環境の乱れを現すもので、まったく別の病態ではないのである。

違う木に見えても、もとを辿っていけば、同じ根っこにつながっているのだ。

 


そして悲しいかな、それらの原因を追究しようとしても、器質的な異常が起きているわけではないので、西洋医学的な検査をしても原因が明確になることは少なく、その尻尾をつかまえることはできない。


結果、現代西洋医学的には、対症療法をするしかない、という図式になるのである。

 


問題は、対症療法では運が良ければ症状を抑えることはできても、病態の根本的な解決にはならない、ということである。


これらのホメオスターシスを乱す原因を解決しない限り、まるでしつこい悪友のように、多岐に渡る症状と長々とつきあわなければならない羽目になるのだ。

 


当たり前のことだが、これらの病態改善のために必要なのは、ホメオスターシスの乱れを引き起こす根本的な原因を追求することである。

 


そのホメオスターシスを乱す最大の原因であるのが、前回に書いたが、栄養欠乏である。


現代人の多くは程度の差こそあれ、栄養欠乏状態にある。

 


PMSに特に関係が深いと考えられるのは、鉄欠乏症、カルシウムとマグネシウムの不足、そしてビタミンB群の不足である。


また、精製された糖質、例えばお菓子、砂糖やぶどう糖果糖液糖などの入った甘い飲み物、白米や白パンなどの過剰摂取も、低血糖状態を招き、PMSの症状をひどくする。


(*精製された糖質は、一時的に血糖値を上げるものの、インスリンの過剰分泌を招き、結果的に低血糖状態を引き起こす。)

 


個々の栄養欠乏についてはページを改めて書いていきたいと思うが、他にも、ストレスや、不規則な生活習慣、睡眠不足、カフェインの影響など、さまざまな条件が加わり、その人なりのPMSの病態が形成されてゆくのだ。

 

 

 


つづく。

 

 

2006年08月01日

 

引き続き、PMSの原因について考えてみたい。

 


PMSは、日本では今までそれほど臨床的に重要視されてこなかった。これは、重症例の絶対数がそれほど多くなかったこと、“死に至る病ではない”ということ、症状に個人差が大きく定量的な調査が難しいこと、西洋医学的な治療法が難しい、などの理由があるためと思われる。

 


PMSだけでなく、更年期障害や自律神経失調症、妊娠悪阻(つわり)、産後うつ症なども、患者さん本人は大変につらく、社会的に見ても少なくない影響があるにも関わらず、医学的な深い追求はされない傾向にある。


これは現代西洋医学の欠点の一つで、患者のQOLを明らかに下げる病態であるのに、生命に危機を及ぼさず、しかも“ありふれている”病態と言うのは、まったくもって重要視されないのだ。


例えば女性によく見られる貧血などがいい例で、貧血は女性のQOLを激しく下げるもっとも大きな原因であるのにも関わらず、臨床の現場ではよほどの深刻な状態でない限り放置される。医者自身がその重要性を認識していないからだ。


またこれらの病態は、実際に西洋医学的な薬物治療では治療が難しいため、敬遠されやすいということもあるだろう。

 


これらの病態に共通していることは、すべて「ホメオスターシスの乱れ」の結果、起きている病態であると言うことである。

 


私たちの体には、ホメオスターシス(生体恒常性)という素晴らしい能力が備わっている。というか、ホメオスターシスが生命そのものであると言ってもいいかもしれない。

 


医療関係者なら生理学で習っているはずのことだが、ホメオスターシスというのは、「人体におけるある条件を一定の範囲内に保っておく働き」のことである。簡単に言うと、「バランスを保つ力」と言ってもいいだろう。


例えば、体温や血圧、脈拍、発汗量、ヘモグロビンや白血球などの数、生化学的な諸々の血中濃度(カリウムだの鉄だのコレステロールだの)、ホルモン分泌、エネルギー産生、などなど。

 


人間の生命は、ホメオスターシスという人知を超えた働きによって、星の数ほどもあるこれらの体内環境の微調整が休むことなく精密に行われ、維持されている。


私たちは、無数のホメオスターシスの働きが存在して初めて、存在することができるのである。

 


言い換えれば、60兆個の細胞が各々の本来の機能を果たしていて、これらのホメオスターシスがその機能を存分に果たし、滞ることなく正常に働いていて、体内のあるとあらゆる条件が理想的な範囲内に収まっていていれば、人間は健康なのである。

 


ところが、現実にはそうはいかない。様々な理由で、ホメオスターシスの乱れは起きてしまうからだ。

 


ホメオスターシスの働きを実際につかさどっているのは自律神経とホルモンである。我々が生きていく上で、自律神経とホルモンに悪影響を与える条件は、それこそ数限りなくある。

 


例えば、ストレスは自律神経に大きな影響を与える。その結果、神経機能、免疫機能、ホルモン分泌、消化吸収機能など、様々な機能に影響を与え、ホメオスターシスが乱れてしまう。その結果様々な症状が起きる。

 


そして、ホメオスターシスの乱れを起こす最も大きな原因が、実は「栄養欠乏」なのである

 


あまりにもシンプル過ぎて(?)医学以前の問題だからか、現代人は充分に栄養素が足りていると誤解されているためなのか、医学的にはほとんど無視されているけれど、栄養素の欠乏、もしくはアンバランスが、人体というものの土台を非常に危ういものにしているのである。これは飢えたアフリカ難民においてのみ起きている問題ではない。飽食の現代人にも確実にそれが起きていると言うことが、認識されるべき問題なのある。

 


当たり前の話だが、私たちの体は私たちが食べたものだけで作られている。当然、自律神経そのものや神経伝達物質、ホルモンの材料も栄養素である。これらの材料、例えばタン白質やビタミンB群などは食事から摂れているつもりで実際には十分摂れていないことが多いし、必要量には個人差があるので、必要栄養所要量というわずかな量を満たしているというレベルでは個人や環境により増大した需要をまかなえていないことがあり、神経伝達物質の産生やホルモン分泌に影響を与える。

 


同じように貧血の原因も栄養不足である。タン白質や鉄、ビタミンB群など、「血液の材料の不足」のために、多くの女性の貧血は起きている。血液だけでなく、全身の細胞が正常に新陳代謝され、古い細胞が死んで新しく細胞が生まれるためには、全てその材料となる栄養素が必要なのである。材料が充分になければ、細胞がその数と質を保って産生され続けることは困難である。

 


つまり、老化を含め、臓器の機能低下による失調や病態は、ある一定の割合で「栄養欠乏が原因」なのである

 

 


つづく。

 

 

 

 

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トーマス・エジソン
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