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ハイジーア通信 クリニックハイジーア

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2007年01月04日


あけましておめでとうございます。

昨年中は拙い本ブログにおつきあいいただき、ありがとうございました。
本年もどうぞお引き立てのほど、何卒よろしくお願い申し上げます。



さて、機能性低血糖症の続きです。

(長いです)


機能性低血糖症(以下、低血糖症)は、血糖値が低い状態が続いたり、急激に血糖値が低下するなど、常にある一定の範囲内にコントロールされているべき血糖値のコントロールがうまくいかなくなる状態です。


その結果、ホルモン分泌や自律神経のコントロールの乱れを引き起こし、様々な自律神経失調症状・精神症状などが起こります。
(初めての方は
低血糖症の恐怖1よりお読みください)



・ 甘いものが大好きだ
・ 砂糖は脳の栄養だと聞いたので、毎日チョコレートを欠かさず食べるようにしている
・ 疲れたときは甘いものに限る
・ 缶コーヒーやコーラなどを飲むのが習慣になっている
・ 必ず食後にデザートを食べなくては気がすまない
・ 甘いものを食べることは人生の楽しみだ
・ コンビニのスイーツコーナーは必ずチェックして、何かしら必ず買う
・ 食事をしている時間がないので、甘いジュースやお菓子などですます
・ 甘いものを食べていると幸せである
・ ケーキや菓子パンが主食である
・ 甘いものがなくては生きていけない



低血糖症の方はもちろん、低血糖症まで行かなくとも、このような「甘いもの中毒」になっている方はとても多いです。


血液検査後の栄養カウンセリング時に、甘いもの(または単純な糖質)の摂取が症状の原因になっている可能性があるので、甘いものをやめてください、と申し上げると、とてもショックを受ける方がいます。
極端な場合、泣いて嫌がる方もいます。


「甘いものがなくては生きていけない」

「白いごはんを食べないと死んでしまう」

などとおっしゃる方もいます。(白米も食べ方によっては低血糖症の原因となります)


実際には死ぬはずがないのですが、それほど、単純な糖質の「中毒」になっているのです。


しかし、症状の原因がそこにあるのならば、それをやめなければ病態の改善は見込めないのです。



何度も説明しているように、甘いものや精製された糖質(炭水化物)を多く食べる(または飲む)と、血糖値の急速な上昇が起こり、その結果インスリンが多く分泌されます。


一旦は上昇した血糖値は、大量に分泌されたインスリンの作用によって、急速に低下してしまいます。


この血糖値の低下がいつ起こるのか、これは低血糖症のタイプによっても変わってきます。


血糖値の上昇とインスリンの分泌が非常に急速に起こる場合は、食後1時間以内の場合もありますが、多くは食後4時間くらいに症状が起きることが多いようです。


血糖値は極端な場合、50mg/dl以下にも下がってしまいます。


そのような時に、いわゆる攻撃ホルモン(カテコラミン:アドレナリン・ノルアドレナリン)が分泌されることにより、低血糖症の様々な症状が起こってしまいます。



そしてもう一つの大きな問題は、ここでまた「強烈に甘いものが食べたくなってしまう」ことです。


血糖値の低下は脳の食欲中枢を刺激し、食欲を起こさせます。


血糖値を簡単に上げるものは、もちろん糖質です。


糖の形が単純であればあるほど、糖の吸収が早く血糖値がすばやく上昇するので、低血糖状態を改善するには好都合です。


そのような状態、つまり低血糖状態に陥り、エネルギー産生が低下し頭が回らなくなっていたり、カテコラミンが分泌されてイライラして暴力的になっていたり、または落ち込んで憂うつな気分になっているところに、甘いものを飲んだり食べたりすると、下がった血糖値が上昇するので、体は一瞬、ホッとします。


血糖値がある一定の範囲に戻ってくると、脳が血糖から安定してエネルギーを得られるようになり、攻撃ホルモンの分泌も収まるので、肉体的にも精神的にも安定するのです。


糖質を摂ることで、脳内麻薬と言われるエンドルフィンが分泌されるとも言われています。


単純な糖質の摂取は、血糖値が低下して落ち込んだ不安定な状態、言うなれば「戦闘モード」から、一気に安定した「安心モード」または「元気モード」に入らせます。

極端な場合、そのギャップが大きく「ナチュラルハイ」状態に感じるくらいです。


これがいわゆる「ゼッコーチョー!」状態と言えるでしょう。


しかし、血糖値が上がってよかった、よかった、ですめばよいのですが、そこで話は終りません。


実はこのギャップこそが、「麻薬」のような力を持っていると言っても過言ではないのです。


下がった血糖値を上げようと摂った再度摂った糖質は、また新たなインスリンの分泌を起こします。


やっと上がった血糖値がまた下がって、結果的にまた低血糖状態を引き起こします。


そしてまたカテコラミンが分泌されて、また甘いものが食べたくなって…、を繰り返すことになります。


つまり、血糖値が下がったからと言ってそこでまた単純な糖質を摂ることが、低血糖→ホルモン分泌、を繰り返す悪循環につながるのです。


体は、低血糖状態から回復した時の「快感」を覚えています。

血糖値が下がったら糖分を摂ればよくなる、と体が覚えたら(本人が自覚しているとは限りません)、体は糖分を求めるようになります。


これを理性で抑えることは通常かなり難しいことだと思います。


これが糖質、主には砂糖の、耽溺性の原因だと言えます。



このようにして、人間は簡単に「甘いもの中毒」になってしまいます。
(私もかつてはそうでしたからよくわかります)


この連鎖をどうやって断ち切るか。


そのためには、すっぱりと


甘いものをやめる


しかないのです。




続きます。


2007年01月01日


   A Happy New Year !




over the sky

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トーマス・エジソン
(1847-1931)

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