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ハイジーア通信 クリニックハイジーア

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2007年01月31日


栄養療法は病態を選びません。


東洋医学と同じく、どのような疾患においても適用可能な治療法ですが、中でもいろいろな意味でメリットが大きいと言えるのが、がんに対する栄養療法です。


アメリカのがんの栄養療法の権威であるパトリック・クイリン博士は、がん治療における栄養療法の目的を次のように述べています。



・化学療法と放射線療法の効果を高めつつ、かつその副作用を減らす。


・栄養的に問題があるために、平均的ながん患者に起きる口内潰瘍、疲労、吐き気、脱毛、器官の薬物中毒などを、劇的に減らす。


・患者自身の免疫能力を高めて、体全体を通じて、がんと戦う免疫細胞の能力を強化する。


・体脂肪以外の体の組織が失われる悪液質という一般的な副作用をなくしたり、劇的に少なくする。


・食事の改善を通じて、がんの細胞だけを選択的に餓死させるのを促す。


・がんの拡がるのを抑えるような、自然自信のガン・ファイターを、植物から導入する。


・がん細胞だけを選択的に攻撃する栄養物質の大量投与によって、がんの活動を低下させる。


・化学療法や放射線療法そのものが、新たながんを生み出すことを防ぐ。


・遺伝的にがんになりやすいことがわかっている患者に、がんが再発するリスクを減らす。


・そもそもがんを起こす原因になった背後条件を変えることによって、がんの完全ないしは部分的退縮を起こさせるチャンスを顕著に増やす。




パトリック クイリン, Patric Quillin, 今村 光一
ガンは栄養療法で治る

2007年01月26日


分子整合栄養医学を勉強していると、人体の生命活動のあまりにも巧妙な仕組みに感動することがよくあります。


生命活動とはすなわち、栄養素が体の中でどのような化学反応を受け、代謝されていくのか、ということです。


遺伝子を中心とした指令システムの中で、私たちの知るまでもなく、60兆個の細胞の中で膨大な数の化学反応が日々行われ、生命は維持されています。


それらの全ての元になるのは、何はなくとも「栄養素」なのです。


体内における栄養素の活動こそが、生命活動であると言えるのです。



分子整合栄養医学の根本になるのは生化学であり、生理学です。


医学生の頃、あんなにつまらなかった(失礼!)生化学も、栄養素の働きと臨床とを結びつけて考えると、「なるほど!」と思わず膝を打ちたくなります。


そして、このような栄養素の働きについて知れば知るほど、患者様が普段摂っている食事と疾病とを結び付けて考えることをほとんどしない現代医学のあり方に、深い疑問を持たざるを得ないのです。



以前ご紹介した「栄養と犯罪行動」という本の中で、印象に残った文章がありました。



 

「もしあなたが一枚の木の板を芝生の上に落とすと、一週間後、その下の草がよく育たなかったことに気づくだろう。

近づいてよく見ると、その草の多くの葉は死に、ある葉はかろうじて生きており、そして別の葉は比較的健康であるのがわかるであろう。

ハイテクノロジー医学の最良の考え方は、それらの草の葉の発生学的相違を分析し、非常に経費のかかる実践と結びつけて、死につつあるものを生き生きさせようと努力することである。

まず第一にそこに板を落とすべきでなかった、という認識が一つの洞察なのであるが、それは公衆衛生と環境改良の運動家に限られている。」

 




膨大な費用をかけて常に新薬は開発され続けています。

中には素晴らしい薬もありますが、鳴り物入りで世に出ても何年か後にその効能・効果が否定され、はあっさりと市場から消え去る薬剤は数知れません。


遺伝子治療やより非侵襲的になっていく外科治療など、現代医学の発展は目覚しいものがあります。


しかし、その前にもっと大切なことがあるのではないか、私たち医師は足元を見失っているのではないか、と思うのです。


2007年01月24日

はい、こんばんは。


低血糖症の話から離れていてすみません。


一生懸命書いているのですが、思うように進みません。


というわけで、今日は、代官山NEWS キラキラ


の記念すべき第一回目です。



代官山NEWSと言っても、先端のオシャレな洋服屋さんとか、イケてる最新スポットとか、そういうのは知りません。


新しいこともほとんど知りません。


じゃあNEWSじゃないぢゃん!!というツッコミはさておき。



今日は、恵比寿の人気店、博多モツ鍋「蟻月(ありづき)」さんが代官山に出した別館、「蟻月HANARE」に行ってきました。


代官山だからこ洒落たレストランの話かと思いきや、モツ鍋かい!!というツッコミもさておき。


こちらのお店は超人気店で、予約がなかなか取れないお店なんです。




半径10m圏内に入ると、モツ鍋のいい匂いがしてきて、道を知らなくても、ココだ!とわかります。



こちらの名物らしい、突き出しの「若芽しょうが」。

甘すぎず酸っぱすぎず、シャキシャキ感があって美味しいです。お茶うけにもいいかも。



きゅうりのたたき。ごま油が効いててさっぱり美味しい。


明太子入り卵焼き。んっっま~~いい♪♪♪



カツオのナントカの南蛮。水にさらした玉ねぎとの愛称がGood。

これ以外にも、もずく酢、水イカの炙りなど、あまりに美味しそうなつまみを調子にのって注文しすぎてしまい、肝心のモツ鍋が来る頃にはお腹の容量がヤバい感じに…。



今日頼んだのは、白味噌風味の「白のモツ鍋」。

他にもしょうゆ味の「赤のモツ鍋」と、ポン酢風味の「金のモツ鍋」が。

白はこってり系で、白ゴマがたっぷり。味付けはは基本的に上品です。

そして、モツってこんなだったの??と思うくらい、

モツにコラーゲンが!!たっぷり!!!

くっついてます。

臭みもないし、柔らかいし、ジューシーだし、うーん、癖になりそう… 恋の矢


最後にうどんかちゃんぽんか雑炊にできるのですが、残念ながらそこまでたどり着けず。

ああ残念。


しかし今日みたいに最後にごはんものを食べなければ炭水化物一切抜きなので、ダイエットにもGoodです!(お酒を飲まなければね…)



お取り寄せもできるので、ダイエット中だけど、美味しいものを食べたい!!と言うときにはおすすめです!

(くれぐれも食べすぎにはご注意を…)



2007年01月21日

恵比寿の東京都写真美術館で行われている、


「球体写真二元論 細江英公の世界」


を観てきました。




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houyou.jpg


 

すごい「写真力(しゃしんぢから)」です。(←勝手に造語)


1960年代のアングラなムードに浸ってきました。


陰と陽で言ったら完全に陰の世界と言うか。


現代日本には一見失われてしまったような。


陽しか賛美しない社会はバランスが悪いと思う。

2007年01月17日

低血糖症の続きです。


機能性低血糖症(以下、低血糖症)は、血糖値が低い状態が続いたり、急激に血糖値が低下するなど、常にある一定の範囲内にコントロールされているべき血糖値のコントロールがうまくいかなくなる状態です。


その結果、ホルモン分泌や自律神経のコントロールの乱れを引き起こし、様々な自律神経失調症状・精神症状などが起こります。
(初めての方は
低血糖症の恐怖1よりお読みください)

長いです。



低血糖症は、体質に加え偏った食生活が持続すること、さらにそこにストレスなどが重なると起こりやすくなります。


低血糖症になりやすい食生活とは、当然、甘いものが多食生活です。


甘いもの、すなわち砂糖またはぶどう糖果糖液糖が含まれた食品(菓子や飲み物など)が多い、または甘くなくても白米や白パンなどの精製された食品が多いことが、何度もご説明しているように血糖値の乱高下を引き起こす原因となります。


このような食生活では当然、他の栄養素が不足してきます。



例えば、このような食事はどうでしょうか。



・ホットケーキと牛乳

・カップヌードルとチーズバーガーとおにぎり

・クリームパンとヨーグルトと牛乳

・ホットケーキ

・パンとせんべい

・味噌汁とお茶

・ごはんとパンとお茶

・ドラ焼き

・ちらしずし

・パンにジャム

・カップラーメン



この献立(?)は、実際に小学校5年生の子どもたちに食べた食事を絵に書いてもらう調査を行い、明らかになった食事の内容です(1999年の調査)。(足立 己幸, NHK「子どもたちの食卓」プロジェクト 知っていますか子どもたちの食卓―食生活からからだと心がみえる 

より)


驚くのはこのような食事がおやつとか朝食だけではなくて、これの半分は夕食の献立なのです。


全てのお宅の食事がこうであるとか、毎日こうであるわけではないでしょうが、非常に糖質に偏った食事の内容になっています。


これは子どもたちが「食事」とみなしたものの内容ですから、この他に間食として砂糖がたっぷり入ったお菓子やジュースなどを食べたり飲んだりしている可能性が大です。


見てわかるようにパンや白米などの精製された炭水化物や、加工食品が多く、しかも一品料理(料理ともいえないものもあります)が多いです。


このような食事では当然、体を作る基本的な材料であるタン白質や、良質な脂質、ビタミンやミネラル等が決定的に不足します。


このような食事は、まさしく


低血糖症まっしぐら


な食事なのです。



糖質過剰な食事と言うのはこのように非常にバランスが悪いので、様々な体に必要不可欠な栄養素が不足します。


・タン白質

・脂質(特にω3脂肪酸)

・ビタミン類(A・B群・C・E)

・ミネラル(鉄・亜鉛・カルシウム・マグネシウムなど)

・食物線維



それぞれの栄養素についてはまた個々のページを作りたいと思っているので(タン白質については過去ログあり)、特にうつやキレやすいなど精神的な症状に深く関わっている栄養素について、ここでは簡単に書いてみます。



タン白質は、60兆個の細胞でできていると言われる私たちの体を作っている基本的な材料です。

皮膚も髪も血液も血管も骨も歯も爪も内蔵も神経も脳も、私たちの体は頭の先から爪先まで、すべてタン白質が材料となってできています。

そして私たちの体を作っているタン白質は、必ず古くなると壊れて、細胞が死んでしまいます。

そこで新しくタン白質を作るためには毎日体重1kgあたり1gのタン白質が必要なのですが、このような食事ではおそらく必要な量の半分程度も摂れていないでしょう。

タン白質が足りないとまず新陳代謝が低下します。体力も低下し、疲れやすくなります。

神経伝達物質の材料は多くはアミノ酸なので、タン白質が足りなくても神経伝達物質がうまく作られず、うつやキレやすいなどの精神症状の原因となります。



ビタミンCには、代表的な抗酸化剤としての作用の他に、コラーゲンを作る、鉄の吸収を助ける、免疫力を高める、ホルモンを作る、脂肪酸を燃やす際に必要、などの作用があります。

低血糖症では、血糖値が下がって脂肪酸をエネルギーに変える時にビタミンCが十分ないとエネルギー産生不足に陥り、強い疲労感を訴えることがあります。



ミネラル類も非常に大切です。


鉄は多くの含鉄酵素の材料として必要であり、貧血を招かなくとも潜在的な欠乏により、うつや疲れやすい、頭痛、だるい、やる気がない、行動障害、不注意、多動、集中力の低下など、様々な症状の原因となります。


亜鉛は細胞が生まれ変わる時に必須のミネラルであり、亜鉛がないと細胞は分裂することができません。

不足すると、成長が遅れる、知能の発達に影響が起きる、味覚異常、皮膚炎、毛髪の問題、傷のなおりが遅い、免疫力低下、インスリンの分泌低下、興奮しやすい、疲労、混乱などの原因となります。

ある種の「うつ」などでは亜鉛欠乏が主要な原因である場合があります。

そして摂食障害にも非常に深く関係しています。


このようなは問題は子どもたちだけに起きているのではありません。

日本では子どもたちには素晴らしい給食と言うシステムがあるので、家でよっぽど悪い食事をしていて(させられて)いても、給食をちゃんと食べていればまだましです。


読みながら「ヤバイ…」と思っておいでの、いいお年をした方もいらっしゃるのではないでしょうか?


実際にはこのような食生活が長く続くほど栄養欠乏は進行していくので、「年をとるごとに具合が悪くなっていく」のです。

そしてキレやすくなっていく場合もあるでしょう。



これらの栄養素の欠乏が、「血糖値が下がる」ということに加えて、代謝の低下や体調の悪さを起こし、そして私たちを「キレやすく」してしまいます。

しかしこれらの問題は、「足りない」ことによる問題なので、サプリメントなどで補えば解決できる問題です。


ところが、糖質が多い食事を続けると、「摂る量が不足する」だけではなく、「糖質を摂ることでどんどん減っていってしまう」栄養素があります。


それがビタミンB群です。



続きます。

2007年01月15日


過食症で10年近い病歴をお持ちの、20代半ばの女性患者様の、栄養療法による治療の経過です。



<初診時の主訴>


・週6~7回の過食嘔吐

・食べ続けて止まらない

・無月経

・易疲労

・頭痛

・冷え性、寒がり

・便秘

・頻尿

・イライラ

・神経質

・不眠



<受診までの経過>


18歳の時に体重のことを男の子にからかわれたことがきっかけで、ダイエットを開始したそうです。

もともと完壁主義の性格でいらっしゃるため、極端なダイエットを行って65kg→45kgに減少したそうです(来院時は55kg・身長169cm)。

その後、月経が停止。過食嘔吐が始まりました。


当院初診までの間に、心療内科・精神科など10軒以上の病医院を受診し、食欲抑制剤や睡眠薬の処方などが行われましたが、全く効果がなかったそうです。



<治療後の経過>


昨年10月初めより栄養療法を開始されました。


治療開始後しばらくは過食嘔吐の症状は全く改善せず、逆に回数が増えてつらかったそうです。

しかし1ヶ月半後くらいから徐々に大量に食べなくてもすむようになり、2ヶ月目くらいから過食嘔吐がなくなったそうです。


その他の改善点としては

くよくよしなくなり、神経質でなくなった。

失敗しても「まあ、いいか」と思えるようになった。

やる気が出てきた。

ストレスが軽くなった。

眠れるようになった。

頭痛がなくなった。

お肌がきれいになった。

便秘がなくなった。

糖質や清涼飲料水を摂らなくてもよくなった。


などの症状の改善がありました。




「10年近く吐き続けていたのに、栄養素を補給することで治ったのが不思議です。」



もともと快活で行動的な性格の方のようなので、これからより素敵な女性として人生を送られることでしょう。


自覚症状と3ヵ月後の血液データでは大幅な改善が見られましたが、月経だけはまだ自然に来ないため、栄養素の量を減らして引き続き栄養療法を続けていただく予定です。

2007年01月14日


近頃、悲惨な事件が相次いでいます。


私が子どもの頃は殺人事件はとても珍しく、年に数回あったかどうかで、そんな事件があった日にはみんなその話題で持ち切りになったものでした。


この頃はあまりに頻繁に起きるので、「またか・・・」と思う程度になってしまいました。


なぜ近頃、暴力的な犯罪や虐待、いじめなどが増えてきているのでしょうか?


 


栄養状態の悪化により、犯罪や暴行、非行、反社会的行動が増加するという説があります。


アメリカは、ご存知のように犯罪が多発している社会です。


アメリカで栄養療法が活発になった理由の一つは、深刻な社会問題となっていた校内暴力や非行が、生徒たちの栄養を改善したことにより減少した、というような事実が多く見られたことです。

 

 

テレビで、家族を悲惨な方法で殺害した青年の顔を見ました。


くまのできたむくんだ顔に、青白く血色の悪い肌。

その中に、輝きを失った瞳と、固くむすばれた唇がありました。


どう見ても、年齢相応のエネルギーにあふれた健康な若者である、とは思えませんでした。

 

 

私はこの青年には、相当な栄養欠乏があるだろう、と思いました。


皮膚の色調や質感、表情などから、タン白質欠乏、ビタミンB群欠乏、亜鉛欠乏、鉄欠乏、カルシウム不足などがあるのではないかと思われますし(私の経験に基づくものでエビデンスはありません)、そしてかなりの確率で、低血糖が関係しているのではないかと思いました。

 

栄養欠乏、特にビタミンB群欠乏や低血糖症では、感情の暴発、衝動的な行動、凶暴性、それに対する抑止力の低下、思考を統合する能力の低下などが見受けられます。



あくまで推測にすぎませんが、私にはそのように思えて仕方がありません。


もちろんもしそうだったとしても、この青年が犯した行動が許されるわけでもありません。


 

私たちの体は、私たちが食べたものだけで作られています。

 

脳も当然その例外ではなく、私たちの脳の複雑な働きが、栄養状態の影響を受けないはずがありません。

 

脳内の神経伝達物質は、当たり前ですが栄養素をもとにして作られます。

 

脳の生化学的環境は、神経伝達物質の材料を摂取しているか否か、つまり「何を食べるか」に決定的に左右されます。

 

最近の凶悪化する事件が多発する背景に、ここ数十年で激変した日本人の食生活があると思わざるを得ないのです。




TVでは、ファストフードや砂糖のたっぷり入った清涼飲料水やお菓子のコマーシャルが洪水のように流れています。


今の子どもたちは、オギャーとこの世に生まれた瞬間から(というより母親のお腹の中に芽生えた時から)、そのような食品に囲まれて、どっぷり浸かって育っているわけです。


ある変化が、その結果として目に見える形で社会的な影響をもたらすには、時間がかかります。


そしてそれが戻るには(戻るとすれば、ですが)、それ以上の時間がかかるのです。




食育が叫ばれていますが、その声は騒音にかき消されてまるで聞こえないかのようです。


日本人が食について、栄養について、社会的なレベルでもっと真剣に見直すようになるには、アメリカなどのようにもっと犯罪が多発する社会になるまで待たなければならないのでしょうか?











アレキサンダー・G. シャウス, 大沢 博
栄養と犯罪行動


2007年01月11日


低血糖症の続きです。


機能性低血糖症(以下、低血糖症)は、血糖値が低い状態が続いたり、急激に血糖値が低下するなど、常にある一定の範囲内にコントロールされているべき血糖値のコントロールがうまくいかなくなる状態です。


その結果、ホルモン分泌や自律神経のコントロールの乱れを引き起こし、様々な自律神経失調症状・精神症状などが起こります。
(初めての方は低血糖症の恐怖1よりお読みください)



前回、糖分(主には砂糖などの精製した糖質)の耽溺性についてお話しました。


心当たりがある方が多いようで、いろいろな反響をいただきました。

このご時世、甘いものを食することはあまりにも当たり前のことですから、不思議ではありません。


誤解していただきたくないことは、甘いものが好きだ、と言う方が全て低血糖症であるわけではありません。
単に甘いものを食べて血糖値の急変動が起こった、と言うだけでは、低血糖症とは言えません。
(少し混乱する書き方だったかもしれないと反省しております)


しかしもちろん、甘いものが多い食生活が長く続けば、いずれはそのような病態を起こしやすいと考えられます。


本来の人間の代謝を考えれば、精製された糖質が多い食生活というのはかなり不自然なことなのです。


そういったことを知った上で、何を食べるかを選択して欲しいと思います。



何度も説明しているように、低血糖症では、


精製した糖分の摂取

→血糖値のすばやく急速な上昇

→インスリンの異常分泌

→血糖値の急降下

→カテコラミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)の異常分泌

→症状出現


ということが起こっているわけですが、そうそう簡単にこのような「病態」が形成されるわけではありません。

(低血糖症の診断法についてはまた後日アップします)


「低血糖症が起こりやすい病態」でも書いたように、持って生まれた体質や偏った食生活、高血糖→低血糖を繰り返す期間がどのくらい続くか、などの様々な条件が積もり積もって、低血糖症が形作られるわけです。


その中でも特に「体質」と「食生活の偏りによる栄養欠乏の程度」、およびその「期間」が、低血糖症の形成に大きく関わっていると思います。



では、甘いものや単純な糖質が多い食生活が続くと、体の中でどんなことが起こっていくのでしょうか?


単純な糖質が多い食生活が長期間続いた場合起こりうること


① 深刻な栄養欠乏
② 自律神経失調
③ ホルモンの分泌異常(アンバランス)
④ インスリン抵抗性の獲得(メタボリックシンドローム)
⑤ 肥満、または異常なやせ(といっても脂肪が減るというよりは筋肉が減るいわゆる「隠れ肥満」)
⑥ 糖尿病
⑦ 生活習慣病


などです。


細かく言えばいろいろありますし、様々な症状が起こりえますが、この中のどれかの範疇に入っていることが多いと思います。



と、この前振りだけですでに長~くなってしまったので、説明は次回にさせていただきます。
(ごめんなさいね~~)

 

2007年01月07日


今日は気分を変えて、代官山駅からクリニックまでの道のりを、ナビ風に紹介したいと思います。


(初めてだとわかりにくいとおっしゃる方もいらっしゃいますので…)


長いです ヒマワリ




私のクリニック「クリニックハイジーア」は、東急東横線代官山駅から徒歩約5分のところにある「ラ・フェンテ代官山」という商業ビルの一角にあります。

(ラ・フェンテ代官山のHPにはまだクリニックのことが載っていませんが、ちゃんと存在しますのでご安心を(^_^;))


駅からラ・フェンテ代官山までの行き方は何通りかあるのですが、今日はクリニックのパンフレットに載せてあるルートをご紹介してみます。




代官山駅の改札は2つあって、「東口・正面口・西口」と書かれた方と、その向かい側にある「北口」があります。

どちらからでも行けるのですが、今回は正面口から。


正面口改札を出たところです。

Cosme Kitchenという雑貨屋さんがあります。
ここで待ち合わせをしている人が多いです。



改札を背にしてまっすぐ進むと、Sign daikanyamaというカフェがあります。
右側にちょっとした広場みたいになった道があります。

コーヒーの屋台が出ていることが多いです。


 
そのまま行くとすぐ目の前に左右に伸びる道があります。

右のほうに進みます。みずほ銀行のATMがあるほうです。



左手にMERMAID CAFEがあります。

 
ちょっと歩くと八幡通りと言う通りにぶつかります。

このとき左手の角には奈良県の寮があり、1階はスタジオになっています。


 
八幡通りを右に曲がって進みます。

ラフェンテ代官山は八幡通りの向こう側にあるので、どこかで八幡通りを渡らなければいけない訳ですが、今回は写真に写っているすぐに目の前にある横断歩道を渡ってみました。

(信号がないので、車が多い時は先にある交差点を渡っていただいた方がいいかもしれません)

ちなみに八幡通りを左に曲がると鑓ヶ崎(やりがさき)交差点になります。



横断歩道を渡って右方向に向かっているところです。

白いのは工事現場の壁です。



そのまま進むと「代官山駅入口」交差点にぶつかります。

信号を渡ってそのまま進みます。

渡った先の左側には郵便局があります。



そのまま歩いていくと、道の反対側には代官山アドレスが見えてきます。

むかし同潤会アパートがあったところです。



アドレスを右に見ながらそのまままっすぐ進むと、ラ・フェンテ代官山の建物が見えてきます。



ラ・フェンテの敷地に近づくと、左手に石畳風の緑あふれる小道が見えてきます。

右側の建物の角にはブティックの sunao kuwahara があります。


この小道は、ラ・フェンテの中で私が一番好きな部分です。

今は冬なので枯れ木状態ですが、春~秋はもっと緑が豊かで、季節の花が咲いてとても素敵なのです。

秋には姫リンゴの実もなります。


ちなみに冬の間は夜こんな風にライトアップされています。



(反対側から撮った写真です)

素敵ですよね キラキラ



ちょっとした坂になったこの小道を登っていくと、踊り場みたいな感じになっています。

この先の左側がラ・フェンテ代官山のANNEX棟です。



小道を登りきってななめ左側にあるこの建物がラ・フェンテのANNEX棟で、左側の壁はもうクリニックの壁です。

写っていませんが右側には地下のカジュアルイタリアンAFRICA代官山さんに下りる階段があります。


通路の正面に写っている女性の写真は、お隣の美容室の看板です。

この看板につき当たって左側にクリニックの入口があるので、この看板に向かって進んでください。


 
クリニックのロゴが入った窓からうっすらと中が見えます。



クリニックの看板です。

これだけ見るとなんのクリニックだかさっぱりわかりませんね。

奥にお隣の美容室Lani hairさんの看板が見えます。賀正。



クリニックの入口です。

ドアのガラスにもロゴマークをかたどった透かしを入れてあります。

ロゴマークの意味についてはこちらをごらんください。



クリニックハイジーアへようこそ!


 


私は代官山駅の北口から、代官山アドレスをつっきっていく方法で来ることが多いです(その方が早い)。

慣れればすぐわかりますのでお好きな方法でおいでください。


迷ってしまった場合はご遠慮なくお電話ください。

03-6415-6152 まで


クリニックの帰りに、代官山でお茶したりお散歩をするのが楽しい、とおっしゃってくださる患者様が多いので、これから代官山情報も時々アップしていきたいと思います 虹


2007年01月04日


あけましておめでとうございます。

昨年中は拙い本ブログにおつきあいいただき、ありがとうございました。
本年もどうぞお引き立てのほど、何卒よろしくお願い申し上げます。



さて、機能性低血糖症の続きです。

(長いです)


機能性低血糖症(以下、低血糖症)は、血糖値が低い状態が続いたり、急激に血糖値が低下するなど、常にある一定の範囲内にコントロールされているべき血糖値のコントロールがうまくいかなくなる状態です。


その結果、ホルモン分泌や自律神経のコントロールの乱れを引き起こし、様々な自律神経失調症状・精神症状などが起こります。
(初めての方は
低血糖症の恐怖1よりお読みください)



・ 甘いものが大好きだ
・ 砂糖は脳の栄養だと聞いたので、毎日チョコレートを欠かさず食べるようにしている
・ 疲れたときは甘いものに限る
・ 缶コーヒーやコーラなどを飲むのが習慣になっている
・ 必ず食後にデザートを食べなくては気がすまない
・ 甘いものを食べることは人生の楽しみだ
・ コンビニのスイーツコーナーは必ずチェックして、何かしら必ず買う
・ 食事をしている時間がないので、甘いジュースやお菓子などですます
・ 甘いものを食べていると幸せである
・ ケーキや菓子パンが主食である
・ 甘いものがなくては生きていけない



低血糖症の方はもちろん、低血糖症まで行かなくとも、このような「甘いもの中毒」になっている方はとても多いです。


血液検査後の栄養カウンセリング時に、甘いもの(または単純な糖質)の摂取が症状の原因になっている可能性があるので、甘いものをやめてください、と申し上げると、とてもショックを受ける方がいます。
極端な場合、泣いて嫌がる方もいます。


「甘いものがなくては生きていけない」

「白いごはんを食べないと死んでしまう」

などとおっしゃる方もいます。(白米も食べ方によっては低血糖症の原因となります)


実際には死ぬはずがないのですが、それほど、単純な糖質の「中毒」になっているのです。


しかし、症状の原因がそこにあるのならば、それをやめなければ病態の改善は見込めないのです。



何度も説明しているように、甘いものや精製された糖質(炭水化物)を多く食べる(または飲む)と、血糖値の急速な上昇が起こり、その結果インスリンが多く分泌されます。


一旦は上昇した血糖値は、大量に分泌されたインスリンの作用によって、急速に低下してしまいます。


この血糖値の低下がいつ起こるのか、これは低血糖症のタイプによっても変わってきます。


血糖値の上昇とインスリンの分泌が非常に急速に起こる場合は、食後1時間以内の場合もありますが、多くは食後4時間くらいに症状が起きることが多いようです。


血糖値は極端な場合、50mg/dl以下にも下がってしまいます。


そのような時に、いわゆる攻撃ホルモン(カテコラミン:アドレナリン・ノルアドレナリン)が分泌されることにより、低血糖症の様々な症状が起こってしまいます。



そしてもう一つの大きな問題は、ここでまた「強烈に甘いものが食べたくなってしまう」ことです。


血糖値の低下は脳の食欲中枢を刺激し、食欲を起こさせます。


血糖値を簡単に上げるものは、もちろん糖質です。


糖の形が単純であればあるほど、糖の吸収が早く血糖値がすばやく上昇するので、低血糖状態を改善するには好都合です。


そのような状態、つまり低血糖状態に陥り、エネルギー産生が低下し頭が回らなくなっていたり、カテコラミンが分泌されてイライラして暴力的になっていたり、または落ち込んで憂うつな気分になっているところに、甘いものを飲んだり食べたりすると、下がった血糖値が上昇するので、体は一瞬、ホッとします。


血糖値がある一定の範囲に戻ってくると、脳が血糖から安定してエネルギーを得られるようになり、攻撃ホルモンの分泌も収まるので、肉体的にも精神的にも安定するのです。


糖質を摂ることで、脳内麻薬と言われるエンドルフィンが分泌されるとも言われています。


単純な糖質の摂取は、血糖値が低下して落ち込んだ不安定な状態、言うなれば「戦闘モード」から、一気に安定した「安心モード」または「元気モード」に入らせます。

極端な場合、そのギャップが大きく「ナチュラルハイ」状態に感じるくらいです。


これがいわゆる「ゼッコーチョー!」状態と言えるでしょう。


しかし、血糖値が上がってよかった、よかった、ですめばよいのですが、そこで話は終りません。


実はこのギャップこそが、「麻薬」のような力を持っていると言っても過言ではないのです。


下がった血糖値を上げようと摂った再度摂った糖質は、また新たなインスリンの分泌を起こします。


やっと上がった血糖値がまた下がって、結果的にまた低血糖状態を引き起こします。


そしてまたカテコラミンが分泌されて、また甘いものが食べたくなって…、を繰り返すことになります。


つまり、血糖値が下がったからと言ってそこでまた単純な糖質を摂ることが、低血糖→ホルモン分泌、を繰り返す悪循環につながるのです。


体は、低血糖状態から回復した時の「快感」を覚えています。

血糖値が下がったら糖分を摂ればよくなる、と体が覚えたら(本人が自覚しているとは限りません)、体は糖分を求めるようになります。


これを理性で抑えることは通常かなり難しいことだと思います。


これが糖質、主には砂糖の、耽溺性の原因だと言えます。



このようにして、人間は簡単に「甘いもの中毒」になってしまいます。
(私もかつてはそうでしたからよくわかります)


この連鎖をどうやって断ち切るか。


そのためには、すっぱりと


甘いものをやめる


しかないのです。




続きます。


2007年01月01日


   A Happy New Year !




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∥矢崎智子から皆様へ∥

Optimal Health オプティマル・ヘルスとは、「最高の健康状態」を意味する言葉です。
「病気ではない」という消極的な意味での健康ではなく、エネルギーに満ちた快適な状態でいられること。
その人らしい人生を思う存分過ごすこと。
すべての患者様にOptimal Healthを得ていただくことが、私達の願いです。


∥∥プロフィール∥∥

杏林大学医学部卒
日本産科婦人会学会専門医
日本内分泌学会会員
World Society of Anti-Aging Medicine 認定医
高濃度ビタミンC点滴治療学会理事

1969年長野県にて、漢方医の家に生まれる。
産婦人科医としての経験を積んだ後、2005年11月、分子整合栄養医学に基づく栄養療法と東洋医学を中心とした統合医療を行うクリニック・クリニックハイジーアを開設。

趣味:
声楽(ソプラノ)、音楽鑑賞(クラシック・オペラ・JAZZ・etc.)、美術鑑賞、ベランダガーデニング、旅行、ダイビング、etc.

最近気になる人(敬称略)・
モノ:
伊藤京子、森麻季
スミ・ジョー、幸田浩子
Susan Boyle
三浦大知


The doctor of the future will give no medicine,
but will interest his patient in the care of human frame, in diet and in the cause and prevention of the disease.
Thomas A. Edison
(1847-1931)

未来の医者は薬を使わず、食事を重視し、病気の本来の原因を探し、予防するという、人間の基本を大切にして治療をするであろう。
トーマス・エジソン
(1847-1931)

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クリニック ハイジーア


∥∥お知らせ∥∥

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∥∥雑誌掲載情報∥∥



「冷えに効く漢方薬」のページでお話をさせていただいています。



妊娠中の栄養素の話の転載をしていただきました。



こちらも低血糖症の記事を転載していただきました。

∥∥recommend∥∥