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ハイジーア通信 クリニックハイジーア

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2007年01月17日

低血糖症の続きです。


機能性低血糖症(以下、低血糖症)は、血糖値が低い状態が続いたり、急激に血糖値が低下するなど、常にある一定の範囲内にコントロールされているべき血糖値のコントロールがうまくいかなくなる状態です。


その結果、ホルモン分泌や自律神経のコントロールの乱れを引き起こし、様々な自律神経失調症状・精神症状などが起こります。
(初めての方は
低血糖症の恐怖1よりお読みください)

長いです。



低血糖症は、体質に加え偏った食生活が持続すること、さらにそこにストレスなどが重なると起こりやすくなります。


低血糖症になりやすい食生活とは、当然、甘いものが多食生活です。


甘いもの、すなわち砂糖またはぶどう糖果糖液糖が含まれた食品(菓子や飲み物など)が多い、または甘くなくても白米や白パンなどの精製された食品が多いことが、何度もご説明しているように血糖値の乱高下を引き起こす原因となります。


このような食生活では当然、他の栄養素が不足してきます。



例えば、このような食事はどうでしょうか。



・ホットケーキと牛乳

・カップヌードルとチーズバーガーとおにぎり

・クリームパンとヨーグルトと牛乳

・ホットケーキ

・パンとせんべい

・味噌汁とお茶

・ごはんとパンとお茶

・ドラ焼き

・ちらしずし

・パンにジャム

・カップラーメン



この献立(?)は、実際に小学校5年生の子どもたちに食べた食事を絵に書いてもらう調査を行い、明らかになった食事の内容です(1999年の調査)。(足立 己幸, NHK「子どもたちの食卓」プロジェクト 知っていますか子どもたちの食卓―食生活からからだと心がみえる 

より)


驚くのはこのような食事がおやつとか朝食だけではなくて、これの半分は夕食の献立なのです。


全てのお宅の食事がこうであるとか、毎日こうであるわけではないでしょうが、非常に糖質に偏った食事の内容になっています。


これは子どもたちが「食事」とみなしたものの内容ですから、この他に間食として砂糖がたっぷり入ったお菓子やジュースなどを食べたり飲んだりしている可能性が大です。


見てわかるようにパンや白米などの精製された炭水化物や、加工食品が多く、しかも一品料理(料理ともいえないものもあります)が多いです。


このような食事では当然、体を作る基本的な材料であるタン白質や、良質な脂質、ビタミンやミネラル等が決定的に不足します。


このような食事は、まさしく


低血糖症まっしぐら


な食事なのです。



糖質過剰な食事と言うのはこのように非常にバランスが悪いので、様々な体に必要不可欠な栄養素が不足します。


・タン白質

・脂質(特にω3脂肪酸)

・ビタミン類(A・B群・C・E)

・ミネラル(鉄・亜鉛・カルシウム・マグネシウムなど)

・食物線維



それぞれの栄養素についてはまた個々のページを作りたいと思っているので(タン白質については過去ログあり)、特にうつやキレやすいなど精神的な症状に深く関わっている栄養素について、ここでは簡単に書いてみます。



タン白質は、60兆個の細胞でできていると言われる私たちの体を作っている基本的な材料です。

皮膚も髪も血液も血管も骨も歯も爪も内蔵も神経も脳も、私たちの体は頭の先から爪先まで、すべてタン白質が材料となってできています。

そして私たちの体を作っているタン白質は、必ず古くなると壊れて、細胞が死んでしまいます。

そこで新しくタン白質を作るためには毎日体重1kgあたり1gのタン白質が必要なのですが、このような食事ではおそらく必要な量の半分程度も摂れていないでしょう。

タン白質が足りないとまず新陳代謝が低下します。体力も低下し、疲れやすくなります。

神経伝達物質の材料は多くはアミノ酸なので、タン白質が足りなくても神経伝達物質がうまく作られず、うつやキレやすいなどの精神症状の原因となります。



ビタミンCには、代表的な抗酸化剤としての作用の他に、コラーゲンを作る、鉄の吸収を助ける、免疫力を高める、ホルモンを作る、脂肪酸を燃やす際に必要、などの作用があります。

低血糖症では、血糖値が下がって脂肪酸をエネルギーに変える時にビタミンCが十分ないとエネルギー産生不足に陥り、強い疲労感を訴えることがあります。



ミネラル類も非常に大切です。


鉄は多くの含鉄酵素の材料として必要であり、貧血を招かなくとも潜在的な欠乏により、うつや疲れやすい、頭痛、だるい、やる気がない、行動障害、不注意、多動、集中力の低下など、様々な症状の原因となります。


亜鉛は細胞が生まれ変わる時に必須のミネラルであり、亜鉛がないと細胞は分裂することができません。

不足すると、成長が遅れる、知能の発達に影響が起きる、味覚異常、皮膚炎、毛髪の問題、傷のなおりが遅い、免疫力低下、インスリンの分泌低下、興奮しやすい、疲労、混乱などの原因となります。

ある種の「うつ」などでは亜鉛欠乏が主要な原因である場合があります。

そして摂食障害にも非常に深く関係しています。


このようなは問題は子どもたちだけに起きているのではありません。

日本では子どもたちには素晴らしい給食と言うシステムがあるので、家でよっぽど悪い食事をしていて(させられて)いても、給食をちゃんと食べていればまだましです。


読みながら「ヤバイ…」と思っておいでの、いいお年をした方もいらっしゃるのではないでしょうか?


実際にはこのような食生活が長く続くほど栄養欠乏は進行していくので、「年をとるごとに具合が悪くなっていく」のです。

そしてキレやすくなっていく場合もあるでしょう。



これらの栄養素の欠乏が、「血糖値が下がる」ということに加えて、代謝の低下や体調の悪さを起こし、そして私たちを「キレやすく」してしまいます。

しかしこれらの問題は、「足りない」ことによる問題なので、サプリメントなどで補えば解決できる問題です。


ところが、糖質が多い食事を続けると、「摂る量が不足する」だけではなく、「糖質を摂ることでどんどん減っていってしまう」栄養素があります。


それがビタミンB群です。



続きます。

2007年01月15日


過食症で10年近い病歴をお持ちの、20代半ばの女性患者様の、栄養療法による治療の経過です。



<初診時の主訴>


・週6~7回の過食嘔吐

・食べ続けて止まらない

・無月経

・易疲労

・頭痛

・冷え性、寒がり

・便秘

・頻尿

・イライラ

・神経質

・不眠



<受診までの経過>


18歳の時に体重のことを男の子にからかわれたことがきっかけで、ダイエットを開始したそうです。

もともと完壁主義の性格でいらっしゃるため、極端なダイエットを行って65kg→45kgに減少したそうです(来院時は55kg・身長169cm)。

その後、月経が停止。過食嘔吐が始まりました。


当院初診までの間に、心療内科・精神科など10軒以上の病医院を受診し、食欲抑制剤や睡眠薬の処方などが行われましたが、全く効果がなかったそうです。



<治療後の経過>


昨年10月初めより栄養療法を開始されました。


治療開始後しばらくは過食嘔吐の症状は全く改善せず、逆に回数が増えてつらかったそうです。

しかし1ヶ月半後くらいから徐々に大量に食べなくてもすむようになり、2ヶ月目くらいから過食嘔吐がなくなったそうです。


その他の改善点としては

くよくよしなくなり、神経質でなくなった。

失敗しても「まあ、いいか」と思えるようになった。

やる気が出てきた。

ストレスが軽くなった。

眠れるようになった。

頭痛がなくなった。

お肌がきれいになった。

便秘がなくなった。

糖質や清涼飲料水を摂らなくてもよくなった。


などの症状の改善がありました。




「10年近く吐き続けていたのに、栄養素を補給することで治ったのが不思議です。」



もともと快活で行動的な性格の方のようなので、これからより素敵な女性として人生を送られることでしょう。


自覚症状と3ヵ月後の血液データでは大幅な改善が見られましたが、月経だけはまだ自然に来ないため、栄養素の量を減らして引き続き栄養療法を続けていただく予定です。

2007年01月14日


近頃、悲惨な事件が相次いでいます。


私が子どもの頃は殺人事件はとても珍しく、年に数回あったかどうかで、そんな事件があった日にはみんなその話題で持ち切りになったものでした。


この頃はあまりに頻繁に起きるので、「またか・・・」と思う程度になってしまいました。


なぜ近頃、暴力的な犯罪や虐待、いじめなどが増えてきているのでしょうか?


 


栄養状態の悪化により、犯罪や暴行、非行、反社会的行動が増加するという説があります。


アメリカは、ご存知のように犯罪が多発している社会です。


アメリカで栄養療法が活発になった理由の一つは、深刻な社会問題となっていた校内暴力や非行が、生徒たちの栄養を改善したことにより減少した、というような事実が多く見られたことです。

 

 

テレビで、家族を悲惨な方法で殺害した青年の顔を見ました。


くまのできたむくんだ顔に、青白く血色の悪い肌。

その中に、輝きを失った瞳と、固くむすばれた唇がありました。


どう見ても、年齢相応のエネルギーにあふれた健康な若者である、とは思えませんでした。

 

 

私はこの青年には、相当な栄養欠乏があるだろう、と思いました。


皮膚の色調や質感、表情などから、タン白質欠乏、ビタミンB群欠乏、亜鉛欠乏、鉄欠乏、カルシウム不足などがあるのではないかと思われますし(私の経験に基づくものでエビデンスはありません)、そしてかなりの確率で、低血糖が関係しているのではないかと思いました。

 

栄養欠乏、特にビタミンB群欠乏や低血糖症では、感情の暴発、衝動的な行動、凶暴性、それに対する抑止力の低下、思考を統合する能力の低下などが見受けられます。



あくまで推測にすぎませんが、私にはそのように思えて仕方がありません。


もちろんもしそうだったとしても、この青年が犯した行動が許されるわけでもありません。


 

私たちの体は、私たちが食べたものだけで作られています。

 

脳も当然その例外ではなく、私たちの脳の複雑な働きが、栄養状態の影響を受けないはずがありません。

 

脳内の神経伝達物質は、当たり前ですが栄養素をもとにして作られます。

 

脳の生化学的環境は、神経伝達物質の材料を摂取しているか否か、つまり「何を食べるか」に決定的に左右されます。

 

最近の凶悪化する事件が多発する背景に、ここ数十年で激変した日本人の食生活があると思わざるを得ないのです。




TVでは、ファストフードや砂糖のたっぷり入った清涼飲料水やお菓子のコマーシャルが洪水のように流れています。


今の子どもたちは、オギャーとこの世に生まれた瞬間から(というより母親のお腹の中に芽生えた時から)、そのような食品に囲まれて、どっぷり浸かって育っているわけです。


ある変化が、その結果として目に見える形で社会的な影響をもたらすには、時間がかかります。


そしてそれが戻るには(戻るとすれば、ですが)、それ以上の時間がかかるのです。




食育が叫ばれていますが、その声は騒音にかき消されてまるで聞こえないかのようです。


日本人が食について、栄養について、社会的なレベルでもっと真剣に見直すようになるには、アメリカなどのようにもっと犯罪が多発する社会になるまで待たなければならないのでしょうか?











アレキサンダー・G. シャウス, 大沢 博
栄養と犯罪行動


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原因不明の体調不良、月経前症候群、うつ症状、パニック障害、過食症、肥満…、あなたのその症状は、低血糖症が原因かもしれません!


∥皆様へ∥

Optimal Health オプティマル・ヘルスとは、「最高の健康状態」を意味する言葉です。
「病気ではない」という消極的な意味での健康ではなく、エネルギーに満ちた快適な状態でいられること。
その人らしい人生を思う存分過ごすこと。
すべての患者様にOptimal Healthを得ていただくことが、私達の願いです。


未来の医者は薬を使わず、食事を重視し、病気の本来の原因を探し、予防するという、人間の基本を大切にして治療をするであろう。
トーマス・エジソン
(1847-1931)

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∥∥雑誌掲載情報∥∥



「冷えに効く漢方薬」のページでお話をさせていただいています。



妊娠中の栄養素の話の転載をしていただきました。



こちらも低血糖症の記事を転載していただきました。