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ハイジーア通信 クリニックハイジーア

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2007年03月09日

引き続き、メタボリックシンドロームについてです。


長々と書きつづっている「低血糖症」と非常に深い関わりがありますので、初めての方、正しい減量方法について知りたい方、メタボリックシンドロームに興味のある方は、低血糖症の恐怖1からお読みください(長いですが…)。


メタボリックシンドロームは、「危険因子集積症候群」とも呼ばれ、糖尿病や動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの様々な生活習慣病の原因となる病態です。


この病態に深く関わっているのが、「インスリン」と言うホルモンです。


このブログをごらんの皆様にはもうなじみ深くなったと思いますが、インスリンとは、膵臓のβ細胞から分泌される、血糖値を低下させるホルモンです。

血糖値を上げるホルモンは数多くあれど、下げるホルモンはインスリンのみです。


以前ご説明しましたように、主なインスリンの作用は


・ 前脂肪細胞→脂肪細胞への分化促進
・ 脂肪細胞における中性脂肪の合成・脂肪分解の抑制
・ 筋肉におけるグリコーゲン(貯蓄型の糖分)の蓄積


です(細かいことを言うともっといろいろありますが省略)。


肥満とは、摂取カロリーの過剰や運動不足による消費カロリーの低下などにより、余ったカロリーが脂肪として蓄積され、肥満細胞における脂肪の含有量が増加することにより起こります。


なかでも糖質、特に精製された糖質(砂糖・ぶどう糖果糖液糖・白米・白パンなど)を多く摂ると、血糖値の急速な上昇を招くために過剰なインスリンの分泌が起こり、脂肪細胞への糖の取り込みが促進され、肥満が進行することになります。


そもそもインスリンが沢山分泌されることにより肥満が起こりやすくなるのですが、肥満が進行することにより、さらに困ったことが起こります。


それは、肥満により、「インスリンが効きにくくなってしまう」ことです。


インスリンが効きにくくなることを「インスリン抵抗性」と言います。


インスリンが効きにくいということは、血糖値が下がりにくくなってしまうと言うことです。


そうすると、体は「インスリンが足りていない」と判断し、血糖値を下げるためにはインスリンをもっと分泌しなければいけない、ということになり、さらに大量のインスリンが分泌され、「高インスリン血症」が起こります。


そして結果的に、「インスリンの作用がさらに増強してしまうの」です。


つまり「インスリン抵抗性」は、さらなる「インスリン過剰分泌」を引き起こすわけです。


そうなると、食べ過ぎはもちろんですが、そんなに沢山食べなかったとしても、常にインスリンが出ているそれもたくさん出ている、となれば、血糖値は常に低い傾向にあることになります。


つまり「放っておくと低血糖になってしまう」状態なのです。


これはなってみないとわからないと思いますが、実際にはかなりしんどいと思います。


具体的には、太った方がこんな症状を伴っている、と言うとイメージしやすいかもしれません(自覚症状には個人差があります)。


血糖値が低いので、


「いつもお腹が空いている」
「過食になる」
「特に甘いものが食べたくて(飲みたくて)仕方ない」


エネルギー不足に陥りやすいので、


「疲れやすい」
「体力がない」
「集中力が低下する」


アドレナリンやノルアドレナリンが多く分泌されていたら、


「イライラしやすい」
「キレやすい」
「うつ傾向がある」


と言う感じです。


そしてさらに困ることのは、インスリン過剰分泌により脂肪合成が促進され、


「さらに太っていく」


のです。


簡単に言うと、「肥満が肥満を呼ぶ」わけです。




何とも怖ろしい悪循環だと思いませんか?


これがメタボリックシンドロームの本態とも言える病態なのです。



続きます。

 

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トーマス・エジソン
(1847-1931)

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妊娠中の栄養素の話の転載をしていただきました。



こちらも低血糖症の記事を転載していただきました。