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ハイジーア通信 クリニックハイジーア

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2007年05月30日


かのように見えましたが、そうではなかったようで安心しました。




周産期医学  2007年5月号 周産期から見た食育



去年の日本産科婦人科学会総会で、「妊娠と栄養」というシンポジウムが開かれたことは以前のエントリで書きましたが、飽きっぽい(?)日本人である私達のこと、またなかなか臨床で指導しにくい分野だけに、一時のムーブメントで終ってしまわないかと心配でした。


母体の栄養状態が生まれる赤ちゃんの将来の健康を左右するという「Barker仮説」から始まった、DOHaD(Developmental Origins of Health and Disease)という概念は、現実のものとして私達現代人の未来を揺さぶっていると思います。



・母体の低栄養(やせ)は低出生体重児を増加させる

・低出生体重は将来の児の、肥満、糖尿病、高脂血症、高血圧などの生活習慣病を引き起こすリスクファクターである

・胎児乳児期に形成された素因は第3世代(孫の代)まで影響を及ぼす

・母体低蛋白栄養は児の高血圧の発症機序である



簡単にまとめるとこんな感じです。


母体低栄養は児の脳の発育にも悪影響を及ぼすので、学習能力や情緒や行動などにも影響が起きるでしょう。

運動能力ややる気などにも影響してくるでしょう。



果たしてこのような問題を、由々しき事態だとして捉えている医療関係者はどのくらいいるのでしょうか?


また、政治家の方々は国の将来を左右する問題だと認識しておられるのでしょうか?


若い女性に食育を行おう…。しかし、一体誰がその舵を取るのでしょうか?



国の方針で医療費が削減されようとしている中、産科医は日々の激務の中でとてもではないけれど妊婦に食事の指導などしてられません。


助産師の存在はこういう時に力になると思いますが、それでもマンパワーがそこまで回せるという環境は限られているでしょう。



私は、微力ながら自分の関わる妊娠可能年齢の女性や、妊婦さんには栄養の大切さを啓蒙しているつもりですが、微々たるものだと痛感しています。



国として日本の将来がよりよくなるように、政治家の方々には真剣に政治に取り組んでいただきたい…、しかしそれを待っているのでは遅すぎるので、私たちが賢くなるしかありません。



2007年05月28日

私のクリニックには多種多様な「具合が悪い」患者様がいらっしゃいます。


普通の病院へ行って検査を受けても「異常ナシ」と言われ、大抵は対症療法の薬などを処方されますが、効果がないことが多く、何軒も病院のハシゴをして「病院ジプシー」になってしまっている方も多いです。


そういった方の血液データを拝見すると栄養欠乏はほぼ必発であり、お困りの症状の多くが栄養欠乏の症状に当てはまることを説明すると、多くの方が驚かれます。
(このデータから栄養欠乏を読み取るという方法が、分子整合栄養医学独特のものなのです)


そして栄養療法を行い、栄養欠乏が改善していくと、かなりの方が改善されます(効果には個人差がありますが)。


それほど、栄養状態と健康状態は関連が深いものなのですが、一般的に認識されていないのが現状です。



さて、そのような栄養欠乏にはいくつかのパターンがありますが、最近立て続けにみられたのが、「かなりの血液濃縮」がある、というパターンです。



・精神症状(情緒不安定、イライラ、うつ、やる気が起きない、人と付き合うのが面倒、etc)
・だるい
・朝起きられない
・異常に疲れる
・冷え性
・むくみ
・etc…



これらのような症状があり、とにかく何をするにもおっくう、と言った感じの患者様が多いのですが、このような患者様の中には、採血をさせていただくと採血用の真空管に血液が入っていく速度が異様に遅いことがあり、「ん?」と思うことがあります。


医学的な言い方ではないのですが、いかにも

血液ドロドロ!

という感じなのです。


で、後で楽しみに(失礼!)血液データを見てみると、総蛋白の上昇(基準値を超えた)、赤血球数・ヘモグロビン・ヘマトクリットの上昇、尿比重の上昇などが見られ、「ものすごく血液が濃い」ことがわかるのです。

 

極端にこのような異常値がみられれば、血液濃縮があることは医師であればわかると思いますが、患者さんは別に脱水状態になるような嘔吐や下痢などを起こしているわけでもなく、水分も普通に摂っていて、血液濃縮になる理由がないため、原因がわからない、ということになりますし、体調が悪い理由と血液濃縮を結びつけて考えることもおそらくないと思われますので、対処の方法がないことになります。


実は、このような状態になる理由は、タン白質の摂取量が非常に不足していることによるのです。

 

以前の記事にもありますが、タン白質(特にアルブミン)は血液の濃さを調節しています。
アルブミンは血液中に水を保持するスポンジの役割をしているので、血液中にアルブミンが充分あれば血液中の水分量が多く保てるため、血液は理想的な濃度(濃すぎず、薄すぎず)を保つことができます。


しかし、タン白質不足(摂取不足や需要亢進によるタン白質の消費)などにより、アルブミンが減少すると、血液中の水分量が減少するため、血液が濃くなるのです。


血液が濃くなると言うことは、それだけでも血行不良の原因となり、酸素や栄養素が末端の細胞まで届きにくくなるため、色々な症状が起こりますし、循環血漿量が減少しているため低血圧や易疲労、冷え性、むくみなどの原因となります。


これを改善するためには、まずタン白質を摂取すべし、ということになるのですが、タン白質の多い食材というともちろん、肉・魚・卵・乳製品・大豆製品です。


中でも、私達ヒトがもっとも効率よくタン白質を利用できるのは、動物性タン白質です。


一般的には血液ドロドロというと、お肉や卵は控えよう!!となるのが普通ですが、その逆で、むしろ積極的に食べたほうが良い…という話になるのです。


もちろん血液ドロドロにも色々なドロドロがあって(笑)、この場合はタン白質不足によるドロドロですが、中性脂肪などが高い場合のドロドロもあります(いわゆるメタボです!)。


この場合も、動物性タン白質を控えるのではなく(脂肪分は摂り過ぎないほうが良いですが)、むしろ体内で最も脂肪に変わる物質、すなわち

糖分(炭水化物)を控えなさい!!

ということになります。


ちなみにデータが基準値内で一見全く問題なく見える場合でも、タン白質不足がある場合には血液濃縮はほとんどあると言えます。


いわゆる「常識」とされている健康情報には多くの点で誤りがある…、ということがお分かりいただけることと思います。



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すべての患者様にOptimal Healthを得ていただくことが、私達の願いです。


未来の医者は薬を使わず、食事を重視し、病気の本来の原因を探し、予防するという、人間の基本を大切にして治療をするであろう。
トーマス・エジソン
(1847-1931)

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「冷えに効く漢方薬」のページでお話をさせていただいています。



妊娠中の栄養素の話の転載をしていただきました。



こちらも低血糖症の記事を転載していただきました。