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ハイジーア通信 クリニックハイジーア

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2007年11月30日

 

だいぶ放置してしまいました。

気がついたらもう明日から12月ですよ!早いですねえ。。

 

 

さて、ここのところ続けていただいたお問い合わせがあったので、それについて書いてみたいと思います。

 

そのお問い合わせの内容とは、ビタミンAについてです。

 

 

ビタミンやミネラルなどの栄養素に関して、世間ではかなり誤解されている部分があります。

 

よくあるのが、

 

・ビタミンBやビタミンCなどの水溶性ビタミンは多くとっても尿に流れてしまうので意味がない

・ビタミンAやビタミンEなどの脂溶性ビタミンは多く摂ると過剰症になるので危険である

 

などです。

 

これらは、なかば「常識」として語られていますが、日進月歩の研究が解明しつつある、体内での栄養素の動態、代謝、効能などの、様々な知見を反映してはいません。

 

要するに「古い」のです。

 

 

人類がビタミンを発見してからまだそれほど歴史は経過していません。

鈴木梅太郎博士が初めてビタミンB1を発見したのが1910年です。

それからまだ100年も経っていないのです。

 

分子生物学の技術が進んで、分子レベルでの栄養素の働きが急速に解明されつつあるのはさらにまた最近のことですから、時代がついていけていないのも致し方ないことなのかもしれません。

 

ビタミンCの大量点滴療法がガンに効果があると認められてきたのもごく最近の話です。

 

しかし悲しいかな、数十年も前のまだビタミンのことなどよくわかっていない時代の常識が、この現代でもいまだにまかり通っているのです。

 

その中でも特に誤解が多いのが、ビタミンAだと思います。

 

 

可哀想にビタミンAは、数あるビタミンの中でもかなりの「曲者」のように思われているようです。

 

具体的には「過剰症」の問題、そして妊婦がビタミンAを大量に摂取した場合の「胎児奇形」の発生の問題です。

 

栄養療法を行う際に、ビタミンAを処方に入れると、多くの方がこれらの点について心配をされます。

 

このあたりはもちろん議論のあるところであり、完全に答えが出ているわけではありません。

 

しかし、傍から見ていると、ビタミンAはどうもいわれのない濡れ衣を着せられているようなのです。

 

 

果たして本当にビタミンAは、巷で恐れられているほどに危険な輩なのでしょうか?

 

 

これを検証し、ビタミンAに対する世間の誤解を解くために、最近のビタミンAに関する知見について、シリーズで書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

この映画まだ観てないのですが、パクってすみません。今度観ます。 。

 

 

soredemobokuhayattenai.jpg

 

 

 

2007年11月12日

 

セリエ博士の本についての続きです。 (前回のエントリはこちら

 

前回、Barker仮説についても言及しましたが、ちなみにこのBarker仮説(バーカー仮説)というのは、一般にはほとんど知られていないようです。


私は、非常~~に重要な概念だと思っているのですが、私が話をさせていただいた雑誌以外で、マスメディアなどで取り上げられているのを見たことがありません。


妊娠可能年齢の女性に、

子どもの将来の健康に影響するから、ちゃんと栄養を摂りなさいよ!!」

と口を酸っぱくして言ったところで、儲かる人があまりいないということでしょう。


「I’m lovin‘ it !」のコマーシャルと同じだけの時間、TVコマーシャルで流せば、日本の将来は確実に変わると思うのですが…。

 

 


さて、話は戻って、この本は決して「課題解明者より課題発見者のほうが優れている」ということを言いたい訳ではありません。


セリエ博士もおっしゃっていますが、副腎の存在を知ったからと言って、その後に引き続いて副腎の構造と機能、それが分泌するホルモンの単離と合成がなされなければ何にもなりません。


しかし、何かを発見しないことには新たな展開は得られない訳です。


そのような発見をするために必要な姿勢のひとつが、既成概念に囚われない、ということだと思います。

 

 

セリエ博士はこのようにも述べています。


「古風な博物学者流のやり方に対する世間の批判の第一は、何らのプランもなしに、また自分の感覚器官だけを用いて発見できる現象なら、もう全部誰かがすでに見つけて記載しているだろうといったところにあるようです。私はこの負け犬のような態度に組みしません。これと反対のことが毎日起きています。私はむしろ、それはいまはじまったばかりだと考えています。」

 

 

現代において私達は多くの既成概念に囚われています。既成概念に反した考えと言うのは「常識外である」「ものの本に載っていない」などの理由で否定されやすいものです。


そういう意味で「発見」というのはとても衝撃的で、意外性のあるものです。


セリエ博士のストレス学説、マーシャル博士のピロリ菌発見、バーカー博士のバーカー仮説など、どれをとっても、発表当初は奇想天外な説にしか見えなかったでしょう。受け入れられるのに相当な時間がかかったはずです。

 

 

そして今これに近い状態にあるのが、「低血糖症」の概念でしょう。


低血糖症に明らかな提唱者のような方がいるのかどうか、今それらに関係する本が手元にないので確かなことは言えないのですが(ごめんなさい)、低血糖症の概念はアメリカではだいぶ前から指摘されているようです。


糖質を摂りすぎることで血糖値が逆に低下する、というこの概念も、医学書には載っていないことなので、なかなか医療者には(むしろ医療者において特に)受け入れ難いものかもしれません。


しかし、低血糖症で苦しんでいる患者様がいらっしゃることは間違いようのない事実ですので、そのような既成概念に「負け犬のように組みする」ことなく、立ち向かっていかなければなりません。

 

 

 

 

 

(ちょっとオーバーですね…(^ ^ ゞ  )

 

 

 

セリエ博士の本についてはまだまだ続きます。

 

 

2007年11月08日

 

20代後半の摂食障害の患者様の経過です。

 

16歳~24歳頃まで過食と嘔吐を繰り返していた経過があり、初診時の状態は、ストレスを感じた時に過食になり、うつ症状が出るということでした。
また、月経2週間前になると、過食・倦怠感・気力の低下・易疲労・うつ症状・イライラ感などの症状が起こり、月経前症候群を呈していました。
それ以外にも、冷え・むくみ・めまい・不眠・動悸・過呼吸などの多くの症状をお持ちでした。

 

初診時の血液検査の結果は以下のようでした。

 

・ 強い鉄欠乏貧血
・ 貯蔵鉄の強い欠乏(鉄の貯金がほとんどゼロ)
・ タン白質不足
・ ビタミンB群不足
・ 亜鉛不足
・ 胃酸分泌低下
・ 血糖調節異常(低血糖症)の疑い

 

栄養失調+低血糖症(疑い)の診断で、栄養療法と食事療法を行っていただきました。
(希望されなかったので5時間糖負荷試験は行いませんでした)

 

治療を開始して8ヶ月くらい経った先日、3回目の検査の結果の診察に、ボーイフレンドと仲よくいらっしゃいました。

 

自覚症状の多くは改善し、基本的に過食はなくなったということです。
食事もとても気をつけていらっしゃり、甘いものはほとんど食べなくてすんでいるそうですが、月経の前だけは食べたくなるとのことでした。
以前は牛乳を飲んでも動悸がしていたのですが、なくなったそうです。
データも初診時に比べると、素晴らしく改善していらっしゃいました。
まだ生理前に若干具合が悪くなるのが改善しきれていないようで、サプリメントの量を減らして栄養療法を継続していただくことになりました。

 

仲むつまじく、拝見していてとてもほっとするお二人でした。
さらに元気になられて、ご活躍されることと思います 虹

 

 

 

2007年11月03日

 

低血糖症の患者様に限らず、血糖値を安定させるためにはGI値の低い食べ物を選んでいただくことが重要です。

 

炭水化物では、玄米や全粒粉のパンなどがGI値の低いものになりますが、玄米はともかく、全粒粉のパンを探すのが難しい…、という声をよく聞きます。

 

そこで個人的におすすめなのが、ベッカライカフェ・リンデさんのパンです。

 

 

linde.gif

 

一般によく見かける「全粒粉入り」のパンは、全粒小麦粉がほんのちょっと入っているだけで、ほとんど精製小麦粉だったりする場合もあります。

 

こちらは全粒粉の含有量もいろいろ選べる品揃え!

しかも美味しいのです。

 

ヨーロッパでは結構こういうパン多く見かけるのに、日本ではなんで少ないんでしょうね。

 

私はミューズリーブロートが好きです♪

 

 

代官山アドレスの地下のピーコックさんでも売っています。

 

よろしければお試しください。

 

 

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すべての患者様にOptimal Healthを得ていただくことが、私達の願いです。


未来の医者は薬を使わず、食事を重視し、病気の本来の原因を探し、予防するという、人間の基本を大切にして治療をするであろう。
トーマス・エジソン
(1847-1931)

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「冷えに効く漢方薬」のページでお話をさせていただいています。



妊娠中の栄養素の話の転載をしていただきました。



こちらも低血糖症の記事を転載していただきました。