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ハイジーア通信 クリニックハイジーア

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2008年11月24日

 

疲れやすい、体がだるくて仕方がない、うつっぽい、やる気が起きない、動悸がする、朝起きられない…。

 

といった様々な症状をお持ちの患者様が、かなりいらっしゃいます。

 

そのような症状にはもちろん、いろいろな原因が考えられます。

 

低血糖症

栄養失調

重金属の蓄積

上記の複合的な影響による脳内の生化学的なアンバランス

ホルモンのアンバランス(多いのは甲状腺機能低下症・部分的な副腎機能低下症など)

微生物の潜在的な感染

 

などがありますが、とくに「食物アレルギー」が深く関係していると考えられる患者様が、少なからずいらっしゃるのです。

 

この場合問題となるのは、日本でも保険で調べられる「即時型アレルギー(IgE抗体が関与)」ではなく「遅延型アレルギー(IgG抗体が関与)」ですが(詳しくはまたいずれ)、検査結果のレポートを見て、ぎょっとすることが少なくありません(とくにここ最近)。

 

なぜアレルギーで疲労が起きるのでしょうか?

 

このひとつの原因として、長期間の副腎の負担による副腎機能低下が挙げられます。

 

短期的なストレスに対しては、アドレナリンやノルアドレナリンが対応しますが、ある程度長期間にわたるストレスに対しては、コルチゾール(副腎皮質ホルモン)がその主要な役割を演じます。

 

アレルギー以外の要因でも、精神的ストレスや環境の変化(社会的なことに限らず、季節や気温、天候などすべて)など、何らかの「変化」は、副腎に負担をかけます。

 

最初の段階ではコルチゾールは増加するのですが、それが長く続くと分泌が低下し、ストレスに対応できなくなります。 その結果、上記の症状が起きることになります。

 

もちろん、このような理由以外にも、アレルギーそのものが疲労を起こす機序があるかもしれません。

 

この場合、副腎のケアをすることと同時に、原因となる食物の除去食を行っていくことが必要です。

 

food%20allergy011.jpg

(↑これは私の結果なのでたいしたアレルギーは出ていません) 

 

 

 

ちなみに、そのアレルギーはどこからくるかというと、元をたどれば「胃腸」から来ます。

 

十分な消化ができないこと、そして腸のバリア機能が低下し、アレルゲンとなる未消化のタン白質が吸収されてしまうことが、アレルギーの原因となるからです。

 

その場合は、「お腹」から治療していかないとならないのです。

 

 

なかなか気の長い話ですが、「急がば回れ」で、本当に根っこから治してこそ(腸は根っこです)本当の意味での根本治療であるということを、このことは教えてくれていると思います。

 

 

こちらもよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

2008年11月13日

 

ご無沙汰しております。

 

本格的に寒くなってきましたね。

 

今日はビタミンDの続きです。

 

 

 

前回も書きましたように、ビタミンDは実に様々な働きをしています。

 

 

英語ではよくビタミンDは

 

 

immune-booster(免疫を高めるもの)
immune-modulator(免疫を調節するもの)

 

 

などと表現されています。

 

 

免疫の働きで重要なことのひとつは、細菌やウイルスなどの感染を防ぐことです。

 


ビタミンDは200種類以上の遺伝子に作用することがわかっていますが、その内の重要なひとつがantimicrobial peptide(AMP)の一種である「cathelicidin」という物質を増加させる遺伝子です。


cathelicidinはかなり広範囲の病原体に効く「天然の抗生物質」と呼ばれています。

 

 

例えば、冬になると風邪を引いたりインフルエンザにかかる人が増えますが、ビタミンDの摂取によりその増加を抑えることができます。


3年間にわたる研究では、冬季に風邪またはインフルエンザの症状を訴えた人は、プラセボ(偽薬)群では104人中30人でしたが、ビタミンDを(たったの)800IU摂取した群では104人中9人でした。 これは春~秋の確率とほぼ同程度でした。

 

 

vitaminD010.jpg

Aloia JF et al,  Epidemic influenza and vitaminD. Epidemiol Infect 2007;135:1095-6 

 


冬になると風邪を引くのは、単に寒いからだけではなく、日に当たる機会が減るためにビタミンDが不足することが原因のひとつと言えるわけです。

 

 

緯度の高い地域に多発性硬化症が多いのも、ビタミンD欠乏が原因のひとつといわれています。

 

実はうつなどもそうで、寒くて暗い冬は陰鬱な気分になりがちですが、ビタミンDが不足することも原因のひとつになっているようです(日照時間が減るためにセロトニンが低下することもあるでしょう)。


南の温かい国の人たちが陽気なのは、ビタミンDが十分足りているせいもあるのかもしれません。

 

 

 

話がそれましたが、ビタミンDには感染を防ぐ効果があるため、その不足は易感染性を引き起こします。

 

鳥インフルエンザのパンデミックがそろそろ危ない…、とここしばらく言われていますが、そのひとつの対策として、ビタミンDの血中濃度をしっかり高めておくことが有効であると言えるでしょう。

 

 

しかし、微生物の感染が関係する病気とは、風邪やインフルエンザ、肝炎などの、いわゆるわかりやすい「感染症」だけではありません。

 

関節リウマチなどの自己免疫疾患や慢性疲労症候群、月経前症候群、果ては一部の精神疾患なども、何らかの感染(潜伏しているもの)が関与している場合があるのです。

 

ということは、ビタミンDの血中濃度を十分高めておくことで、非常に広範囲の疾患をある程度予防する効果が期待できると考えられます。

 

 

 

続きます。

 

 

 

 

こちらもよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

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トーマス・エジソン
(1847-1931)

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