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ハイジーア通信 クリニックハイジーア

摂食障害

2007年11月08日

 

20代後半の摂食障害の患者様の経過です。

 

16歳~24歳頃まで過食と嘔吐を繰り返していた経過があり、初診時の状態は、ストレスを感じた時に過食になり、うつ症状が出るということでした。
また、月経2週間前になると、過食・倦怠感・気力の低下・易疲労・うつ症状・イライラ感などの症状が起こり、月経前症候群を呈していました。
それ以外にも、冷え・むくみ・めまい・不眠・動悸・過呼吸などの多くの症状をお持ちでした。

 

初診時の血液検査の結果は以下のようでした。

 

・ 強い鉄欠乏貧血
・ 貯蔵鉄の強い欠乏(鉄の貯金がほとんどゼロ)
・ タン白質不足
・ ビタミンB群不足
・ 亜鉛不足
・ 胃酸分泌低下
・ 血糖調節異常(低血糖症)の疑い

 

栄養失調+低血糖症(疑い)の診断で、栄養療法と食事療法を行っていただきました。
(希望されなかったので5時間糖負荷試験は行いませんでした)

 

治療を開始して8ヶ月くらい経った先日、3回目の検査の結果の診察に、ボーイフレンドと仲よくいらっしゃいました。

 

自覚症状の多くは改善し、基本的に過食はなくなったということです。
食事もとても気をつけていらっしゃり、甘いものはほとんど食べなくてすんでいるそうですが、月経の前だけは食べたくなるとのことでした。
以前は牛乳を飲んでも動悸がしていたのですが、なくなったそうです。
データも初診時に比べると、素晴らしく改善していらっしゃいました。
まだ生理前に若干具合が悪くなるのが改善しきれていないようで、サプリメントの量を減らして栄養療法を継続していただくことになりました。

 

仲むつまじく、拝見していてとてもほっとするお二人でした。
さらに元気になられて、ご活躍されることと思います 虹

 

 

 

2007年02月02日


10代の頃のダイエットがきっかけで摂食障害になり、10年以上過食と嘔吐を繰り返してこられた31歳の女性患者様の経過です。


(主訴)


過食と嘔吐(週2~4回)

月経前のイライラ・むくみ・過食が悪化する

だるい

疲れやすい

便秘

冷えのぼせ

頭痛

肩こり



血液データにて


・タン白質不足

・鉄欠乏

・亜鉛欠乏

・ビタミンB不足

・カルシウム不足


などの所見を認めました。


栄養療法を3ヶ月行っていただいたところ、2回目の採血データでは素晴らしい栄養状態の改善が見られました。

そしてそれとともに過食嘔吐はすっかりなくなり、様々な自覚症状も改善を認めました。


2回目のカウンセリング時に、患者様がご自分に起きた心境の変化を教えてくださいました。



・精神的に落ち着いてきて、普通の食事を摂っている。


・吐かなくなったことにより体重は多少増えているが、それを受け入れることができている。


・運動不足なので、食べても運動すればいいと思える。


・匂いに敏感になった。


・自分に必要な食べものが欲しいと思えるようになった。


・味覚も変わってきて、シンプルな味付け、例えば調味料の「さしすせそ」(砂糖・塩・酢・しょう油・味噌)で充分に感じる。


・外食をしたくなくなり、自分で料理をして食べている。


・食べる楽しみがでてきた。


・PMSの症状も減ってきた。


・イライラしたら外へ出て発散しよう!と考えるようになった。


・鏡を見るのが楽しくなった(肌がきれいになった)。


・人と比べないようになった。自尊心を養おうとするようになった。




患者様の口から出てくる言葉の数々があまりにも素晴らしくて、感動せざるを得ませんでした。


摂食障害、特に過食症の患者様は、自信のなさ、自分を卑下する気持ちが強い方が多く、つらい思いをなさっている方が多いです。

この患者様は治療中、自己啓発関係の本なども読まれ、ご自分の内面を見つめようと努力なさったようです。


そして、過食嘔吐という症状が軽快することともに、ご自分への自信や誇りなどを取り戻していらっしゃるのだと思うのです。


これは、栄養療法の成果と言うだけではなく、患者様ご本人の持つ素晴らしさだと思います。



私のクリニックは摂食障害専門というわけではなく、一般的に摂食障害の治療の中心となっている心理療法や行動療法などは一切行っていません。


しかし栄養療法によって長年の摂食障害が改善される患者様が多くいらっしゃると言う事実は、摂食障害の原因のひとつが、栄養欠乏によりもたらされる脳内の生化学環境の破綻にある、と言うことを示しています。


心理的なアプローチだけでは改善しにくい例が多いことも、それを裏付ける要素の一つであると思います。


その一方で、患者様が強いストレス下に置かれている場合(特に家族間の問題など)や患者様自身の性格的な要因など、心理的要因の関与が大きい場合は、栄養療法だけでは顕著な改善が得られない場合があることも事実です。


その場合は包括的な対処が必要になることは言うまでもありません。



なかなか困難なこともありますが、このように人の素晴らしさ、治ることの喜びに触れさせていただくたびに、やっていてよかった、と思うと同時に、もっと頑張らなくては、と思うのです。


2007年01月15日


過食症で10年近い病歴をお持ちの、20代半ばの女性患者様の、栄養療法による治療の経過です。



<初診時の主訴>


・週6~7回の過食嘔吐

・食べ続けて止まらない

・無月経

・易疲労

・頭痛

・冷え性、寒がり

・便秘

・頻尿

・イライラ

・神経質

・不眠



<受診までの経過>


18歳の時に体重のことを男の子にからかわれたことがきっかけで、ダイエットを開始したそうです。

もともと完壁主義の性格でいらっしゃるため、極端なダイエットを行って65kg→45kgに減少したそうです(来院時は55kg・身長169cm)。

その後、月経が停止。過食嘔吐が始まりました。


当院初診までの間に、心療内科・精神科など10軒以上の病医院を受診し、食欲抑制剤や睡眠薬の処方などが行われましたが、全く効果がなかったそうです。



<治療後の経過>


昨年10月初めより栄養療法を開始されました。


治療開始後しばらくは過食嘔吐の症状は全く改善せず、逆に回数が増えてつらかったそうです。

しかし1ヶ月半後くらいから徐々に大量に食べなくてもすむようになり、2ヶ月目くらいから過食嘔吐がなくなったそうです。


その他の改善点としては

くよくよしなくなり、神経質でなくなった。

失敗しても「まあ、いいか」と思えるようになった。

やる気が出てきた。

ストレスが軽くなった。

眠れるようになった。

頭痛がなくなった。

お肌がきれいになった。

便秘がなくなった。

糖質や清涼飲料水を摂らなくてもよくなった。


などの症状の改善がありました。




「10年近く吐き続けていたのに、栄養素を補給することで治ったのが不思議です。」



もともと快活で行動的な性格の方のようなので、これからより素敵な女性として人生を送られることでしょう。


自覚症状と3ヵ月後の血液データでは大幅な改善が見られましたが、月経だけはまだ自然に来ないため、栄養素の量を減らして引き続き栄養療法を続けていただく予定です。

2006年12月15日


今日は、過食症の治療で3ヶ月栄養療法をお受けになっていた患者様が、2回目の採血にいらっしゃいました。


患者様は30代後半の方で、20歳くらいから摂食障害になられたそうです。


初診時は、物腰穏やかで言葉を選んで一生懸命しゃべっていらっしゃる様子が印象的でした。


お話を伺わなければ、摂食障害の患者様であるとは全くわかりません。


摂食障害の期間が長い方には比較的珍しいのですが(無月経の方が多いので)、お子さんがいらっしゃり、授乳中だということでした。



症状は、一人になると不安になって食べてしまう。


パンを1斤やビスケット1箱、大量のごはんなどを食べて嘔吐するということが週に数回あるということでした。


お子さんが二人いるので、過食症を治して自信を持って子育てをしたい…!というご希望を話されていました。



栄養療法を始めて、2ヶ月くらいは全く効果がなかったそうです。


逆に過食嘔吐の回数が増え、非常に体調が悪かったとのことです。


同時期にご主人が在宅のお仕事から会社員になられたということで、一人でいることのストレスが増えたせいかもしれませんし、治療を始めたこと自体もストレスであった可能性もありますが、過食嘔吐が悪化したはっきりした原因はわかりません。


しかし、患者様はあきらめず、サプリメントを飲み続けられたのです。


そんなこんなで2ヶ月くらいたった頃、お子さんから胃腸の風邪をもらい、嘔気のため食事が1日食べられなくなったそうです。


そしてそれが治まったら、その後「ぴったりと」過食嘔吐がなくなったそうです。


 

今でもたま~に吐いてしまうことはあるそうですが、以前に比べればずっと頻度は少なくなったし、過食するものを買うために「コンビニに走る」こともなくなったそうです。


他の軽快した症状としては、疲れやすさ、便秘、つまらないことにくよくよするなどの憂うつ感、神経過敏、発汗などがありました。



可愛い赤ちゃんを連れての受診でしたが、そのような患者様の報告を内心目がうるうるしながら聞いていました。





この患者様の場合、胃腸炎で食べられなくなったことは過食が止まった「きっかけ」としては考えられますが、それだけで長年の過食嘔吐が止まるということは考えられないので、栄養療法の効果が2ヶ月目にして現れたのだと思います。



栄養療法の過食嘔吐のおさまり方は、このように「ある日ぴたっと」治まる場合と、徐々に徐々に「段階的に」治まる場合とがあります。


これは患者様の栄養欠乏が是正されていく速度と、血糖調節異常の程度と回復の度合い、そして長期に渡る栄養欠乏がどのくらい患者様の体を蝕んでいるのか、の程度によります。


そしてもう一つは、「患者様の根気」です。


これは摂食障害の方ばかりとは限りませんが、摂食障害の方はあせる気持ちのためか、結果を急ぐ方が多く、すぐに結果が出ないと「もうやめた!!」になってしまうケースがあります。


栄養療法は薬ではないので、すぐに効果は現れません。(現れる場合もありますが)


体の中の狂った代謝が正常化するには時間がかかります。


痛み止めのような対症療法ではなく、根本治療であると言うことは、それだけ「からだの治る力」に任せる部分も多く、その方の体内環境が治るスピードを決める部分があります。

(もちろん栄養処方の内容や量なども関係しますが…)


すぐに結果が出なくてもあきらめないで、頑張って治療を続けて欲しい、と思います。






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∥皆様へ∥

Optimal Health オプティマル・ヘルスとは、「最高の健康状態」を意味する言葉です。
「病気ではない」という消極的な意味での健康ではなく、エネルギーに満ちた快適な状態でいられること。
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すべての患者様にOptimal Healthを得ていただくことが、私達の願いです。


未来の医者は薬を使わず、食事を重視し、病気の本来の原因を探し、予防するという、人間の基本を大切にして治療をするであろう。
トーマス・エジソン
(1847-1931)

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「冷えに効く漢方薬」のページでお話をさせていただいています。



妊娠中の栄養素の話の転載をしていただきました。



こちらも低血糖症の記事を転載していただきました。