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ハイジーア通信 クリニックハイジーア

健康・医療

2008年08月01日

 

毎日お暑うございます。

 

 

気がついたらもう8月ですね。

 

 

毎日があっという間に過ぎ去ってしまいます。。

 

 

 

さて、今日は興味深いブログ記事をご紹介したいと思います。

 

著者の方の承諾を得ましたので、記事を転載させていただきます。

 

 

 

私も普通の医者をしていたころは、サプリメントや栄養に関する学問的な知識を目にすることはまずありませんでした。

 

なぜかというと、そんな情報はわざわざ探そうと思わない限り、まったくと言っていいほど入ってこなかったからです。

 

医学部の授業でも、医学ジャーナルにも、企業のMRの情報にしても、そのような情報は存在すらしていないと言っても過言ではないでしょう。

 

 

この結果、医師は栄養やサプリメントに関しての学問的研究についての存在すら知らず、それらは非常に遅れた分野である...と認識しがちです。

 

 

しかしながらそれは事実ではなく、医師の眼にはつきにくいジャーナル(栄養系や基礎研究系など)でかなりしっかりと行われているのです。

 

 

しかし薬剤に関してのそれのようには勝手には情報が入ってこない、つまり情報がかなり偏っていると言えます。

 

 

 

医学誌のサプリメント嫌い

 

 

サプリメントや補完代替医療に関わっている人々は、現代医療から不当な扱いを受けている、としばしば感じています。現代医療の専門家からは、前にも書いたとおり、科学的なデータが乏しい、作用機序が解明されてない、効果が明瞭でないなどの批判を受けます。それらは一面でまさにその通りなのですが、ある場合には度が過ぎて、批判の公正さや妥当性が疑われる場合もあります。

 

サプリメントの研究を医学誌や医学会に発表しようとすると、審査で拒絶されることが少なくありません。審査の結果と理由は文書で通知されますので、こちらの至らなさを指摘されれば残念ながら納得できます。審査する人の不勉強はあきらめもつきます。しかし偏狭な差別観のようなものが読み取れ、不快感を覚えることもあります。

 

人間誰しも、個人的な好悪の感情や現世的な利害関係からは自由になれないのかも知れません。医学誌はほんとうに公平だろうか、という疑問が生じても当然です。それを研究した面白い報告がありました。

米国のウェイク・フォレスト大学の研究者らが、医学誌の宣伝広告と、掲載された記事との関係を調べました

 

対象とされたのは、アメリカ医師会雑誌(写真)、カナダ医師会雑誌、英国医学雑誌、ニューイングランド医学誌など世界的に有名な11の医学誌です。研究者らは各医学誌の1年分のすべての号を集め、どのような広告があるか、またサプリメントに関する記事はあるかを調べました。

 

広告を、医薬品の広告か、その他かの2群に分けました。記事の種類を、主要記事(臨床研究、コホート研究1、論説、総説)か、その他(症例報告、手紙、ニュース、その他)かに分類しました。また記事の結論を、否定的(安全でない、有効でない)か、その他(安全である、有効である、記載が無い、はっきりしない)かに分けました。

 

医薬品の広告を1号あたり40ページ以上掲載しているものを便宜上「医薬系雑誌」と呼びます。10ページ未満のものを「非医薬系雑誌」と呼びます。

 

分析の結果、医薬系雑誌は非医薬系雑誌に比べ、サプリメントの主要記事が有意に少ないことがわかりました(P<0.01)。医薬系雑誌はサプリメントの臨床研究やコホート研究は1つも掲載していませんでした。

 

サプリメントの安全性については、医薬系雑誌の67%が「安全でない」と結論していましたが、非医薬系雑誌では4%でした。この間には有意差がありました(P=0.02)。

 

サプリメントの有効性については、医薬系雑誌は非医薬系雑誌より50%多く、「有効でない」と結論していました(P=0.4)。

 

このように、まだ初歩的な研究ではありますが、医薬広告が多い医学誌ほどサプリメントの記事自体が少なく、しかもサプリメントに否定的な結論が多いことが示唆されました。

 

有名な医学誌でも、顧客を大事にするのは当たり前のことです。医薬系雑誌の顧客とは、読者である医師と広告主である製薬会社ですから、医師の一般的な考え方や、製薬会社の意向に沿った雑誌作りになるのは当然です。こうして有名な医学誌といえどもその内容には偏りが生じます。

 

逆にサプリメントの広告が多い雑誌は、サプリメントの記事も多く、肯定的な結論が多く、サプリメント業界の受けが良い作りになっているはずです。

 

(今日のまとめ)
現代医療の大元締めのような医学誌は、サプリメントを否定的に扱う傾向があります。それは医師の多数派にとって心地よく、製薬会社の意向に沿っている、と考えられます。今度は、製薬会社のサプリメント嫌い、という記事を書きましょう。

 

 

 

 

米国統合医療ノート」さんより転載させていただきました。

 

ありがとうございました。m(_ _)m

 

 

 

 

今日は久しぶりに美味しいものを食べにいく予定です。。。るん♪

 

 

 

2007年11月12日

 

セリエ博士の本についての続きです。 (前回のエントリはこちら

 

前回、Barker仮説についても言及しましたが、ちなみにこのBarker仮説(バーカー仮説)というのは、一般にはほとんど知られていないようです。


私は、非常~~に重要な概念だと思っているのですが、私が話をさせていただいた雑誌以外で、マスメディアなどで取り上げられているのを見たことがありません。


妊娠可能年齢の女性に、

子どもの将来の健康に影響するから、ちゃんと栄養を摂りなさいよ!!」

と口を酸っぱくして言ったところで、儲かる人があまりいないということでしょう。


「I’m lovin‘ it !」のコマーシャルと同じだけの時間、TVコマーシャルで流せば、日本の将来は確実に変わると思うのですが…。

 

 


さて、話は戻って、この本は決して「課題解明者より課題発見者のほうが優れている」ということを言いたい訳ではありません。


セリエ博士もおっしゃっていますが、副腎の存在を知ったからと言って、その後に引き続いて副腎の構造と機能、それが分泌するホルモンの単離と合成がなされなければ何にもなりません。


しかし、何かを発見しないことには新たな展開は得られない訳です。


そのような発見をするために必要な姿勢のひとつが、既成概念に囚われない、ということだと思います。

 

 

セリエ博士はこのようにも述べています。


「古風な博物学者流のやり方に対する世間の批判の第一は、何らのプランもなしに、また自分の感覚器官だけを用いて発見できる現象なら、もう全部誰かがすでに見つけて記載しているだろうといったところにあるようです。私はこの負け犬のような態度に組みしません。これと反対のことが毎日起きています。私はむしろ、それはいまはじまったばかりだと考えています。」

 

 

現代において私達は多くの既成概念に囚われています。既成概念に反した考えと言うのは「常識外である」「ものの本に載っていない」などの理由で否定されやすいものです。


そういう意味で「発見」というのはとても衝撃的で、意外性のあるものです。


セリエ博士のストレス学説、マーシャル博士のピロリ菌発見、バーカー博士のバーカー仮説など、どれをとっても、発表当初は奇想天外な説にしか見えなかったでしょう。受け入れられるのに相当な時間がかかったはずです。

 

 

そして今これに近い状態にあるのが、「低血糖症」の概念でしょう。


低血糖症に明らかな提唱者のような方がいるのかどうか、今それらに関係する本が手元にないので確かなことは言えないのですが(ごめんなさい)、低血糖症の概念はアメリカではだいぶ前から指摘されているようです。


糖質を摂りすぎることで血糖値が逆に低下する、というこの概念も、医学書には載っていないことなので、なかなか医療者には(むしろ医療者において特に)受け入れ難いものかもしれません。


しかし、低血糖症で苦しんでいる患者様がいらっしゃることは間違いようのない事実ですので、そのような既成概念に「負け犬のように組みする」ことなく、立ち向かっていかなければなりません。

 

 

 

 

 

(ちょっとオーバーですね…(^ ^ ゞ  )

 

 

 

セリエ博士の本についてはまだまだ続きます。

 

 

2007年10月20日

 

一昨日の続きです。

 

セリエ博士のこの本読んでみたい!とおっしゃってくださる方が多かったのですが、これは研究者向けの講演の内容をまとめた本なので、一般の方にはやや難しいかもしれません。

(ねずみちゃんの可哀想な写真もてんこ盛りですし…(^ ^;)

 

ストレス関連の本に関してはお勧め本をおいおいアップしていきたいと思います。

 

 

さて、医学における様々な発見、例えばメンデルの法則、ペニシリンの発見などは、注意深い観察と直感によって明らかになりました。


アレキサンダー・フレミング卿が細菌を培養している時に、培養皿にカビが紛れこみ、その周りに細菌がいないことを示す丸い輪ができました。
フレミング卿はそれを見て、カビの作った物質が細菌を殺したのであり、これは伝染病との闘いに使用できるかもしれない、と閃いたのでした。


それまでにもその事実をを観察していた研究者は沢山いたはずですが、誰もカビが有用な殺菌性物質を作っているのだとは考えなかったのです。


彼の直感がその概念を導き、ペニシリンの発見に至ったのでした。

 

E.Coli.jpg

 

このような新たな概念の発見は、一般的にはなかなか受け入れられにくいものです。
メンデルの法則もペニシリンの発見も、発見した当初は全く注目を浴びず、他の研究者がその重要性に気がつくまで歴史の狭間に埋もれていたのでした。

 

最近のそのような新たな発見と言えば、ノーベル賞授与が記憶に新しいピロリ菌の発見などもありますが、発想の転換、という意味で「目からウロコ」ものだったのが「Barker仮説」でしょう。

 

Barker仮説とは、「胎児期に低栄養状態であることが成人期における心血管障害のリスク因子である」とする説です。


心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病などのいわゆる「生活習慣病」が、胎児期の母体の栄養状態によって左右されるという、極めて反常識的(!)なこの概念は、1980年代にはすでに提唱されていましたが、最初は受け入れられにくかったようです。


しかしあまたの研究者がこの仮説を立証する研究データを次々と発表し、今では、

Developmental Origins of Health and Disease (DOHaD)学説」として定着しています。

 

この概念を発表したBarker博士は「課題発見者」であり、追随してそれを裏付ける研究を行った研究者は「課題解明者」ということになるでしょう。

 

 

続きます。

 

 

2007年10月18日


先日ご紹介したセリエ博士の本の続きです。

 

かの有名なストレス学説を提唱したセリエ博士は、当然ノーベル賞を授与されたものとばかり思っていたのですが、意外や意外、授与されていないと知って驚きました。

 

新たな創薬に結びつきにくい(=莫大な金銭を生み出しにくい)このような発見は、業界的に認められにくいのであろうかと、いらぬ邪推をしてしまいました。

 

 


さて、この本の内容でいくつか興味深かったことがありましたが、「課題発見者」と「課題解明者」という概念についてです。

 

「発見」と「解明」。
これらは科学の進歩においてはなくてはならないものです。
これらは「直感」と「知性」という対比にも置き換えられます。

 

セリエ博士はこの本の中で若い研究者に向けて、「直感を大事にせよ」ということを訴えています。


医学をはじめとする自然科学の分野において、新たな概念を発見するためには、精密な機械や念入りなプランよりも、注意深い観察と自然に対する直感的感性に助けられることの方がずっと多い、とセリエ博士は述べています。

 

研究活動をしている自然科学者をタイプに分けると、第一のタイプは、直感的感性をもって自然を観察し、構造的細目(ディテール)よりもむしろ新しい構成的全体に関心を払う人たちです。

このタイプがセリエ博士言うところの「課題発見者」です。


第二のタイプは「課題解明者」であり、この人たちはすでに知られているところから出発し、それを解体してその構成とメカニズムを解明しようとする人たちです。

 

続きます。

(エントリが長くなって散漫になりがちかつ更新が滞りがちなので、小出しにすることにします(笑))

 

 

 

2007年09月27日

 

だいぶ前になりますが、故・増永静人先生の「経絡と指圧」という、私が非常に感銘を受けた東洋医学の論説について書いたことがあります。

 

東洋医学とは何か、西洋医学と何が違うのか、”使う薬が違う”とかいうレベルの話ではなくて、医学全体の概念や人体というものに対する立ち位置などについての根本的な違いについて、深い洞察のもとに書いてある、とても素晴らしい本なのです。

 

現代医学と東洋医学の違いについてよく言われることは、

 

現代医学が「木を見て森を見ず」という(傾向のある)医学であるという捉え方に対して、

 

東洋医学は「森を見る」医学であるという捉え方です。

 

確かに、学会の発表などを聞きに行くと、「一体これが臨床の何に役に立つの…?」と聞きたくなるほど、 「枝葉末節」としか思えないような(ごめんなさい)研究結果を目にすることがあります。

 

そのような細かい研究が積み重なって医学の進歩があるのでしょうけれど、人間の体を切り刻んで、極限まで拡大して、細かく細かく見ていったとしても、そこに生命の何たるかは見つかりません。

 

ミクロの目は当然必要なのですが、総体としての人間は近視眼的な視線をもって観るのみでは明らかになりません。

 

東洋医学は、顕微鏡だのウェスタンブロットだのなかった時代から受け継がれてきた医学ですから、そういうミクロの視点はないのですが、人体をさながら”小宇宙”として捉え、全体の調和を図ることで治療をしていこうという医学なのです。

 

このような捉え方は、東洋医学に特有な考え方かと思っていたのですが、現代西洋医学のしかも一流の素晴らしい研究者の中に、まさにこれと同じようなことをおっしゃっている方がいたので、とても感銘を受けたのです。

 

 

 

  seimeitostress.jpg

 

生命とストレス―超分子生物学のための事例

 

 

 

セリエ博士は、言わずと知れた「ストレス学説」を提唱した人物です。

 

この本には、セリエ博士がどのようにしてストレス学説を発見するに至ったのか、常識や既成概念にとらわれず新たな概念や発見をしていくにはどのような立場が必要なのかなど、講義の内容から抜粋された若い研究者へのメッセージが満載されています。

 

そしてこの本に、ビタミンCの発見者としてノーベル賞を受賞したアルバート・セント=ジェルジ博士が序文を寄せているのです。

 

深い感動を覚えたので、その一部を抜粋させていただこうと思います。

 

~(中略)~

 

 分子生物学の成果が賞賛に値しないと言っているのではない。生命の理解に近づくためなら分子、量子、電子についてもあらゆることを知り、また発見しなければならない。しかし、生体は多くのレベルからなり、分子レベルというのは、そのほんの一領域にすぎないことを忘れてはいけない。そして「生命」といわれるものはすべての機能とすべての反応の総体であるということである。もし私が誰かの頭をピストルで打ち抜いてから、ほんのちょっと傷つけただけだ――しばらくは心臓が鼓動し、筋肉もピクピク動いたし、髪も伸びた――と言ったとしても、罪は免れないだろう。なぜなら、生命は全体にかかわっているからである。この全体の統合レベルはもっとも複雑なものである。そしてまたもっとも困難な研究領域である。生命のすべての魅力と奇妙さがあらわれるのはこのレベルである。それに近づくには、機器の指針などを見つめるばかりでなく、肌と肌の触れ合いをしなければならない。さらに言うならば、生きもののシステムを理解するためにはそれを愛さなければならないということである。またさらに深く直感的理解に達するためには、古くからある二つの道具――目と脳――のほかに、あらゆる感覚を動員しなければならないと言いたい。生命をつかむためには詩人のようであらなければならないとあえて言いたいほどである。

 

~(中略)~

 

かの有名なアルバート・セント=ジェルジ先生が、まさに増永先生と同じことをおっしゃっているのです!

 

真理を追究することに洋の東西は問わない、と認識すると同時に、その姿勢に深く納得せざるを得ませんでした。

 

さすがビタミンCを発見した方だ…!、と単純な私は一気にジェルジ博士の大ファンになってしまったのでありました。

 

もちろん本文の内容も、大変示唆に富んだものでありました。

 

続きは次回。

 

 

2007年09月19日

 

ちょっと前になりますが、マイケル・ムーア監督の新作映画「SiCKO(シッコ)」を観て来ました。

 

ちょっと痛いかもしれませんよ

 

アメリカの医療の現状を描いたドキュメンタリー映画です。

 

ある程度内容を知ってはいましたが、見た後に、軽くブルーになってしまいました。

 

 

 

ご存知のように、アメリカには国民皆保険制度がありません。

 

入れる人は私的な保険に入るわけですが(入れない人も多い)、入って保険料を払っていても、いざ治療を受ける段階になると、保険会社から支払いを受けられない人がとても多いそうです。

 

保険料を支払わなければいけない、という時に、保険会社は渋ります。

 

保険会社の申請がおりないと、医療が受けられないのです。

 

この映画によると、その渋り方(!?)が半端じゃない。

 

そのために働く人を専門に雇って、その患者さんの既往歴をこと細かに掘り返します。 

 

例えば、ある女性患者さんが心臓手術を受けるために保険会社に治療が必要な旨を申請すると、むか~~しむかしにその患者さんがカンジダ膣炎にかかっていたことを掘り返し、

 

「病歴をすべて報告する義務に反している」(すみません細かい言い回しは忘れました)

 

として、保険を解約してしまう。

 

いったい、なんのための保険なの…?

 

という話です。

 

カンジダ膣炎って、風邪と同じくらいありふれた病気なんですけど…。

 

 

それと、医療費があまりにも高い。

 

いったん病気にかかったり、怪我などをすると、それだけで破産してしまう人がざらにいるそうです。

 

これは一体何故なんでしょう?

 

(日本の医療費が安すぎるような気がしますが、それにしても…。) 

 

このあたりの仕組みは良くわからないのでなんとも言えませんが、ごく一部の人だけが潤って、一般市民は搾取されるだけ…、という非常によろしくない構図になってしまっているようです。

 

日本もこの後追いをしているように見えますが、年金も当てにならないし、自分の身は自分で守るしかない、という世の中になりつつあるのでしょうか?

 

 

また、興味深かったのは、アメリカでは高い医療費の多くを患者自身が支払わなければならないのに、カナダやイギリスでは一切お金を払わなくて良いという事実が信じられなくて、ムーア監督が

 

「こんなはずはない!!」

 

と言って病院中を訪ね歩き、casherを探し当てるシーン。

 

(実はこのcasherは違う目的のためにあるのですが…)

 

アメリカの方って、アメリカがすべてというか、アメリカと違う国があって、アメリカと異なる社会や文化や風習や制度がある、ということをなかなか想像しにくい社会に生きているのではないかと思いました。

 

多分、ムーア監督がこのようなことを声を大にして言わないと、知らないままでいる人が多いのではないか、と思いました。

 

(違っていたらごめんなさい)

 

そのことのほうが怖い、と思わされた映画でした。

 

 

 

SiCKO

 

 

 

 

 

 

2007年08月23日

まだ途中までしか読んでいませんが、久しぶりに感動する本に出会いました。




ノーマン・カズンズ, 松田 銑
笑いと治癒力 (岩波現代文庫―社会)

人間の持つ強さや素晴らしさ、可能性について、宗教色や偏ったところがなく、とても明晰に書いてある本だと思います。


そしていかにその力を利用して病を治していくのか、私達医者がやらなければいけないことですが、果たして(できているかどうかは別として)それを意識している医者はどれほどいるのでしょうか。。。


人間の病を治す力について否定的な考え方を持つ人(特に医者)には、受け入れ難い内容かもしれません。


2006年10月20日

あなた、更新しなさすぎですから・・・! パー



はい、すみません。



久しぶりに風邪を引きました。


幸いに熱も出ず、大した風邪ではなかったのですが、風邪の引き方も状況(体質・年齢・栄養状態など)によって変わってくるので面白いです。


最近はかなり合わせ技で、栄養療法+漢方薬+鍼灸で、風邪には対応しています。(どんな病態に対してもそうなんですが)


特に30才過ぎてからというもの、体力の衰えとともに合う漢方薬が変わっていったのは我ながら面白かったです。


昔は葛根湯(カッコントウ)や桔梗湯(キキョウトウ)などがよく合ったのに、段々と麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)が合うようになり、そのうちに桂枝湯(ケイシトウ)が合うようになっていきました。


桂枝湯というのは体力がとても弱い人向けの薬なので、これが合うようになった時は、相当ヤバいなあ~~と思いました。


風邪を引くと、変なところに汗をかくようになっていましたし(膝の下とか…(笑))。


 

しかし、栄養療法をはじめてからは、体力が向上して、風邪も引きにくくなりましたし、引いても治りが早くなりました。


免疫力が明らかに向上していると思います。


で、今ではまた葛根湯が合うようになりました。


風邪の時にどんな漢方薬が合うかと言うのは、体力のバロメーターとして見るのに面白いと思います。



栄養療法としては、風邪の予防にはビタミンC(1g以上/1日)、オリーブ葉エキスが効きます。


また、風邪を引いたときはビタミンB群の消耗なども激しいので、B群を増やし(B1レベルで100mg以上)、Cも増やします。


で、体質に合った漢方薬を飲んで、お灸をして、早く寝る。


これで大体一番つらい時期は1~2日くらいで切り抜けられます。



そして、意外と風邪に効くのが、鍼灸なのです。


妊婦さんや授乳婦さんには特に、体に優しいこういう治療が良いと思います。

2006年06月22日


私のクリニックには、以前結構長くお花屋さんに勤めていたスタッフがいます。


彼女がよくクリニックにお花を生けてくれるのですが、


いつも、さすがプロ!と言う感じでとても素敵なのです。


(手前味噌でごめんなさい(^ ^; )



今のお花です。



アジサイを中心に何種類かのお花を組み合わせているのですが、


アップでみるとこんな感じ。



微妙な色の組み合わせが素敵だなあと思った一品です。



この前は、花がだいぶ落ちたので表から引っ込めたランの花を切って、グリーンと組み合わせて、シンプルでありながらハッとするアレンジをしてくれました。


彼女はプロだったのでうまさはずば抜けてますが、それにしてもどうも私はセンスがないみたいで、自分ではほとんどやらなくなってしまいました。。。うーん。


お花のあしらいって本当に難しいですよね。。。


センスのある方がうらやましいな、と思います。


 



生きたお花には不思議なパワーがありますよね。


落ち込んでいる時でも、けなげに咲く花を眺めていると、物言わぬ花の生命感に力づけられて、元気が出てきます。


むしゃくしゃしたり、元気が出ない時、1輪でもお花を買ってきて生けると、癒しの効果があります。


匂いによるアロマ効果や感触によるタッチングの効果、また色によるカラーセラピーとしての効果もあるでしょう。


また、お花を生けるという行為にも、脳の普段使わない部分を刺激するので、リフレッシュ効果があると考えられます。




どうにも気分が冴えなくて元気が出ないという時は、お花屋さんに寄ってみる、というのも、現代人の健康管理には効果があるかもしれません。





2006年06月20日

子孫を残す細胞をまもれ!


武田 健, 日本薬学会
子孫を残す細胞をまもれ!―ディーゼル排ガスも環境ホルモン



環境ホルモンについて、とてもわかりやすく書かれた本です。

 

現代人の食生活とともに、この数十年で大きく変化したのが、環境問題です。

食の工業化による影響により栄養素のアンバランスが起きていること(カロリー過剰・微量栄養素の不足)、運動不足、ストレス社会など、人類の健康を害する要因は変遷していますが、環境ホルモンという新たな要因も無視することはできません。

 

この本によれば、工業的に生産される化学物質は増加しており、すでに登録された化学物質は2200万件、わが国で日常的に製造使用されている合成化学物質は6万種(!)に及ぶそうです。結構驚く数字ですよね。

もちろんそれらの化学物質が全て生物に毒性を持っているわけではないでしょうが、中には微量でも体内でホルモン環境を乱す働きがある物質があることが指摘されており、環境ホルモンと呼ばれています。

 

環境ホルモンは、内分泌かく乱物質とも呼ばれ、いわゆる毒物とは違い、少量でも生物の生殖機能などに影響を与えます。PCBDDT、ダイオキシン、ビスフェノールAなど、様々な化学物質が環境ホルモンであると指摘されています。

 

人体への影響についてはまだ未解明の部分が多いのですが、最も心配されるのは胎児への影響です。胎児期にそれらの物質に微量であっても晒されると、生殖器の発育などに影響を及ぼす可能性があるのです。

 

次世代への影響を考えれば、これらの化学物質を体内に取り込まないに越したことはありませんが、私たちが個人レベルでそれらの物質をとらないようにするには限界があり、完全に防ぐのは不可能です。

 

現実的には今のところ、体が持つ解毒機能を高めることしか対処法はない、ということになります。

解毒機能を高めるため、または化学物質による影響を受けにくくするためには、ホメオスターシス(生体恒常性)をつかさどる自律神経系や内分泌系(ホルモン分泌)、免疫系統などが、できうる限り充分に機能を発揮できる状態にしておくことが大切です。

(当たり前のことように思われるかもしれませんが、なかなか充分にと言うのは難しいのです)

 

神経伝達物質やホルモン、抗体などの免疫物質、解毒を行う酵素などは、当たり前ですが、もとはと言えば全て栄養素から作られていますので、それらの正常な代謝に必要となる栄養素を至適濃度に整える栄養療法が、これからの時代の健康維持に重要な役割を果たすのは間違いないと思います。




2006年06月15日

 

1週間前に診察させていただいた患者さんのお話。


50代後半の女性の方で、主訴は「とにかく足が冷たい」。

半年前から、腰から下全体が冷えて痛くなって、どうしようもないとのこと。

内科や整形外科などいろいろな科を受診したが良くならず、更年期障害ではないかと言われたそうである。


ほかにも不眠などの不定愁訴がいくつかあったので、私の前のドクターには、更年期障害などによく使われるジアゼパム系の自律神経調整薬を処方されていた。

しかし、それらの薬ではちっとも良くならなかったということだった。



この方の状態は、下半身の冷感を主訴とした自律神経失調症と考えられるが、栄養療法という立場から診ると、このような症状の原因にはいろいろある。


まずタン白質が足りないこと(詳しくはこちら)。そしてビタミンB群の不足。および貧血・または鉄欠乏。

他にも挙げればいろいろあるが、これら栄養素のアンバランスが、こういった病態の原因の主要な部分を占めていると考えられる。

要するに栄養欠乏によりホメオスターシス(生体恒常性)が崩れ、体温調節がうまくいかなくなっているのだ。

こういう状態では冷え性だけでなく、いろいろな不定愁訴を起こしても不思議ではない。



根本治療としては栄養療法・食事療法が必要なのだが時間がかかるので、それらを同時にすすめながら、症状をとることを目的に「苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)」を出してみた。



で、1週間後の今日。

まず患者さんの顔つきが全然違った。血色が良くていかにも調子が良さそうなのである。

腰から下が全部冷たかったのに、膝から下だけになったそうである。

食事もタン白質系のものを中心に、いろいろと食べるように気をつけているとのこと。

とても喜んでいただいた。



こういうのは非常に嬉しい。

いろんな病院をハシゴしたのに治らなかったとか、西洋薬が効を示さない長患いの人などが、漢方薬や栄養療法でスカっと治ってくれると、まさに快感!なのだ。

まさしく「してやったり!」という気持ちになる。

(百発百中とは言いませんけどね…)



ほとんどの慢性疾患には栄養欠乏が関与していると言われている。

特に今回の患者さんのようなな自律神経失調症や不定愁訴症候群、更年期障害、月経前緊張症などは、栄養素のアンバランスが病態に関与していることが非常に多い。


栄養療法と言う視点から見ると、これらの病態の根本的な原因は栄養欠乏にあると考えられるので、本来は栄養療法が根本治療だと考えられるが、栄養療法が効果を発揮するにはある程度時間がかかる。

分子レベルで栄養素を至適濃度に整え、ホメオスターシスを回復するには時間が必要なのである(病態によってはすぐに良くなることもあるが)。


なので、可及的速やかに症状をとるために、漢方薬をうまく使っていくと、症状がとれてとても喜ばれる。

そうしながら、栄養療法によって体の土台を整えていく治療を行っていくと、患者さんは本当に元気になられるのである。しかも若返ってキレイになっちゃうというオマケつき。体の中から健康になっていくのだから、当然である。



こういうことは残念ながら「薬」(西洋薬のこと)ではできない。西洋薬は基本的には対症療法であり、根本治療ではないからだ。

なので、栄養療法と漢方・鍼灸を組み合わせて使いこなしていくというのは、自慢じゃないがとても素晴らしい治療方法だと思っている。



まず健康の基本は、栄養素である。これは間違いない。

そして、それでも起きる症状や、ホルモンや自律神経、経絡などのバランスの乱れには、漢方や鍼灸などの東洋医学が効果的だろう。

西洋医学による薬や手術は、本来はその後に選択すべきものだと私は思う。

薬では健康にはなれないのだ。



日本の医療現場でももっとそういうことに理解があれば、病気が減るのにね。



2006年05月18日

すごいもの見つけちゃいました。


周産期医療の崩壊をくい止める会のリンクページより。


http://yu-net.info/swfup/viewswf.php/2280.swf


これはどなたが作っていらっしゃるのでしょうか??


間違いなく産婦人科医でしょうけど。。





医療ネタ書かずにすみません。。。


2006年05月14日

私の西洋医学的な専門は産婦人科ですが、自分のクリニックでは栄養療法と漢方がメインなので、一般の産婦人科診療は行っていません。

しかし、お手伝いに行っている病院では分娩に立ち会ったり、通常の外来業務を行ったり、なんだかんだ言って周産期医療には関わっています。

まあ根が好きなんでしょう、きっと。


で、先日、久しぶりに早産の分娩に立ち会いました。


妊娠29週(8ヶ月)の妊婦さんで、全く早産の兆候はなかった様なのですが、早朝いきなりお腹が痛くなり、病院に来た頃には子宮口が全開して、膣内に胎包(赤ちゃんを包んでいる羊膜)が出てきている状態でした。

こうなるともう止めようがないので、近所に住んでいる待機のA先生を呼びだし、そしてH市小児病院に新生児搬送を依頼しました。


数日前の妊婦検診での赤ちゃんの推定体重は1200g

極低出生体重児(1500g未満)で、一般の開業医では小さすぎて診ることができない赤ちゃんです。

早産児(未熟児とは今は言わないのです)・新生児の専門の施設に搬送しなくてはなりません。


新生児科のドクターが乗った救急車が到着するまで、どんなに早くても小一時間はかかります。

案の定、救急車が間に合う前にお産になってしまいました。

でも待機のA先生がすぐに来てくれたので、私が産婦さんの診察や縫合をして、A先生が生まれた赤ちゃんの蘇生をしてくれました。

幸いなことに赤ちゃんはすぐ泣いてくれ、蘇生といっても酸素を流すくらいで済みました。

体重は1300gちょっとありました。

 

生まれて約20分後に救急車が到着しました。

新生児科の先生が神業のように、挿管(気管に人工呼吸のための管を入れること)して、点滴をしてくれました(ちっちゃい赤ちゃんの挿管や点滴は、とーっても難しいのです!)。

そしてお母さんとお父さんに説明をして、救急車で赤ちゃんを小児病院に連れて行ってくれました。

 

お母さんは泣いていました。

いきなりこんなことになって、大変なショックを受けてしまったのでしょう。

でも、この赤ちゃんは幸せです。

産科の医者が二人立ち会って、一人が赤ちゃんを手厚くケアしたこと。

そして新生児科の先生が来てくれて、専門の病院にすぐに連れて行ってくれたこと。

 

もし、産科の医者が一人しかいなかったら、産科医はお母さんと赤ちゃんの両方を診なければなりません。

当然具合の悪いほうを優先に診るわけですが、赤ちゃんにかかりっきりになっているうちにお母さんの出血が多かったりして具合が悪くなることもあります(これは早産でなくても同じですが…)。

また、新生児搬送を依頼したくても、日本全国、未熟児・新生児の入院施設は足りていないので、送りたくとも送れない、というシチュエーションはいくらでも考えられます。

 

29週、1300gで生まれたことは彼(男の子でした)にとって試練かもしれませんが、この時のシチュエーションでできる限りの最高のケアを受けることができたと考えられるのです。

 

今、産婦人科と小児科の医師は減少しています。

過酷な労働条件が、医師の産婦人科離れ・小児科離れを起こし、それがさらに条件を過酷にするという、負のスパイラルに陥っているのです。

今回助けを呼んですぐに来てくれたA先生は、かなりのお年です。

いくら待機と言えども、朝5時に叩き起こされ、文句も言わず病院に駆けつけ、分娩や帝王切開に立ち会う。

その働きぶりは、時々後光がさして見えるくらいです。

周産期医療は、こういう先生に支えられているのです。

しかしこのご時世、こんな超3K(きつい・汚い・危険)な職種につく人はそう多くありません。

勤務条件を良くしないと今後の周産期医療のなり手はいないでしょう。

そしてそのつけは結局患者さんに回ります。

安心して女性が妊娠・出産できるよう、国レベルでの改善を望みます。



周産期医療の崩壊をくい止める会

http://plaza.umin.ac.jp/~perinate/cgi-bin/wiki/wiki.cgi



(そういう私は産科以外で開業してしまったのであまり大きなことは言えないのですが…)

2006年03月15日


久しぶりにとても面白い本でした。








精神科医を訪れる、様々な患者。

彼らの訴えはいろいろだ。

 

「失恋して眠れない」

「倒産して落ち込んだ」

「ケンカしてイライラする」

 

しかし患者は、彼らの持つ「本当の問題」を語ってはいない。

 

著者は、患者が持つ症状や訴えに隠された真の理由、臭い言い方をすれば「人間ドラマ」を、よく知られた童話や物語になぞらえて、絡まった紐を解いていく。

 

しかしそれらは、本当には患者自身がよく知っていることなのだ。

 

 

 

ある日、53歳の主婦が受診した。

 

主訴は、2年来続くめまい、耳鳴り、頭痛や吐き気。

 

30年前に結婚し、二人の子供に恵まれ、幸せな結婚生活。

子供も結婚して独立したある日、ふと自分が夫をうとましく思っていることに気付いた。

自分は夫に対してとりたてて不満も持っていなかったので、そう思った自分が不思議でしょうがなかったが、それから間もなくめまいなどの症状が始まった。

 

著者は、患者に「食わず女房」の話を読むように言う。

 

物語を読み、医師との対話の中で、患者は夫との関係をストーリーにあてはめ(これが不思議に符合する)、夫婦それぞれのあり方を明らかにしていく。

 

そして、患者は、夫の浮気癖を、仕方ないと思っていながら許すことが出来ず、お金を使わせることで愛情を盗んでいたのだと言うことに気づく。

 

患者の症状はそれを境にしだいに消えていった。

 

 

 

 

子供の頃に読み聞いた絵本や童話。

 

それらは素朴で、あまり意味のない話のように見えて、実は深遠な人間心理と言うものを恐ろしいほどに描写している。

 

ももたろう、赤ずきん、いっすんぼうし、などなど。

 

著者は、患者の心のうちを読み解いていくのに、そういった物語が実に的確に様々な人の心理を説明するのにふさわしいモデルであることに気付き、それを精神療法に生かしている。

 

この本を読むと、よく知っているはずの物語が意味する深遠さに驚かされるとともに、人間の心理というものの奥深さを思い知らされる。

 

著者は、そういった患者との対話の中から、軽いうつ程度の患者から重い統合失調症の患者まで、同じ心のしくみを持っていること、そして同じような診療アプローチが有効であることを学び、どんな重症な患者をも「気違い」と思うことはなくなったという。

 

また、物語などのツールを使うのであれ何であれ、医者が強制的に主導するのではなく、ある「気付き」を患者が自分自身で得ることが重要であると、著者は言う。

治療者が手柄を得るためではなく、患者が自分の「本当の問題」を発見し、それを(なるべく)自力で解決していくことが重要だからだ。

 

私の偏見かもしれないが、日本における精神科治療というと、「治療=薬物療法」と言うイメージなので、このように飄々と患者と向き合って治療をなさっている精神科のドクターがいらっしゃることを知って、とても感激した。

 

日々の治療をさせていただいていると、西洋薬、漢方薬、栄養素など、様々な治療法を使っても、難しい病態があることに気づく。そしてそれらの原因が心理的要因であることがままある。

 

精神科医でなくとも、患者さんの心を少しでも理解できる医者でありたいと思う。


2006年01月02日

 

と言っても私の名前のことではありません。

(誰も聞きたくない)

 

クリニックハイジーアという、私の医院の名前についてです。


 

私はもともと代官山矢崎医院という名前で開業していましたが、昨年移転して、クリニックハイジーアと名前を変えました。

 

ハイジーアHygeiaというのは、ヒュギエイアHygieiaという、ギリシア神話に出てくる「健康の女神」様の名前の英語読みです。

 

ギリシア神話にはたくさんの神様がでてきますが、アスクレピオスという医神(医学の神様)がいらっしゃり、ヒュギエイアはその娘なのです。


 

ヒュギエイアについて知ったのは、かの有名なアンドルー・ワイル博士の著書、「癒す心、治る力」を読んだ時でした。

その頃、私には医師としての自分を見つめなおす機会がありました。

栄養療法や東洋医学などの代替医療(註:この言葉には、“主流ではない医療“という言外のメッセージが含まれています。”主流の医療“とはいわずもがなの現代西洋医学のことですが)が本当に素晴らしい医学であるのにもかかわらず、なかなか理解されないというジレンマもそこにはありました。

 

そんな時、この本の前書きに書かれたヒュギエイアについての記述を読み、まさに私の言いたいことはこれだ!という閃きのようなものが全身を駆けめぐりました。


「健康とはものごとの自然な秩序のことである」

 


人間の体はそもそも秩序を持っているものであり、それが正しく働いている時には人は健康である。そしてその秩序が乱れた時に病が起きる。

秩序を乱すものは何か、そしてその乱れをいかに戻すのか。

 

それは「健康とは何か」という根源的な問いに対する答えを示すものでした。

 

現代医学の分野では、遺伝子レベルでの病気の原因究明や新薬開発が日進月歩で進んでいるけれど、あまりに枝葉的な追求が多すぎて、そもそも健康ってなんなのか、健康を保つためには何が必要なのか、ということが忘れ去られている気がします。

 

このブログでは具体的に健康であるための方法ついて、いろいろ書いていくつもりです。


 

そんな訳で、新しいクリニックはヒュギエイアに因んだものにしたかったのですが、ヒュギエイアでは覚えづらいし、言いづらいので、英語読みのハイジーアにしたと言う訳です。

ハイジーアも結構聞き返されますけどね(^ ^;

 

ちなみにクリニックのロゴマークは、ヒュギエイアのシンボルである「ヘビの巻きついた杯」を表したものです。

ローマ時代の昔から、ヘビは何度も脱皮することから「永遠の生命」を象徴するとされ、医学や長寿などのシンボルとされました。

また、ヘビの毒が薬として治療にも使われていたそうです。

ヒュギエイアは治療に使うヘビを養育する役目も持っていたので、ヘビの巻きついた杯(薬杯)がヒュギエイアのシンボルとなっているのです。

ヒュギエイアには薬学の神様という意味もあるので、外国では薬局のマークによく使われているようです。

ちなみにアスクレピオスのシンボルは「ヘビの巻きついた杖」です。

豆知識でした。

 



 

今日の一冊
アンドルー ワイル, Andrew Weil, 上野 圭一
癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか
(ヒュギエイアに関する記述は前書きの中のほんの一部です)

癒す心、直る力
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∥皆様へ∥

Optimal Health オプティマル・ヘルスとは、「最高の健康状態」を意味する言葉です。
「病気ではない」という消極的な意味での健康ではなく、エネルギーに満ちた快適な状態でいられること。
その人らしい人生を思う存分過ごすこと。
すべての患者様にOptimal Healthを得ていただくことが、私達の願いです。


未来の医者は薬を使わず、食事を重視し、病気の本来の原因を探し、予防するという、人間の基本を大切にして治療をするであろう。
トーマス・エジソン
(1847-1931)

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クリニック ハイジーア


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∥∥雑誌掲載情報∥∥



「冷えに効く漢方薬」のページでお話をさせていただいています。



妊娠中の栄養素の話の転載をしていただきました。



こちらも低血糖症の記事を転載していただきました。