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ハイジーア通信 クリニックハイジーア

こころと栄養

2007年01月14日


近頃、悲惨な事件が相次いでいます。


私が子どもの頃は殺人事件はとても珍しく、年に数回あったかどうかで、そんな事件があった日にはみんなその話題で持ち切りになったものでした。


この頃はあまりに頻繁に起きるので、「またか・・・」と思う程度になってしまいました。


なぜ近頃、暴力的な犯罪や虐待、いじめなどが増えてきているのでしょうか?


 


栄養状態の悪化により、犯罪や暴行、非行、反社会的行動が増加するという説があります。


アメリカは、ご存知のように犯罪が多発している社会です。


アメリカで栄養療法が活発になった理由の一つは、深刻な社会問題となっていた校内暴力や非行が、生徒たちの栄養を改善したことにより減少した、というような事実が多く見られたことです。

 

 

テレビで、家族を悲惨な方法で殺害した青年の顔を見ました。


くまのできたむくんだ顔に、青白く血色の悪い肌。

その中に、輝きを失った瞳と、固くむすばれた唇がありました。


どう見ても、年齢相応のエネルギーにあふれた健康な若者である、とは思えませんでした。

 

 

私はこの青年には、相当な栄養欠乏があるだろう、と思いました。


皮膚の色調や質感、表情などから、タン白質欠乏、ビタミンB群欠乏、亜鉛欠乏、鉄欠乏、カルシウム不足などがあるのではないかと思われますし(私の経験に基づくものでエビデンスはありません)、そしてかなりの確率で、低血糖が関係しているのではないかと思いました。

 

栄養欠乏、特にビタミンB群欠乏や低血糖症では、感情の暴発、衝動的な行動、凶暴性、それに対する抑止力の低下、思考を統合する能力の低下などが見受けられます。



あくまで推測にすぎませんが、私にはそのように思えて仕方がありません。


もちろんもしそうだったとしても、この青年が犯した行動が許されるわけでもありません。


 

私たちの体は、私たちが食べたものだけで作られています。

 

脳も当然その例外ではなく、私たちの脳の複雑な働きが、栄養状態の影響を受けないはずがありません。

 

脳内の神経伝達物質は、当たり前ですが栄養素をもとにして作られます。

 

脳の生化学的環境は、神経伝達物質の材料を摂取しているか否か、つまり「何を食べるか」に決定的に左右されます。

 

最近の凶悪化する事件が多発する背景に、ここ数十年で激変した日本人の食生活があると思わざるを得ないのです。




TVでは、ファストフードや砂糖のたっぷり入った清涼飲料水やお菓子のコマーシャルが洪水のように流れています。


今の子どもたちは、オギャーとこの世に生まれた瞬間から(というより母親のお腹の中に芽生えた時から)、そのような食品に囲まれて、どっぷり浸かって育っているわけです。


ある変化が、その結果として目に見える形で社会的な影響をもたらすには、時間がかかります。


そしてそれが戻るには(戻るとすれば、ですが)、それ以上の時間がかかるのです。




食育が叫ばれていますが、その声は騒音にかき消されてまるで聞こえないかのようです。


日本人が食について、栄養について、社会的なレベルでもっと真剣に見直すようになるには、アメリカなどのようにもっと犯罪が多発する社会になるまで待たなければならないのでしょうか?











アレキサンダー・G. シャウス, 大沢 博
栄養と犯罪行動


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すべての患者様にOptimal Healthを得ていただくことが、私達の願いです。


未来の医者は薬を使わず、食事を重視し、病気の本来の原因を探し、予防するという、人間の基本を大切にして治療をするであろう。
トーマス・エジソン
(1847-1931)

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妊娠中の栄養素の話の転載をしていただきました。



こちらも低血糖症の記事を転載していただきました。