ホッファー先生に聞いたこと
先日ホッファー先生を訪ねた時のことを書いておこうと思います。
ホッファー先生は1917年生まれ(歴史を感じます。。)、農学の分野で化学博士号をとった後、医師となり精神医学を専門とされました。
精神疾患の原因を脳の生化学的な異常に求め、その異常を薬でなく自然な栄養素を用いて整合し、治療するということを、すでに1950年代から行っていらっしゃいました。
カナダの精神科学会の会長を務めた先生でもいらっしゃいます。
世界で初めて二重盲研法による臨床試験を行い、ビタミンB3が統合失調症に有効であることを実証されるなど、その業績は歴史に残るものばかりです。
また、分子整合栄養医学の世界唯一のジャーナル、JournalofOrthomolecularMedicineの設立者であり、編集長でもいらっしゃいます。
まさにこの分子整合栄養医学の礎を築いた先生であると言えるでしょう。
私をはじめ、栄養療法を行う世界中のドクター達にとって、神様のような存在の方です。
ナイアシン(ビタミンB3)をずっと飲み続けていらっしゃるホッファー先生は、御年90を超えても非常に頭脳明晰でいらっしゃり、そんな偉大な先生を前にして、私はまるで教授の口頭試問を受ける医学生のような気分だったのでした。。
そのホッファー先生に、治療に難渋している患者さんや、栄養療法についての質問などをさせていただくことができました。
難しい病気(主に精神疾患)を改善するために重要なことは、
○まず砂糖をやめること
○精製炭水化物をやめること
これは言わずもがなですね。。
またホッファー先生は、「食物アレルギー」の重要性について、強調しておっしゃっていました。
日本ではあまりなじみのない概念ですが、食物アレルギーがうつや統合失調症など、多くの精神疾患の原因となる場合があるのです。
うつの75%には食物アレルギーが関与しているともおっしゃっていました。
多いのは乳製品ですが、大豆でも卵でも牛肉でも果物でも、どんな食品にも起こりえるのです。
私が前から思っていた、低血糖症の患者様はいろいろなものの中毒になりやすい(カフェインやアルコール、ドラッグなど)ということも、同じことをおっしゃっていました。
いろいろなことを伺ったのですが、とても感銘を受けたのは、どんな困難な患者さんであっても、「決してあきらめない」ということでした。
「NeverGiveUp!」
患者さんがすぐにはよくならなかったとしても、私たちがあきらめてしまってはいけない。
あきらめなければ道は開ける。
また、現代医学では治療法もなく、絶望的とされている病気でも、この治療法では患者さんが治っていくのを見ることができる。
つまりそこには「希望」があるということである。
患者さんに希望を与えることは、治療を行っていくうえでとても重要なことである。
そしてそれは患者さんにとってだけでなく、治療者にとってもハッピーなことだ…。
ホッファー先生は、若かりし頃、絶対的に入院が必要と言われていた重症の統合失調症の患者様を、自宅に連れてきて一緒に住んで面倒を見られたそうです。
なかなかできることではありません。
I’ d like to thank you two very very much !!
I’m looking forward to see you again.