いきなり扇情的なタイトルですが、低血糖症についてです。

低血糖と言うのは、言葉の通り、血糖値(血液中のグルコース濃度)が低くなってしまう状態です。

通常、低血糖と言うと、糖尿病の患者様がインスリンを多く打ちすぎた時だとか、インスリノーマ(インスリン産生腫瘍)などの特殊な病態で起きることだ、という程度でしか一般の医師には認識されていませんが、そうではない原因で実は低血糖状態と言うのは頻繁に起きていると考えられています。

この場合の低血糖症は、ただお腹が空いたから下がった、と言う単純な意味ではなく、糖をもとにして「エネルギーを作る」という、私たちが生きていく上で非常に重要な機能がうまく働かなくなってしまう、といういわゆる「代謝異常」の状態を意味します。

このような「機能的に血糖の調節がうまくいかなくなり、血糖が下がってしまう」と言う病態を「機能性低血糖症」と呼びます。(以下低血糖症と呼びます)

低血糖症では一体どんな症状が起こるのでしょうか。

パーボ・エイローラ博士によると低血糖症の症状は次のようなものです。

極度の疲労
うつ
不眠
不安
いらいら
頭痛
めまい
発汗
震え
心悸亢進(心臓の動悸)
筋肉痛と腰痛
拒食症(明らかな食欲不振)
発作的に泣く
恐怖症(理由のない恐怖)
集中力の低下
感覚麻痺
慢性消化不良
精神錯乱
手や足が冷たい
目のかすみ
筋肉の引きつりまたはけいれん
筋肉痛
非社会的あるいは反社会的行動
落ち着けない
肥満
ふらふらする
腹部のけいれん
失神あるいは意識消失
ひきつけ
自殺傾向

これらの症状は低血糖症の患者様が訴える症状を、頻度が多い順に書いたものです。

他にもこれほど多くの症状があります。

忘れっぽい
神経過敏
たえず気がかり
食間のがつがつした飢え
優柔不断
性衝動の欠如(女性)
甘いものへの渇望
インポテンツ(男性)
不機嫌
アレルギー
”気が狂いそうになる”感じ
筋肉運動の協応ができない
皮膚のかゆみと蟻走感
息が切れる
発作的に息苦しくなる
ためいきとあくび
意識がなくなる
夜驚、悪夢を見る
口が渇くあるいは暑い
耳鳴り
汗のにおいや口臭
かんしゃく
突発的に熱が出る
音と光に敏感

当てはまるものがありましたか?

これらの症状がひとつでも当てはまれば低血糖症である、と言うわけではありません。

健康な人でも、病的でなくても一過性に低血糖に陥ることがあるからです。

しかし上記の様々な症状(一般的には原因不明とされたり、精神疾患と診断されてしまうような)の原因が、実は機能性低血糖症である、というケースがかなり多く存在するのです。

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