Q & A
頻繁にご相談・お問い合わせがある項目をおまとめ致しました。
お電話・メールでのお問い合わせの前に、ぜひご利用下さい。
クリニック・ハイジーアでの治療に、健康保険は使えますか?
分子整合栄養医学、高濃度ビタミンC点滴療法、キレーション療法など、治療法自体が日本では保険の適応として認められていないため自費診療となります。
毎日きちんと食事をしていても、栄養素は足りないのですか?
残念ながら、足りないと言わざるを得ません。
また、厚生労働省の基準である「栄養所要量」は、いわば栄養失調にならないための基準であり、病態の予防や、健康維持量ではありません。
理由には以下のものがあげられます。
- 農作物自体の栄養価の低下(農地の劣化、ハウス栽培、農薬の使用など)
- 加工食品の増加(高温・高圧処理などの加工により栄養成分は減少する)
- 精製した食品の摂取(精製する過程において多くの微量栄養素は破壊される。
例えば米・麦などの穀物や、油・塩・砂糖などの調味料など) - 保存技術の進歩(保存している間にも栄養成分は減少する)
- ジャンク・フードの氾濫(ファースト・フードやスナック菓子は、カロリーだけあって体に必要な栄養素はほとんど入っていない、「エンプティ・カロリー」の代表選手)
- 食品添加物・農薬・公害などによる生体に有害な化学物質の摂取(解毒のために微量栄養素が消費される)
- ストレスにあふれた生活(微量栄養素の消費・胃酸分泌低下などによる消化吸収能力の低下)
どのようなサプリメントを使うのですか?
アメリカの分子整合栄養医学の基準を満たし、「天然(由来)」の原料を中心に、治療や健康増進の目的のために製造されたサプリメントを使用します。
医薬品と同じGMP基準を満たした工場で厳重管理の下に生産された、高単位・高品質・高濃度のサプリメントです。個人差・性差・病態を考慮し、吸収力の低下した方でも効果が出るように工夫されています。
※ 市販の石油化学製品による安価なサプリメントは、特別な場合を除いて使用しておりません。
治療期間はどのくらいかかりますか?
病状がかなり進行した場合には、年単位の治療期間を要する場合もあります。
いつも飲んでいる薬とサプリメントを併用しても大丈夫ですか?
お薬は併用なさって大丈夫です。
妊娠中・授乳中の栄養療法はどんな効果がありますか?
母体の栄養欠乏は、赤ちゃんの様々なトラブル(アトピー・アレルギー・夜泣きなど)の原因であるだけでなく、子どもの将来の生活習慣病のリスクファクターであると言われています(Barker仮説)。
また、妊娠初期の葉酸の摂取は母体の葉酸欠乏による胎児の先天奇形(二分脊椎など)を予防するとされており、厚労省はサプリメントでの葉酸の摂取を勧めています。妊娠前から女性の栄養状態を改善しておくことが、健やかな赤ちゃんを産むためのポイントと言えます。
また、妊娠中の栄養療法は、母体の貧血や妊娠中毒症、早産などのトラブルを予防する効果が期待できます。
IQ(知能)とEQ(情緒)の高い赤ちゃんを授かるためには、妊娠前からの摂取をお勧めしております。
子どもに栄養療法はできますか?
成長期のお子様は成人より(体重あたりの)栄養素の必要量が多く、栄養素が不足しがちなため、栄養療法の良い適応です。
落ち着きのなさ、学習能力の低下など、子どもに起こりやすい問題は、栄養のアンバランスが原因のひとつであることが指摘されています。
まず、朝起きられない、疲れやすい、集中力がなくなり勉強が手につかないなどは、潜在性鉄欠乏性貧血の症状です。
中学生や高校生の子供が学校から帰るなり家でゴロゴロしている、急に成績が下がったなどの場合は、鉄欠乏性貧血を疑ってみることが大切です。
※ 一般の保険診療の範囲内の生化学検査で異常がなくても、より詳細な検査では実際に潜在性鉄欠乏性貧血が見つかる場合が多くあります。
※ 鉄の過剰症:鉄は過剰症の心配があるので、自己判断で鉄のサプリメントを無闇に摂ることはおすすめできません。医師の診断のもとに血液検査を行った上で、特にヘム鉄(有機でくるまれた安全で吸収力の高い鉄)の形で摂取するべきです。また、プルーンやプルーン加工食品などの植物性の鉄は、食物繊維にくるまれた形で存在しているので、鉄は入っていても吸収されず、鉄欠乏の改善には役立ちません。
そして、成績アップや受験を控えているお子様では、脳の神経伝達物質の材料であるビタミンB群の摂取が効果的です。
※ 市販のビタミンB群は含有量が低く、また一般的に石油化学製品が多いためお勧めしていません。