脳梗塞の後遺症を今から少しでも改善させたいと考えているあなたへ
クリニック・ハイジーアでは、2005年の開院「創業20年」以来、脳梗塞後遺症治療に取り組んでいます。
- 脳梗塞の後遺症を、治したい。
- 脳梗塞のリハビリ効果を上げたい。
- 自分のことは自分でできる毎日を過ごしたい。
- 脳梗塞をおこす前の日常生活に、戻りたい。
- 脳梗塞の再発を予防したい。
- 老化して硬くなった血管を、柔らかい血管に戻したい。
- 血栓(血の塊り)を、小さくしたい。
- 降圧剤に頼らずに血圧を下げ、健康な体になりたい。
- 薬に頼らず、副作用のない安全な治療で、元気になりたい。
6000例を超える治療実績と、「サイトカインカクテル療法」と「栄養療法」を組みあわせた独自の脳梗塞後遺症治療が、当院の特徴です。
※治療実績には、脳梗塞後遺症以外の症例を含みます。
クリニック・ハイジーアのサイトカインカクテル点鼻療法+栄養療法とは
サイトカインとは耳慣れない言葉ですが、細胞や組織の再生に関わる、体の中に備わっている大切な物質であり、細胞と細胞の間で情報伝達をする役割を担っています。
例えば、トカゲは尻尾が無くなっても、トカゲの再生する力によって尻尾は再生され元の状態に戻ります。
ヒトの場合は手足を失っても再生されないものの、私たちも「再生する力」を持っています。
その怪我や病気から再生する過程で出てくる物質が、サイトカインです。
その再生する力を利用して、脳梗塞により失ってしまった脳の機能の再生を促す医療が「サイトカインカクテル点鼻療法+栄養療法」です。
脳の再生の分野で、特に注目される有効成分の一つが「サイトカイン」です。
サイトカインには、細胞の生理作用を活性させ、(脳)神経組織の修復・再生、血管の修復・再生、血流改善そして抗炎症作用などが確認されています。
実際に動物実験や臨床試験では、脳梗塞だけでなく、様々な疾患に対する有効性が報告されています。
サイトカインカクテル点鼻療法をおこなうと、すぐに頭がフラフラする症状が消失した、直後に硬く強ばった手が広がり動かせるようになった、スムーズに歩けるようになったなど即効性が期待できますが、その効果が持続しない場合も少なくありません。
サイトカインカクテル点鼻療法をおこなっている期間は後遺症の諸症状が消失しても、治療を中止した途端、元に戻ってしまえば元も子もありません。
元に戻ってしまうのは、神経組織や血管の修復・再生に必要な材料であるたんぱく質やビタミン、ミネラルが不足しているからと考えられます。
高度の運動麻痺や感覚障害、構音障害、嚥下障害などからの回復には、サイトカインカクテル点鼻療法による効果を最大限に引き出すことが重要ですが、それを維持するために当院では並行して栄養療法をおこなっています。
ー サイトカインカクテル点鼻療法について ー
診察 | 来院またはオンライン診療 |
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治療時間 | 5~10分程度 |
通院 | 点鼻治療の場合は、自宅で治療が可能。 |
治療頻度 | 1~4週おきが一般的 |
投与方法 | 点鼻または皮下注射 |
初診時の治療 | 可能 |
麻酔 | 無し |
当院のサイトカインカクテルについて
サイトカインは、おもに歯髄由来、骨髄由来、脂肪由来、臍帯血由来の4種類があります。
その中でも歯髄由来のサイトカインは免疫原性(アレルギー反応など)が低く、他の細胞と比較して、増殖能と分化能に優れているのが特徴です。
そして歯髄が神経外肺葉と中胚葉の性格を兼ね備えた細胞であるため、脳の神経再生作用や血管新生作用に有効です。
クリニック・ハイジーアでは、歯髄由来、脂肪由来そして臍帯由来の三種類ミックスを用いています。
ミックスすることで、歯髄細胞単体で用いるよりも相乗効果が期待できます。
また点鼻による投与は、脳への有効成分の移行が早く、そして痛みを伴わない安全な治療法と考えられています。
発症後の年数に関わらず治療が可能で、その効果が期待できます。
また、サイトカインカクテル点鼻療法+栄養療法は、リハビリと併用していいただくことをお勧めします。
運動機能の低下
感覚障害
視覚障害
嚥下障害
言語障害(構音障害、失語症)
認知症および認知障害の進行予防
栄養療法による脳卒中後遺症治療とは
さて、脳の病気は梗塞と出血そして血栓(血の塊り)形成です。
老化して硬くなってしまった血管は、元には戻らないと思い込んでいませんか?
できてしまった血栓(血の塊り)は、無くならないと思い込んでいませんか?
そんなことは、ありません。
血管は「平滑筋」と呼ばれる筋肉や、球状たんぱくエラスチン、繊維状たんぱくコラーゲンなどでできています。
私たちの血管は、毎日わたしたちが食べる食べ物に栄養され作り替えられ新しい細胞に入れ替わっています。
血管を柔らかくしなやかにし動脈を拡張させて血液のめぐりを回復するには十分なたんぱく質、そして血管の強度を保つコラーゲンにはビタミンCが必要です。
そして血管に柔軟性が戻れば心臓は血圧を上げる必要がなくなりますから、動脈硬化対策は高血圧対策でもあります。
例えば、低たんぱくの餌を与えられたネズミの血管は引っ張るとすぐにちぎれてしまいますが、高たんぱくの餌を与えられたネズミの血管は二倍に伸ばしてもちぎれません。
血管はゴムホースのようなもので、新しいゴムホースには弾力がありますが、古くなったゴムホースは硬くなりもろくなり破れます。
また、成長期のネズミを低たんぱく食の餌で飼育すると、半数は腎出血で死んでしまいます。
残りの半数は、本態性高血圧になります。
本態性高血圧を原因不明の高血圧といいますが、低たんぱく食で本態性高血圧となるのですから、高たんぱく食の食事を心がければ良いわけです。
ヒトは血管と共に老いる
簡単に説明すると、動脈は内膜・中膜・外膜の三層構造です。
そして内膜と中膜の間には内弾性板、中膜と外膜の間には外弾性板が挟まれています。
動脈は三層構造 | 動脈硬化の原因 |
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内膜 | 過酸化脂質 |
中膜 | カルシウムパラドックス |
外膜 | 活性酸素による細胞死、コラーゲンの破壊 |
血圧が高くなった時、血管壁が破れないよう力学的な強度を担当しているのが結合組織である内弾性板と外弾性板そして外膜です。
弾性板の材料はたんぱく質で、エラスチンやコラーゲンです。
外膜の材料もたんぱく質ですが、コラーゲンのみです。
エラスチンが作られるときには共同因子としてビタミンB6、エラスチン繊維の架橋結合には共同因子として銅が必要です。
コラーゲンが作られるときの共同因子は、ビタミンCです。
血圧による大きな圧力を受け止めるのがコラーゲンであり、外膜は敗れないようコラーゲンが豊富です。
毎日たんぱく質とビタミンCを補給しコラーゲン組織が丈夫である限り、動脈が破れることはありません。
動脈瘤破裂予防の条件でもあります。
予防目的でしたらビタミンCは少なくとも毎日二グラムの補給をお勧めします。
また、脳梗塞は血管に問題がなくとも、血液が凝固しやすい状態があればおこります。
いわゆる「ドロドロ血」ですね。
血液のヘマトクリット値が男性では45、女性では40を超えると脳梗塞が起こりやすい条件となります。
ヘマトクリット値とは、血液の血球成分の割合で赤血球の量で決まります。
こまめな水分補給も、大切です。
また血液の中にあるアルブミンというたんぱく質が足りないと、水分を血管内に保持できないためヘマトクリット値が上がります。
ここでも、アルブミンの材料であるたんぱく質が大切なことが分かります。
次に、血管内膜のアテローム硬化の犯人である過酸化脂質の原因は活性酸素ですから、抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンE、カロチノイド、グルタチオンなどの補給が必要です。
アテロームの中心部に堆積する泡沫細胞に含まれるコレステロールは、乳化作用のあるレシチンが除去します。
レシチンは、大豆や卵に豊富に含まれます。
気を付けていただきたいのはマーガリンなどのトランス脂肪酸や安価なサラダ油で、アテローム硬化を引き起こす元凶ですので避けましょう。
血管の中膜硬化はカルシウムパラドックスによる石灰化が主な原因ですから、カルシウムの接種過剰ではなく、カルシウムの摂取不足が問題です。(詳細は省きます。)
カルシウム補給には、乳製品ではなく小魚を積極的に食べましょう。
このように動脈硬化も高血圧も栄養条件を整えれば改善されることを、是非知ってください。
血栓と栄養
血栓を溶かす薬理作用のある栄養素やハーブは、たくさんあります。
血栓抑制作用のあるビタミンEやEPADHA、血栓溶解作用のある納豆に含まれるNキナーゼ、ヨーロッパでは医薬品として認められている血管拡張作用のあるイチョウ葉エキスなどが代表的です。
血液凝固を抑制し血流を促す作用のあるヘパリンは血管の内皮細胞から分泌されますが、その材料はビタミンAです。
ビタミンB2、パントテン酸、コリンなどのビタミンB群は、ナトリウム排泄を促進し血圧を下げる作用があります。
たんぱく質や一部の栄養素は毎日の食事で補給できますが、血栓を溶かすには治療レベルの単位の補給が必要です。
また、栄養療法のみの治療では一度脳梗塞を発症し血流が止まりダメージを受けた脳細胞を元通りに回復することは(程度にもよりますが)難しいので、脳の神経再生や血管新生にはエクソソーム治療が必要です。
最後に、興味深いマウスの実験のお話です。
ハワイには白人も多いですが、日系人もたくさん住んでいます。
少し古いお話ですが、白人も日系人(一世や二世)も同じハワイに住んでいるのに、高血圧患者は圧倒的に日系人が多かったのです。
ハワイ大学のヒルカー教授は、不思議に思い動物実験をおこないました。
同種のマウスを二群に分けて、白人が好んで食べる食事をあたえるAグループと、典型的な和食をあたえるBグループに分けました。
結果は予想どおりBグループのマウスが、高血圧になりました。
典型的な和食の特徴は塩分のとり過ぎにあると考えたハルカー教授は、和食を減塩食にしてみました。
ところが予想に反して、少数でしたがBグループではマウスが高血圧になりました。
ハルカー教授は、典型的な和食が高血圧を誘発するのは塩分のとり過ぎというよりも低たんぱく食に原因があると結論しました。
また、低たんぱく食と塩分過剰の食事を続けると、腎機能が低下し高血圧を引き起こすことも分かりました。
何度も繰り返しますが、たんぱく質は毎日の食生活の見直しで十分に補給できます。
まずは、間違った食生活を見直してみましょう。
歳をとればとるほど、炭水化物ばかりの食事に偏っていませんか?
たんぱく質の補給には、消化に負担のかからない半熟卵やEPADHAを豊富に含む青魚がお勧めです。
治療の流れ
来院されて診察をお受けになる場合と、オンライン診察をお選びいただきます。
来院による治療の流れ
1予約
お電話(03-6452-6611)より、来院診療の予約をお願いします。完全予約制となっております。
来院の際には、今までの治療経過が分かる書類、例えば血液検査の結果や画像診断の結果、お薬手帳などのコピーをご持参ください。保険証又は身分証明書のコピーも、忘れずにご持参ください。当日の治療をご希望の患者さまは、予約時にお知らせください。(患者さまの状態によっては、当日治療をおこなえない場合もあります。)
なお、患者さまご本人が来院できない場合、ご家族さまが代理で診察をお受けになる事も可能です。
2診察当日
受付にお名前をお知らせください。保険証もしくは身分証明書、お薬手帳、ご持参いただきました検査結果、報告書などをご提出いただき、問診票の記入をお願いいたします。問診票の記入方法や不明な点などございましたら受付までお尋ねください。
3診察
診察では、担当の医師がサイトカインカクテル点鼻療法と栄養療法について説明をいたします。困っている症状や質問がありましたら、担当医に遠慮なくお伝えください。患者さまの希望を考慮し、担当医が最適な治療方針を決定します。診察後、看護師より処置の詳細や注意事項、必要物品、料金等の説明をいたします。栄養療法については、専門のカウンセラーより処方箋の説明をいたします。
初診日のクリニック滞在時間は、1時間30分~2時間ぐらいを目安にしてください。
4施術
担当医の判断で体調に問題が無ければ、当日サイトカインカクテル点鼻療法をおこないます。当日の投与量は2~4㏄となります。施術は、10分程度で終了します。痛みなど不快感は、基本的にありません。
5施術後
施術終了後、再診予約をお取りいただき終了です。診察の予約に関わらず、いつでも治療についてお電話にて担当医または看護師が対応します。
施術当日は、入浴はお控えください。翌日より入浴可能です。処置後ふらつきや気分不良などがある場合は、お気軽にお声掛けください。
6治療経過と再診
サイトカイン点鼻療法は、ご自宅でご自身またはご家族と一緒に簡単におこなう事ができます。
再診は、来院またはオンラインでも予約可能です。
毎週ご都合の良い時間に、治療経過について看護師よりお電話いたします。
患者さまの状態によって、治療の頻度を短くしたり長くしたり微調整が必要な場合があります。必要に応じて担当医と電話診察をしていただき、最適な治療を心がけています。
オンライン診察の治療の流れ
脳梗塞や脳出血などによる後遺症で、車椅子でないと移動が難しいなどお体の自由がきかない患者さまでは、無理をせずオンライン診療をお受けになっていただくことをお勧めしております。
1予約
お電話(03-6452-6611)より、オンライン診療の予約をお願いします。完全予約制となっております。
患者さまご本人が診察をお受けになるのが難しい場合、ご家族さまが代理でオンライン診察をお受けになる事も可能です。
2当院より患者さまへ問診票の郵送
初診日が決まりましたら、当院より問診票を郵送いたします。患者さま本人でなくご家族の方の記入でも結構です。初診日の3日前までに問診表の返送をお願い致します。
問診票の記入で不明な点や質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください。(03-6452-6611)
3患者さまから当院へ問診票の返送
問診票のご記入が終わりましたら、初診日の3日前までに返送ください。
問診表の返送の際に、今までの治療経過が分かる書類、例えば血液検査の結果や画像診断の結果、お薬手帳などのコピーを同封ください。(差し支えなければ、本物でも結構です。当院でコピーファイル後、返却いたします。)患者さまご本人の保険証または身分証明書のコピーも、忘れずに同封ください。
4ズーム診察の準備
オンライン診察の当日はズーム診察となりますので、診察をスムーズに進めるために、事前に(前日までに)当院スタッフとズーム診察の方法をお電話にてご確認ください。
お手持ちのスマートフォンでも、簡単にズーム診察が可能です。
ズームの方法を、スタッフがご説明致します。
5オンライン診療当日
オンライン診察では、担当の医師がサイトカインカクテル点鼻療法と栄養療法について説明をいたします。困っている症状や質問がありましたら、担当医に遠慮なくお伝えください。患者さまの希望を考慮し、担当医が最適な治療方針を決定します。
診察後、看護師より処置の詳細や注意事項、必要物品、料金等の説明をいたします。栄養療法については、専門のカウンセラーより処方箋の説明をいたします。
6お薬の郵送と治療開始
オンライン初診後、お薬などを送ります。
サイトカインカクテル点鼻液は、冷凍の状態にて宅急便で届きます。サイトカインカクテル点鼻液が届いたら内容を確認していただき、直ぐに冷凍庫にて保管をお願いします。常温のまま、放置をしないでください。
担当医の指示どおりの容量と頻度を守って、早速ご自宅で点鼻治療をスタートしてください。
サイトカインカクテル点鼻療法は、ご自宅でご自身またはご家族と一緒に簡単におこなう事ができます。
7治療経過と再診
再診は、来院またはオンライン診療でも予約可能です。
毎週ご都合の良い時間に、治療経過について看護師よりお電話いたします。
患者さまの状態によって、治療の頻度を短くしたり長くしたり微調整が必要な場合があります。必要に応じて担当医と電話診察をしていただき、最適な治療を心がけています。
治療費について
当院の治療は、全て自由診療(すべて自己負担)となります。
診察料 | 5,500円(税込み価格) |
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血液検査(基本スクリーニング) | 16,500円(税込み価格) |
血液検査(再検査) | 11,000~16,500円(税込み価格) |
追加検査
血栓症検査(Dダイマー) | 2,200円(税込み価格) |
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動脈硬化/心疾患検査 | 13,200円(税込み価格) |
リポプロテインa検査 | 5,500円(税込み価格) |
ホモシステイン検査 | 8,250円(税込み価格) |
高血圧検査 | 6,270円(税込み価格) |
不飽和脂肪酸4分画検査 | 13,200円(税込み価格) |
- 必要に応じて担当医が追加検査をおこなう場合があります。
- 他院で既に検査をされている場合は、検査結果をお持ちください。
- 治療の期間中、短時間でしたらお電話にて担当医とお話しいただく際は特に診察費用を頂いておりません。
当院では、点鼻または皮下注射による注入法をお選びいただけます。
サイトカインカクテル点鼻療法 (歯髄・脂肪・臍帯の三種ミックス)
1回 | 110,000円 (税込み金額121,000円) |
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5回 | 500,000円 (税込み金額550,000円) |
10回 | 850,000円 (税込み価格935,000円) |
- 皮下注射の場合のみ、別途、施術費用3,300円がかかります。
栄養療法
治療期間中(治療開始後の3か月~6か月) | およそ5~7万円 |
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健康維持 | 1~3万円 |
クリニック・ハイジーアの治療用サプリメントについて
当院で使用するサプリメントは、製薬工場に課せられる厳しい「GMP基準」を満たした工場で製造された、ドクターユースオンリーの高純度・高濃度の治療用サプリメントです。
治療用サプリメントは、栄養療法を熟知した医師が栄養素の種類や量を決定し処方します。
一般に市販されているサプリメントとは、質や含有量が全く異なります。
- 栄養療法は日本では保険適用が認められていないため、自由診療となります。
幹細胞培養上清液に含まれる成長因子(サイトカイン)とその作用
種類 | 作用 | |
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CNTF | 毛様体神経栄養因子 | 神経幹細胞の増殖促進・活性 |
GDNF | グリア細胞株由来神経栄養因子 | 神経細胞の分化・成長、ドーパミン取り込み促進 |
NGF | 神経性成長因子 | 神経伝達物質の合成・促進、神経細胞の維持、細胞損傷時の修復、脳神経の機能回復を促進し老化を防止、アルツハイマー病や認知症の予防 |
BDNF | 脳由来神経栄養因子 | 神経細胞の生存維持・成長促進、アルツハイマー病と認知症の予防 |
TGF-β、TGF-α | トランスフォーミング成長因子 | 抗炎症作用、創傷治癒 |
VEGF | 血管内皮増殖因子 | 血管新生を促す作用、発毛・育毛 |
HGF | 肝細胞増殖因子 | 肝臓組織の再生。細胞増殖促進作用。細胞運動促進、形態形成誘導、血管新生など、肝臓以外の組織再生を促す。 |
IGF | インシュリン増殖因子 | 成長促進作用、皮膚再生・肌の弾力アップ、しわの改善、発毛・育毛 |
PDGF | 血小板由来増殖因子 | 細胞分裂促進、細胞増殖作用、損傷組織の修復・再生 |
EGF | 上皮増殖因子 | 皮膚のターンオーバー促進。しみ・しわ・くすみの改善 |
bFGF | 塩基性繊維芽細胞増殖因子 | 血管・皮膚・筋肉などの細胞に作用。細胞の分化と増殖をコントロール。神経や骨形成にも関与。 |
KGF | ケラチノサイト増殖因子 | 毛母細胞に働き、育毛や発毛、増毛作用を促進 |
安全性について
- 特定加工物細胞製造事業者の細胞培養加工施設にて、厳格に管理され製品化
- クリーンルーム内でマイクロフィルタリングによって滅菌処理を実施
- 無血清培地にて培養
- 添加物を一切加えず、幹細胞に負担をかけない方法で製造
- 幹細胞のドナーは健康な日本人で、全て国内製造
- フリーズトライ製法にて製品化
注意事項
【事前説明および同意】
サイトカインカクテル療法にあたり、治療の目的や安全性、リスク、改善効果について医師より説明をいたします。
患者様と医師の両者の合意に基づいて、治療を行います。
現病歴や既往歴によっては、 医師の判断で治療が難しい場合もございます。
【治療条件】
当院では、医療安全を確保する観点から以下に該当する方への治療はお断りすることがあります。
- ウイルス感染症などの治療中の方。
- ペニシリン系、アミノグリコシド系、マクロライド系の抗生剤アレルギーまたは、その既往のある方。
- 現在治療中の悪性腫瘍がある方
- 一か月以内に何らかのワクチン接種をされた方
- ドーピング検査対象者
- その他、医師により使用が適切ではないと判断される方
- 理由の如何によらず製品仕様への同意を得られない方
また、妊娠中・授乳中の方はお断りしております。
【予想される副反応とリスク】
頻度や程度は不明ですが、局所でアレルギー反応が生じる可能性があります。
施術部位の熱感や赤み、発疹、掻痒感、 注射による腫れや内出血などの症状が現れる場合があります。
治療後数日で消えますが、不安な場合はご相談ください。
上清液は十分な検査を行い、安全性に最大限に配慮して製造されていますが、現状では国内未承認 医薬品に該当するため、未知の副反応や長期使用における影響が十分に検討されていません。不明なリスクへの不安の大きい方は上清液を使用した施術をお控えください。
乳歯歯髄幹細胞に関する報告
これまでに以下の内容が報告されています。
- 歯髄組織は胎生期の頭部神経外胚葉から分化した神経堤細胞に由来する。
- 乳歯歯髄幹細胞は増殖能と分化能に優れ、免疫原性(アレルギー反応など)も低い。
- 歯髄幹細胞移植による下肢運動機能の回復効果は骨髄由来の幹細胞より強力である。
- 歯髄幹細胞が神経外胚葉と中胚葉の性格を兼ね備えた幹細胞である。
- 歯髄幹細胞の無血清培養上清を加えると神経細胞の突起伸長が回復するが、骨髄間葉系幹細胞や皮膚線維芽細胞の培養上清にはこの効果が検出できない。
- 幹細胞移植治療における機能障害の回復効果は移植細胞によって分泌された成長因子(サイトカイン)によるparacrine効果(自己以外の細胞から分泌された物質が、自己の細胞に影響を与えることによる効果)が大きい。
- 乳歯歯髄由来の上清液の効果は、サイトカインによる
1) 神経栄養保護作用
2) 血管新生作用
3) 神経再生
であると考えられる。 - 乳歯歯髄幹細胞由来の上清液による治療は、脳内に存在する幹細胞を成長因子(サイトカイン)投与により活性化して自己修復を促す治療。
- 点鼻投与は、嗅球から細胞間質を経て脳介在部に至る経路、および三叉神経から脳幹、脊髄に至る経路により、内服より早期にかつ高濃度の薬物が脳内に到達する。